いわずとしれた現在ノりにノっている、勝間和代氏の1冊。
まずは目次から(amazon.co.jpの本書ページから引用させていただきました)。
目次
第1章 なぜ、利益の概念が必要なのか
売上ノルマでは不十分になった現在の日本の経済環境
わかっているのになぜ「利益ノルマ」がなかなか浸透しないのか
利益の源泉は実は他社が追いつくまでの時間的な余裕である
etc.
第2章 利益はどう計算するのか
カロリーのように利益を計量できるようにしたい
勝間式「万能利益の方程式」の紹介
「万能利益の方程式」のいいところは、アバウトな計算でいいこと
etc.
第3章 利益を上げる方程式の解き方
万能利益の方程式をカジュアルフレンチ・レストランに当てはめてみる
4つの原則の実行はそれほど単純な話ではない
仮説構築、実行、検証の積み重ねだけが方程式を解いていく鍵になる
etc.
第4章 原則1 どうやって顧客単価を上げるのか
基礎知識1 顧客単価が利益に最も影響する
基礎知識2 顧客単価と潜在顧客数は相反する
基礎知識3 顧客が増えるほど、平均顧客単価は下がっていく
基礎知識4 顧客の持つニーズ、とくにコンプレックスの大きさに応じて顧客単価は決まる
基礎知識5 プライシングとは、顧客が気持ちよくお金を支払ってしまう仕組みのことである
etc.
第5章 原則2 どうやって顧客獲得コストを下げるのか
基礎知識1 商品力が顧客獲得コストを下げる
基礎知識2 顧客を積極的に選択することが顧客獲得コストを下げる
基礎知識3 顧客獲得コストはちょっとした工夫で大きく変わる
基礎知識4 顧客の獲得も重要だが、ロイヤル顧客の維持はもっと重要である
基礎知識5 口コミは究極の顧客獲得手段である
etc.
第6章 原則3 どうやって顧客原価を下げるのか
基礎知識1 原価には業種ごとの相場がある
基礎知識2 過剰な品質、過剰な設備投資、過剰な人員投資が原価高を招く
基礎知識3 価格以外の軸を原価に持ち込むと原価引き下げのアイデアが生まれる
基礎知識4 仕入先を工夫すると原価は下がる
基礎知識5 結局は地道なベンチマークが決め手になる
etc.
第7章 原則4 どうやって顧客数を伸ばすのか
基礎知識1 何はなくとも「S字カーブ」の法則は理解をする
基礎知識2 顧客セグメンテーションの基本はやはり年齢・性別・所得にある
基礎知識3 潜在顧客数の規模は事前にほぼ把握できる
基礎知識4 団塊世代、団塊ジュニア世代が重要である
基礎知識5 客寄せビジネスと受け皿ビジネスの両方を用意する
etc.
第8章 明日からできる行動習慣
顧客単価を上げるための行動習慣10
顧客獲得コストを下げるための行動習慣 10
顧客原価を下げるための行動習慣10
顧客数を増やすための行動習慣10
勝間さんが書かれている利益の方程式、
利益 = (顧客単価 - 顧客獲得コスト - 顧客原価)×顧客数
は非常にわかりやすいです。
それぞれの要素についての解説も十分。
なるべく事例を出して解説しようとされているため、十分理解できます。
そして本書内でも何度も出てきますが、「仮説構築、実行、検証」の大切さを何度も説いていらっしゃいます。
本書の肝はここかと。
実際、この方程式は余り目にしませんが、考えてみると至極当たり前の式だと思います。
本書の狙いは、この方程式に勝間さんが辿り着いたように、「仮説構築、実行、検証」を繰り返して自分なりの公式やルールといったものを作れるようになることのススメなのではないか、と。
とはいえ、本書の内容そのままでも十分に実用的かとは思います。
商売をしていなくても利益の計算というのはどうしてもついて回ってくると思います。
この方程式を応用することで様々な場面でも利用可能になると思いますので、
ちなみに「第8章 明日からできる行動習慣」は、ものすごく濃密に圧縮されたエッセンス満載です。
こちらだけでもぜひ!
「利益」に関わる全ての方にオススメです!!
東洋経済新報社 本書紹介ページ:http://www.toyokeizai.co.jp/CGI/kensaku/syousai.cgi?key=topics&isbn=55606-0
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