2008年11月28日

[Book]霞が関をぶっ壊せ!

霞が関をぶっ壊せ!(東洋経済新報社社、著者:高橋洋一)

霞が関をぶっ壊せ!
霞が関をぶっ壊せ!
posted with amazlet at 08.11.26
高橋 洋一
東洋経済新報社
売り上げランキング: 20395
おすすめ度の平均: 4.0
4 世間がこの問題への関心を失うのは危険な兆候
4 官僚内閣制を打破せよ
3 本のつくりが雑
5 「さらば財務省!」より分かりやすい!


目次
第1章 わが体験的キャリア官僚論
第2章 安倍政権下の第一次公務員制度改革
第3章 第二次公務員制度改革への頑強な抵抗
第4章 第二次公務員制度改革は何を目指すのか
第5章 壮絶だった国会でのバトル
第6章 先進国の公務員制度改革
第7章 省庁「縦割り社会」は打破できる
amazon.co.jpから引用させていただきました)


◆概要&感想◆
霞が関埋蔵金男が明かす「お国の経済」(エントリはこちら)でも有名な高橋洋一さんによる、公務員制度改革について書かれた本書。
公務員制度改革の実現にあたった経験をそこまで書いていいのか!というくらい気持ちよく書かれています。

内容は大まかにわけると以下の通り
第1章:著者高橋洋一さんの経歴等と持論
第2章〜第4章:公務員制度改革を行っている際に高橋さんが経験したこと
第5章:公務員制度改革中の国会答弁等の流れ
第6章:他国の公務員制度改革の紹介
第7章:まとめ

面白かったのは、第2章〜第4章と、第6章。
第2章〜第4章では公務員制度改革の成り立ち、実現に向けた動き、霞が関や議員の反応とやり取り等が赤裸々に書かれています。

かなり細かく舞台裏を書かれているため非常に参考なります。
一方で、高橋さんが当事者だけに、完全に制度改革推進サイドから書いている点は仕方がないことですが多少割り引いて読む必要があるのも事実かと。
(公務員制度改革自体にはもちろん大賛成ですが、本書の内容を鵜呑みにするのはそれとは別だと思うので)

第6章については、個人的には気になっていた、諸外国の実情に触れられています。
もちろんごくごく一部の紹介となっており、日本と類似のやり方で成功している国(あるかどうかはわかりませんが)についての言及はありません。
本当にないのか、あるけれども記載されていないだけなのかは自分で確かめる必要があるのかもしれません。
(そもそもこの第6章のソースは他の方が日経新聞に書かれた記事のようですが)

とはいえ、これだけまとめてわかりやすく書かれているのを読めるというのはありがたい限りです。

最後の第7章ははここまでの繰り返しが多く、まとめになっているような、なっていないような。
そういう意味では、構成面で「?」と思ったりもしました。

全体的には公務員制度改革についてわかりやすく書かれており、その実態がよくわかります。
同時に国の制度改革を行う手続き、大変さ、日本の政治の内情などについても詳しい一冊だと思います。

高橋さんのこれまでの著書と重なる点も多いため、そういった方は本書の論点の第2章〜第6章まででもよいかもしれません。

また、意見のバランスを取るためにも公務員制度改革反対派の方の意見も読んでみたいところです。
(当事者がベストですが、公務員の方だとなかなか表には出てこないでしょうが…)


◆気付き◆
・制度ではなく、慣習であってもそれが長年続けば誰も違和感なく制度化してしまうこと
・既得権益を享受している層に対して、改革を行うことのハードルの高さ
・メディアが報じるのはごく一部の上澄み部分(という面も多々ある)という現実


◆学び◆
・慣習が制度化している例は多々ある → 見直せないか?まずは慣習なのだと認識することが大事
・改革にはトップの思いが必要不可欠 → 生半可な準備では頓挫する、トップを巻き込むとともに、周到すぎるくらい準備と想定が必要
・その報道はごく一部にスポットライトをあてただけでは → メディアが報じる背景を知るとともに、色々な角度から考えるクセが必要


◆オススメしたい方◆
・公務員制度改革について理解したい方
・公務員制度改革についてわかりやすく読みたい方
・議員と官僚のやり取りや攻防の現実を知りたい方

ちなみに最近話題の高橋洋一さんについて知りたい、という方であれば本書よりも、以下の2冊がオススメかと。
さらば財務省!―官僚すべてを敵にした男の告白
高橋 洋一
講談社
売り上げランキング: 1596
おすすめ度の平均: 4.5
5 優秀な高橋洋一氏と有効な『情報の非対称性』
5 官僚組織を知るための良書
5 官僚がなぜダメなのかが明確にわかる
5 なぜ郵政民営化等の行財政改革が必要だったのかよくわかる
5 由らしむべし、道連れにすべし

霞が関埋蔵金男が明かす「お国の経済」 (文春新書)
高橋 洋一
文藝春秋
売り上げランキング: 10164
おすすめ度の平均: 4.0
5 「さらば財務省!」入門
5 霞ヶ関埋蔵金男によるお手軽経済解説本
4 楽しく読める一冊だが・・・・
4 疑問もあるけど、勉強になる
2 埋蔵金は必読、但し、(国際)金融に関しては間違いが多く残念



■関連リンク■
[Book]霞が関埋蔵金男が明かす「お国の経済」(文春新書635)

本書紹介ページ(東洋経済新報社HP内)
MAJIBIJI世代のための政治リテラシー講座


posted by Guinness好き at 23:00| Comment(1) | TrackBack(0) | Book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
サイト運営し始めた者なんですが、相互リンクしていただきたくて、コメントさせていただきました。
http://hikaku-lin.com/link/register.html
こちらより、相互リンクしていただけると嬉しいです。
まだまだ、未熟なサイトですが、少しずつコンテンツを充実させていきたいと思ってます。
突然、失礼しました。
gLGxg3hT
Posted by hikaku at 2009年06月16日 08:09
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