グループAはポルトガルが1位通過を確定させていて2位通過国がどこになるか、ということ。
この日のカードは、トルコ - チェコとスイス - ポルトガルですが、注目はもちろんトルコ - チェコ。
2位通過の可能性を残した者同士、勝った方が決勝トーナメント進出。
引き分けならばPK戦で決着というカード。
個人的な注目はチェコ右サイドのシオンコ。
前の試合でも点を決めており、サイドからの崩しと得点力に期待です。
試合は前半はお互い攻め合う展開。
点を取らなければダメなので当然といえば当然ですが。
ただ若干チェコが優勢。
試合が動いたのは前半33分、右サイドのクロスをヤンコラーがヘッドで決めてチェコ先制。
この大会結果を残していたとは言い難いコラーがこの大事な試合でゴール。
これはチェコがノってきそう。
前半はここからチェコが優位に試合を進めつつ前半終了。
後半はトルコがやや押し返します。
ただ、ここでトルコにアクシデント、エムレが怪我をします。
これがポイントに。。
エムレが怪我でプレイできず、交代をしようとしたところ、チェコが早い攻めからシオンコがクロス、これをプラシルが決めて2-0に。
トルコは負傷交代をしようとしていましたが、審判がこれを認めず。
トルコ側は当然猛抗議。
ただ2点差となった事実は変わらずここからトルコの動揺とプレイの粗さが目立ち始めます…
このままチェコが快勝かと思いきや、このままでは終わらないトルコ。
74分、右サイドのアルティントップからファーサイドにいたアルダへグラウンダーのパス、
これをアルダがダイレクトに決めて1点差に。
チェフも触っていますがアルダのシュートのコースが素晴らしかったです。
ここまで散々チェコサポーターからブーイングを浴びていたアルティントップが反撃ののろしをあげます。
ここから展開は一気にトルコペース。
とにかく猛攻に次ぐ猛攻。
主に右サイドからを中心にとにかく攻め続けます。トゥンジャイ、アルティントップ、アルダ、ニハト、カズム
チェコもほぼ自陣に引いて守りますがトルコの勢いに押され気味、あと一歩というきわどいシーンの連続となります。
88分、右サイドからのクロスをチェフがフリーでキャッチしようとしたところ、これをファンブル。
ニハトがこれを狙っていてゴールに流し込み、ついに同点。
守護神チェフとしては信じられないミスでした。
トルコ側はベンチもサポーターも狂喜乱舞、
その1分後またもやニハトがオフサイドぎりぎりで(リプレイで見るとかなり微妙ですが)抜けだし豪快にゴール!
トルコが信じられないような逆転劇を演じます。
チェフもチェコの選手達もチェコサポーターも信じられないといった様子。
ただ、チェコもあきらめません。
ロングボールを入れて攻めます。
ヴォルカンとコラーがもみ合ったところ。
ヴォルカンがカッとなってコラーを突き倒してしまい、レッド。
トゥンジャイがGKとしてプレイします。
が、この好機にチェコもシュートを打てずそのまま3-2で試合終了、トルコが勝利を飾るとともに決勝トーナメント進出を決めました。
それにしても終盤16分ほどで立て続けに3点を決めたトルコの猛攻はすさまじい。
ただ、チェフのファンブルさえなければ…と思わずにはいられません。。
トルコもこの頃にはかなり焦っていましたので。
あきらめないトルコの粘りが見事に結実した印象ですね。
もう1試合スイス - ポルトガルは2-0でスイスの勝利。
開催国として勝点0という事態は免れましたね。
この試合見ていませんがポルトガルはリカルド、パウロ・フェレイラ、ペペの3人以外の全選手を替えてきた模様。
それでもナニやクアスレマなどがいるわけですが。。
ただ、スイスが意地を見せ、ハカンヤキンの2ゴールで勝利。
スイスは若いですし、何とか次にはつながるかと思います。
というわけでグループAの最終結果が出ました。
1位 ポルトガル 勝点6
2位 トルコ 勝点6
3位 チェコ 勝点3
4位 スイス 勝点3
(勝点が並んだ場合は、当該国同士の直接対決の結果、得失点差、総得点の順の条件で順位付け)
前評判通りポルトガルが悠々の首位突破、2位はまさかのトルコ。開催国スイスかチェコという声が多かったように思いますので。。
B組首位が確定しているクロアチアにとってはどこが良かったのか。。
決勝トーナメントも楽しみです。