2008年06月26日

[Book]ビジネスマンのための「数字力」養成講座

ビジネスマンのための「数字力」養成講座−これで、もっともっと見えてくる−(著者:小宮一慶、ディスカヴァー・トゥエンティワン)

「発見力」「解決力」と出ているシリーズの第2弾(読む順序がおかしくなっていますが)、「数学力」についての本書。

本書を出版しているディスカヴァー社さんの書籍は目次を読めばその本の概要がわかるようにキレイに構成されているのでそのディスカヴァー社さんのHP(http://www.d21.co.jp/)から目次を引用させていただきます(長いですが)。

目次
第一章 「数字力」で世の中の見え方が変わる!

次の数字を知っていますか
まずは、「関心」!
自分の会社の売上げを知っていますか?
数字の定義と意味するものを把握する
数字と数字の関連を知る
基本的な数字の実数を知る
推論してみよう
数字の関連づけを使って推論する
これが「数字力」!
数字を上げることに対する責任
「数字力」で「責任感」を養う!

 第二章 「数字」の見方 七つの基本  
 
1 全体の数字をつかむ
  〈クイック演習〉
2 大きな数字を間違わない
  〈クイック演習〉
3 ビッグフィギュアを見る
  〈クイック演習〉
4 大切な小さな数字にはこだわる
  〈クイック演習〉
5 定義を正確に知る
  〈クイック演習〉
6 時系列で見る
  〈クイック演習〉
7 他と比較する
  〈クイック演習〉

第三章 数字力を阻害する六つの罠

1 主観の罠
同期との基本給の差の一〇〇円と缶ジュースの一〇〇円
一億円のロレックスと二〇〇万円のロレックス
一〇〇円なら買うけれど、三〇円なら買わない?
数字に対する感性を磨く

2 見え方の罠

3 常識の罠
病院の満足度にいちばん影響のある項目は、待ち時間?
常識を疑う!

4 統計の罠
平均値は見誤る
将来値は悲観的に出る

5 名前の罠
「現金給与総額」は日本中の給与の総額ではない?
製造原価は、経費ではなくて、資産?

6 思い込みの罠
新大阪駅のホームは一番線からはじまっていない!
新聞の「版」、1版はどこにある?

第四章 数字力が高まる五つの習慣

1 主な数字を覚える
またまたテストです。次の数字を知っていますか?
おもな数字を知っていると世界の見え方が変わってくる!
基準となる数字を知れば、自分たちのパフォーマンスが分かる
数字を覚えるには、決まった日にチェックする
  〈具体的訓練法〉
  
2 定点観測をする
定点観測で世の中のトレンドが分かる
小さな数字から大きな金融の動きを予測する
自社の数字を定点観測する
定点観測によって自分なりの「基準」が生まれる
  〈具体的訓練法〉

3 部分から全体を推測する
一部の企業の業績から全体を推測する
数字の定点観測から、景気の先行きを予測する
仮説を立てて一部の数字から全体を推測する
数字を加工して、全体を推測する
数字を予測する
  〈具体的訓練法〉
4 数字を関連づけながら読む
新聞のマクロの数字を関連づけながら、世の中を読む
会計の数字でも関連づけが分かるとおもしろい

5 常に数字で考える
  〈具体的訓練法〉
付録
これだけ知っていれば、世界が見える! 会社が見える!
最強ビジネスマン必須マクロとミクロの数字 20!
〈まえがきorあとがき〉


〈ボディコピー〉
年金問題、5000万件って、全体の何%?
GDPと自分のお給料との関係、知っている?
では、日本のGDPは? 中国は? アメリカは?
自分の会社の売上げは? 
半分以上の社員が自分の会社の売上げをしらない?
現金給与総額は、日本中の給与の総額ではない?
100円なら買うけれど30円なら買わない? 
新幹線の車窓から見る野立て看板で企業の盛衰がわかる? 
主な数字を知っていると世界が見えてくる。
新聞のマクロの数字を関連づけながら世の中を読む
定点観測をして入れば、下手な経済評論家よりずっと社会と経済の先が読める!

この本は「数字力を養うにあたっての実践のための本」ですね。
しかも比較的敷居が低い(笑)実践なので、ありがたい限り。

目次を見てもわかるとおり、「クイック演習」あり、「具体的訓練法」の提示ありと単に読むだけでなく、読みながら「実際にやってみる」というのがこの本の肝かと思います。

内容もボディコピーにあるとおり「数字」を扱うにあたって具体的かつ身近な例を提示し、わかりやすく書いてあります。
数字と主観(バイアス)の話、定点観測の話などは特に納得しながら読みました。

類書(といっていいかは不明ですが)に「数に強くなる(岩波新書、著者:畑村 洋太郎)」がありますがこちらはもう少し根源的なお話だったと思います。
全体として書いてあることはおおまかには同じだと思いますが、「数に強くなる」はより「数」の取り扱いや考え方を書いた本、本書はビジネスマン向けに「実践」も盛り込んだ本という感じでしょうか。
両方読むと「数」に関する洞察が非常に深くなるかと思います。
(両書の比較は、アルファブロガー弾さんのブログ(http://blog.livedoor.jp/dankogai/)に非常に詳しくかつわかりやすいのでよろしければぜひ)
ペア書評 - ビジネスマンのための「(発見力|数字力)」養成講座:http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51024757.html

短時間で、わかりやすく「数学力」を身につけたい、という方にオススメです!
(できれば「数に強くなる」併せて。こちらも非常にいいです) 




posted by Guinness好き at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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