サラリーマン「再起動」マニュアル
posted with amazlet at 08.12.05
大前 研一
小学館
売り上げランキング: 1562
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おすすめ度の平均:
考え方を広げてくれる本ですまあまあ
大前先生は卒業すべき存在なのかも
大前研一新刊。
鮮度の高い大前思考の集大成。
目次
イントロダクション 志のあるサラリーマンは、きつい仕事を厭わない―日本が"フリーズ"している今こそ、自分を向上させるチャンスだ
第1章 現状認識 なぜ今「再起動」が必要か?
第2章 基礎編 「再起動」のための準備運動
第3章 実践編 「中年総合力」を身につける
第4章 事業分析編 "新大陸エクセレントカンパニー"の条件
第5章 メディア編 「ウェブ2・0」時代のシー・チェンジ
エピローグ 新大陸の"メシの種"はここにある―ゆっくりと21世紀の世相と世界地図を眺めよう
(amazonHPから引用させていただきました)
◆概要&感想◆
これからのビジネスパーソンのための大前さんの新作ですね。
ベースとなるのは、これまでにも何度も大前さんが論じてきたお話。
それにここ最近の話題であったり、トピックを交えた、という印象。
言い換えればそれだけ一貫した主張をされているということでそういう意味ではブレていないということで、凄いことかと。
なので、大前さんの本を初めて読む方は本書を読めば最新の大前さんの考え+大前さんのベースとなる考え方の両方がわかると思います。
一応本書のターゲットは30歳台の後半以降の中年の方。
ただ、若い世代であれば今のうちからこの考え方を身につけておけば申し分ないと思うので、特に気にする必要はないと思います。
一貫してこれまでのビジネスのやり方(旧大陸のやり方)ではなく、新しい発想、新しい考え方に即したやり方(新大陸のやり方)をすべき。
これまでとは全く違う考え方が必要、という意見には全く賛同です。
そのためのベースとして、マッキンゼーでのやり方の紹介やプロジェクトマネジメント力が必要ということでその話など、多岐にわたって言及をされています。
ただ、色々な角度から、様々な話が出ている一方、それらがバラバラかつ表面的なものに終始しているという印象も。
これは本書が元はと言えば週刊ポストの連載を再加筆修正してまとめたもの、という性格にも起因していると思いますが。
なので、ヒントを多くもらうという読み方ではいいと思いますが、この本から具体的な方法論まで学ぶというのは難しいかと。
むしろ指針にする、という使い方だと思います。
その先は自分で考えて見つける必要がある、という印象ですし、大前さんもそのつもりで書かれたのだと思います。
ともあれ多くの示唆に富んでいるとも思います。
ITの箇所などは最新とは言えない話題も多いと思いますが、それでも考え方のトレーニングなど役に立つと思います。
面白いと思います、オススメです!
◆気付き◆
・これまでの常識、やり方が通じるとは限らない
・(改めて)英語
・プロデューサー能力の必要性
◆学び◆
・メディアが報じるのとは異なる視点で世の中もビジネスも見てみること
・本当の意味は何なのか
・交渉力は「5年後を読む力」
◆オススメしたい方◆
・大前さんの著書を読んだことがない方
・コンサルタントを目指す方
・違った物事の見方を学びたい方
■関連リンク■
・本書紹介ページ(小学館HP内)
・大前研一「ニュースの視点」Blog