2008年07月13日

[Book]サブプライム後に何が起きているのか

サブプライム後に何が起きているのか (宝島社新書 270、著者:春山昇華)

著者の前作、「サブプライム問題とは何か アメリカ帝国の終焉」が非常にわかりやすくサブプライムについて説明してあって感銘を受けたので、続編である本書も手にとってみました。
まずは目次から。

(宝島チャンネルより引用させていただきました)
プロローグ
〜「借金をして利益を嵩上げ」する手法の終わり〜
サブプライム問題がもたらした「3つの危機」
欧米の超優良巨大金融機関の社長は次々「クビ」に・・・ほか

第1章 窮地に陥った金融機関
官民総出の緊急対策
公共の利益か、個人の救済か
消費者をカモにした理由・・・ほか

第2章 突如として表舞台に登場した国富ファンド(SWF)
仲間を助けられない欧米金融機関
国富ファンドとは何か
アメリカだけが巨額の貿易赤字に耐えられる・・・ほか

第3章 レバレッジ・バブルの「正体」
証券化ビジネスの好循環と悪循環
逆回転が始まった
誰よりも早く、脱兎のごとく撤退するのが“良い経営”・・・ほか

第4章 モノライン
証券化のしくみ
モノライン保険会社
モノライン保険会社は「信用」を供給していた・・・ほか

第5章 世界金融維新
覇権の歴史 ローマ帝国
アヘン戦争は貿易赤字を取り戻すための「苦肉の策」
次の覇権国はアメリカによって開発され発展をとげる国だ・・・ほか

第6章 日本は昇るのか、沈むのか
リスクをとる人を叩いてはならない
トヨタと任天堂が開拓した「2つの道」
日本人は中途半端に豊か・・・ほか

目次を見ていただいてもわかるとおり、本書はサブプライム問題が発生して明らかになった世界金融のカラクリと、その後の世界のプレーヤー、その後の世界の流れについて光を当てています。

複雑な国際金融の世界をそれぞれ章立てて1つずつ丁寧に解説していく著者のスタイルは健在です。
SWF、格付、モノラインなどなど、必要だと思われるポイントについて深くは掘り下げていませんがここまでは知っていたいと思われるレベルまでわかりやすく書かれています。
そういう意味では前書と本書2冊があればサブプライム関連についてひととり網羅できると思います。

ただ、前作と比べるとややぶつ切りな印象も。
前作はサブプライムの遠因から発生の経緯、実際に何が起こっているのか、というのをわかりやすく、かつ全体の構成も綺麗にまとまっていました。
今回も流れはありますが、章立てのとおり各章がテーマ毎となっているため、やや焦点がぼけてしまっているかな、と。

それでも新聞や雑誌記事を読んでもよくわからないサブプライム等の世界金融について、これだけわかりやすくまとめて解説している本はそうは無いと思います。
世界の目線で金融の世界を見ることができるようになるとも思います。

「サブプライムって…」とかいまさら人には聞けないけど、とりあえず世界金融やトレンドを語れるレベルになっておきたい、という方にオススメです!
(「サブプライム問題とは何か アメリカ帝国の終焉」も併せてぜひ!)

おかねのこねた:”賢く、楽しく、飲茶的な投資” by 春山昇華:http://www.doblog.com/weblog/myblog/17202
宝島チャンネル本書紹介ページ:http://tkj.jp/book/book_01630901.html






posted by Guinness好き at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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