スカパーのプレミア中継の実況でもお馴染みの西岡明彦氏が日本語版監修を務める本書。
インテル監督に就任したモウリーニョですが、ポルト時代、チェルシー時代に光をあててそのチームが勝てる秘密を探っていく、という本書。
ただ、特別な秘訣について綴っているわけでも戦術面について解説しているわけでもありません。
本書のターゲットは「トレーニング」。
シーズンオフ、シーズン中に関わらずモウリーニョには確固たるトレーニングスタイルがあり、それが強さの秘訣だとする本書。
そのモウリーニョのトレーニングに関する考え方を本人の過去のインタビューなどを元に細かく紹介しています。
詳細は中身を読んでいただくとして、そのトレーニング方法はとりたてて特殊ではないものの、「なるほど」と納得できるもの。
ただ余りにもトレーニングに特化して同じような記述が続く箇所もあるのがやや残念。
(サッカーの指導者の方であればまた読み方が違うのかもしれませんが)
ただ、インテルでも同じような方式でできるのか(イタリアはまた独自の文化がありそうですし)、ポルト時代から重用しているコーチのルイ・ファリア(本書のカギを握る人物の一人です)とわがままそうなインテルの選手をコントロールできるか、といった点で興味がわきました。
本書は、「ジョゼ・モウリーニョ」という本の続編という位置付け。
私は未読ですがこちらは監督としてのモウリーニョ全般にスポットを当てた本のようです。
順番としてはこちらが先だったか…
というわけでインテリスタの方、サッカーに関わらず指導者やリーダーを目指す方にオススメです!
講談社BOOK倶楽部内の本書紹介:http://shop.kodansha.jp/bc2_bc /search_view.jsp?b=2139626