2008年12月05日

[Book]勝間和代の日本を変えよう Lifehacking Japan

勝間和代の日本を変えよう Lifehacking Japan(毎日新聞社、著者:勝間和代)

勝間和代の日本を変えよう Lifehacking Japan
勝間 和代
毎日新聞社
売り上げランキング: 1577
おすすめ度の平均: 4.0
3 勝間さんの思いが伝わってくる本
4 後ろ向きな時代で明日の希望を考えるにはよい本かと思いました
2 かなり
5 自分にできることって何だろうと考える
2 商業的理由で作られたとしか思えない内容


目次
第1章 若い人が暗い国
悲観と楽観
I 職場の憂鬱
「勉強法ブーム」が示すもの
かなり「やばい」日本のビジネス力
効率のよさと競争力のバランス
上司世代の問題

II 3つの変化
1情報の革命
2「クリエイティブ」の必要性
3フリーランス志向の高まり

III 若者たちを明るくしよう

第2章 西原理恵子さんと、最強ワーキングマザー対談
女の人は働いたほうがいい
スカートは、はかない
日本は子どもに冷たい国
「手伝う」って言うな
ひどい会社から逃げよう
私立ならどこでもいい病
おばあちゃんは絶対必要
社員の未婚、社長さんも悩んでます
手に職、大事ですよね
日本は貧困にも冷たい
世界の貧困、何とかなるかも
勉強法、ドーパミンが出るように
もっともっと、子どもにお金を
西原理恵子「勝間さんとわたくし」

第3章 女性が産める、働ける国へ
無関心なマジョリティ
空気の差別
女性を「こき使う」戦略
少子化対策をいかに仕組み化するか
旧モデルと新モデルのはざまで
家事の負担に関するヒント
家庭をもとうよ
私たちのミッション

第4章 雨宮処凛さんと、脱・ワーキングプア対談
違う世界の話
ノルマで命が奪われる
絶対だれかがキレ始める
中高年の割を食っている
10年後の爆発
現実に向き合えるか
勝てない若者
非正規の均等待遇
国力が単純に下がっている
貧困という絶望
まずは知らしめること

第5章 NYで考えたポスト資本主義
インセンティブ体系の不全
NYの最新風景
グローバリゼーションの行き詰まり
資本家の細分化
社会起業家の挑戦
途上国支援の試行錯誤
私自身の試み

勝間和代の日本を変えよう 15の提言
amazonから引用させていただきました)

◆概要&感想◆
勝間和代さんの
・日本という国の制度、体制、構造の現状
・それを変えるにはどうすればいいのかの提言
をテーマとした本書。

勝間さんの代名詞である、フレームワークであったり、仕事術であったりとは一線を画す本書。
何かで読みましたが、勝間さんは本書にあるようなことを実現することをライフワークとし、仕事術や効率化の推進を行っているとのこと。
いわばビジョンの実現のための一手段。

本書はそのビジョンの部分ですね。
内容は2章、4章が対談形式で、1章、3章、5章は、現状と現状に対する勝間さんの分析、そして2章と4章のフォロー、さらには提言となっています。

勝間さんのライフワークに近いだけに他の本などで触れたりされている点も多いですがその集大成といった感じ。
個人的には、本書から以下を読みとれればと思っていました。
@問題は日本特有なのか、諸外国はどうしているのか
A(もしそうなら)なぜ日本特有なのか
Bどうすれば変えられるのか
C提言されている方法でよいのか

@に関しては本書ではあまり大きく触れられている箇所ではないように感じました。
そもそもこういう現状があって〜、という感じで。
諸外国がどのように工夫し、解決しているのかというのは本書の趣旨とは違うようです。
むしろ日本人である私たちが、認識し、このように行動しよう!という趣旨のようなので。。

A日本人の性質であったり、日本政府の構造などから言及されていました。
ただ、深く掘り下げているという感じではありませんでした。

B本書のキモですね。

C今の資本主義の形態は、このまま続くことはなく、新しい形態が求められる段階にある、という主張はそのとおりだと思います。
これまでの米国のやり方を頂点とした資本主義一辺倒ではなく、これまでの資本主義のツケを清算しながら、南北双方を巻き込むような新しいステージに世界が入ってきているのだと感じます。

印象に残った、「日本ではこうするとメリットがある」では浸透しない、「こうしないとデメリットが生じる」でないと動かない、にはそのとおりだと思うとともに自分のあり方という意味でドキッとするくだりでした。
この考え方は、度々本書内でも触れられる「先送り」というキーワードにも通じると思います。
ただ「臭いものには蓋をする」的な方法では近い将来立ちいかなくなることは自明。

日本という国は、国全体のムードが高まると一気に動き始める国だと思います(本書内でも触れられていますが)。
そしてこれまでもある程度追い込まれてから一気に動き始めて乗りきってきました。

が、次来るであろう大きな波も同じように追い込まれてから動き始める、という方法で乗り切れるかは誰にもわかりません。
その面では出たとこ勝負となってしまい、もし乗り切れなかったとすると取り返しがつかなくなります。
その前に変わって動き出せるのか、それともやはり追い込まれるまで待ってしまうのか…

本書でなくてもいいと思いますが、本書の持つ危機感を日本全体で共有する必要がある、ということには少なくとも賛同します。
そういう意味では色々な人に読んで欲しい一冊でもあります。

ただ、惜しむらくは対談形式に2章割いているために、読みやすくわかりやすくなっている反面、深い掘り下げには至っていません。
若い世代の人が読んだ場合はそれでもOKだと思いますが、現在世の中に影響力が大きく、かつ既得権益を握っていて本当に変わってほしい世代の方々に伝わるのか、というと心もとない気もします。
(本書の想定ターゲットではないかもしれませんが…ただそういう人こそ読むべき本だとも言えると思いますので)。

ただ、最後に勝間さんも書かれていますが、本書は勝間さんの宣言、スタートラインとなる本。
今後は、毎日jp内のクロストークに続いていく、という流れなのでそこに期待です。
その中の一つの展開として、勝間さんによる深い本についても今後期待したいところです。


◆気付き◆
・(予想どおりですが)このままの日本では非常にマズい
・このままでは国として成り立たなくなるのでは
・今は「先送り」によって、色々なところの水漏れを対処療法的にふさいでいる状態


◆学び◆
・各自の家庭での、そして仕事の場での振る舞いが世の中を変えていく
・女性も男性も別なく働く(ける)環境 = これからの国としての最低必要条件


◆宣言◆
・女性の部下、同僚への接し方については反省の余地あり…気を使うだけでもダメと肝に命ずる
・政治と世の中の構造にももっと関心を!


◆オススメしたい方◆
・このままでいいの?と漠然とした不安を日本に持っている方
・日本に閉そく感を感じている方
・日本の今後の方向を知りたい方
・現在の日本の行く末のかじ取りを行っている(行える)方


■関連リンク■
勝間和代のクロストーク
本書紹介ページ(毎日新聞の本と雑誌HP内)
最強ワーキングマザー対談:西原理恵子×勝間和代(本書第2章)
勝間さん公式ブログ
posted by Guinness好き at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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