2008年12月07日

[Book]祖母力 うばぢから オシムが心酔した男の行動哲学

祖母力 うばぢから オシムが心酔した男の行動哲学(光文社、著者:祖母井秀隆)

祖母力 うばぢから オシムが心酔した男の行動哲学
祖母井 秀隆
光文社
売り上げランキング: 13094
おすすめ度の平均: 4.5
5 良い本です
4 もっと分厚いといいのに。
4 挑戦。
5 なにもトライしていないのに「できない」は言ってはならない
4 GM・祖母井・乳母


目次
プロローグ 祖母力のススメ。
第1章 オシム招聘の真実―日本サッカーを変えた運命の40日
第2章 "太陽の人"の素顔―智将オシムと過ごした激動の日々
第3章 ドイツ留学の理想と現実―洋画とカッパ先生と不法就労
第4章 落ちこぼれチームの奇跡―人生を変えたBCエッフェレン奮闘記
第5章 逆境からの躍進―進め!体大けまり団、夢の日本リーグ2部へ!
第6章 硬直した組織との苦闘―敵だらけのクラブ改革
第7章 オシム"引き抜き"の舞台裏―キャプテンに物申す!
第8章 新天地で描く未来像―グルノーブルGMからの提言
エピローグ 病床の友、オシムへ。
amazon内から引用させていただきました)


◆概要&感想◆
日本人としては異例の海外クラブのGMとして活躍されている祖母井さんによる本書。
いかにして、これまでの人生を歩まれたのかを綴った本です。

本書を読む前までは、流行りの「○○力」からして「祖母力」というテーマのビジネス書よりかな、と漠然と考えておりました。
ただ、祖母井さんの手腕について興味があったため本書を手に取った次第。

実際に読んでみるとビジネス書というよりも、祖母井さんがこれまで大切にしてきたことを随所に織り込んだ自伝的内容。
サッカー好きの私としては両面で楽しめました。

また、副題や目次からもわかるとおり、本書ではオシム前日本代表監督についても、祖母井さんしか知り得ないことが多々記述されています。
このあたりは、ジェフ時代のオシム監督のサポート全てを引き受けていた祖母井さんならでは。
祖母井さんだけでなく、オシム監督のジェフ時代の話としても読めるお得な一冊かと。

タイトルにもある「祖母力」については、冒頭と最後に触れられている程度で、その言葉を前に出した構成にはなっていません。
むしろ本書の内容全て = 「祖母力」なので無理に造語を作らず、別のタイトルにしてもよかったのでは、と思った次第。

「祖母力」自体は、単純明快ですが、最近のビジネスの風潮からすると、なかなか表に出てこない要素であるのも事実。
本書でも明確に示しているというよりは、全体から感じ取る、というのが正しいのかなと思います。

ただ、本書にある「祖母力」は人として身につけたいとともに、「祖母力」のある人材は組織の中でぜひ欲しい、というか必要であると思います。
トップを支える力として必要不可欠なのではないか、と。

また、本書内で祖母井さん、オシムさんお二人の言葉として「リスクを取る必要性」を説いていらっしゃいます。
日本人は極端にリスクを取る人の割合が少ない、とも。

祖母井さんはリスクを取るなどした結果、欧州指導者内で「ヒデ」と言うと中田英寿さんではなく、祖母井さんを指すほどにまでなったとか!
これは驚きでしたが、本書内に出てくるネットワークを垣間見ると納得です。

自分自身を振り返ってみても、成長したと思える時は(ささやかではありますが)リスクを取っていた時とイコールになります。
そう思うと、自己責任であり、リスクヘッジも時には必要ですが、リスクを取ることに尻ごみしてはいけないと改めて思った次第。

ビジネス書として読むとこうなりますが、本書はむしろサッカーに携わる祖母井さんを描いたサッカー本。
これまでの祖母井さんを振り返る形で、肩の力を抜いて楽しんで読めました。

ビジネス書兼サッカー本という個人的にはこの上ない一冊でした!
本書の著者紹介欄には、「本書が初めての執筆」という趣旨の一文がありました。

2冊目以降にも期待大であるとともに、今度はもっと深い祖母井さんの考え方を読んでみたいと思いました。
もちろんGMという職についてであったり、純粋なサッカー論であったり、日本人論であったりでも大歓迎ですが(笑)

非常にオススメです!


◆気付き◆
・がむしゃらにやってみることの大切さ
・規格外を見守られたからこそ、今の祖母井さんがある
・細やかに心をこめて、お祖母ちゃんのような存在になる、それが「祖母力」


◆学び◆
・自分ができると信じてがむしゃらにやる
・見守る人も必要
・トップから攻める
・リスクをとった後に成功がある
・神は細部に宿る


◆オススメしたい方◆
・GMになりたい方
・ジェフ、オシムさん、祖母井さん、日本サッカーのファン
・海外で働きたい方
・リーダー(目指す方も)


■関連リンク■
・本書紹介ページ(光文社HP内)
・第80回信頼の上にこそ、組織は輝く(NHKオンライン プロフェッショナル仕事の流儀公式HP内)
posted by Guinness好き at 13:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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