あたらしい戦略の教科書
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酒井 穣
ディスカヴァー・トゥエンティワン
売り上げランキング: 679
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おすすめ度の平均:
顧客(読者)の視点を重視したこれまでにない戦略解説書簡単に全体像がわかる
戦略+インタビューノウハウ 1冊で2度オイシイ
戦略の教科書
「現場が実行できる戦略には何が必要なのか」がテーマ
目次
はじめに
第1章 戦略とは何か?
1 戦略とは「旅行の計画」である
2 大学受験の戦略を考える
3 戦略は、時間とともに成長する
4 戦略における完璧主義のワナ
5 戦略は中心メンバー選出から始まる
・コラム 戦略と戦術の違いとは?
第2章 現在地を把握する 情報収集と分析の手法
1 情報力が戦略を簡単にする
2 集めるべき情報・行うべき分析とは何か?
・コラム フェラーリの競合とは?
3 顧客情報こそキングである
4 情報収集の3つのステップ
5 情報収集の現実
6 情報分析の基本
第3章 目的地を決定する 目標設定の方法
1 目標は何のためにあるのか?
2 目標設定の怖さを理解する
3 戦略立案を刺激する優れた目標・5つの条件
・コラム 「熟達目標」という考え方
第4章 ルートを選定する 戦略立案の方法
1 戦略は本当に必要なのか?
2 スイート・スポットをシェアし、戦略を育てる
3 新しいアイデアが本当に求められるとき
・コラム 戦略の立案力を養うトレーニング
4 クイック・ウィンのテスト・ケースを走らせる
5 立案される戦略の構造
6 やめるべきことを常に探す
7 リスク対策と、代替案の準備を忘れずに
8 戦略のキャッチ・コピーを考える
第5章 戦略の実行を成功させる
1 人を説得するための方法論を知る
2 組織トップのコミットメントをマネジメントする
3 組織内で、危機感と希望を共有する
・コラム 魔法の数字 7±2
4 情熱の伝染を起こす
5 組織内に、「やさしい空気」をつくりだす
6 戦略の実行に反対する人々との戦い
7 戦略の実行に使えるノウハウ集
・コラム カーナビに学ぶ戦略の実務
あとがき
付録 さらに戦略の理解を深めたい人のための書籍&DVD
主な参考文献
(ディスカヴァー・トゥエンティワンHPから引用させていただきました)
◆概要&感想◆
酒井穣さんの著書は、過去2冊(英会話ヒトリゴト学習法とはじめての課長の教科書)もそうですが、現実的というか、現場にいる人向けに書かれているなぁ、とよく思います。
本来あるべき姿や理想の形を提示しつつ、現場にいる人が近づくにはどうすればよいのか、その距離感を明らかにしつつうまく説明されています。
現場の実態を把握されている方ならでは、というところかと。
まさに本書にある「現在地を把握する」とはこういうことかと思った次第。
本書の主題は戦略であり、戦略の設定や、実行について特に基本となる考え方に焦点が当てられています。
本書内で酒井さんも書かれていますが、戦略に関わる技術的なお話は譲り、何のために戦略が必要で、どのようにすれば戦略の立案や実行がうまくいくのかを知るには最適だと思います。
ただ、本書に酒井さんが込めたメッセージとしては、それ以外にも、あとがきにある「何を無視するのか」もあったと思います。
研修などでよくあるインバスケット研修、もちろん優先順位のつけ方も重要ですが、「何をやらないか」を決断するのが肝だったりします。
最近「Not To Do」というのが注目を浴びていたりとこれからは「無視する決断をする力」が必要なことを改めて感じた一冊でもありました。
◆気付き◆
・現場でもマネージャでも戦略は必要
・戦略は難しくない
◆学び◆
・戦略は都度、進化する
・「無視すること」も大事
・インタビューではいかに「口を滑らせるか」
・いかに周囲の人を戦略に巻き込むのかにかかっている
◆オススメしたい方◆
・現場で働いている方
・リーダー
・「戦略」って難しそうと思っている方
・働き方、生き方を変えてみたいと思っている方
■関連リンク■
・本書紹介ページ(ディスカヴァー・トゥエンティワンHP内)
・NED-WLT(著者酒井穣さんブログ)
■関連過去エントリ■
・[Book]英会話ヒトリゴト学習法
・[Book]はじめての課長の教科書
おっしゃるとおり「Not To Do」はとても大切な考え方ですね。と同時に、全体が見えていないような早い段階で「Not To Do」をやってしまうと、大切な価値も逃してしまうので難しいですね。
このために、僕は「Not To Do」に関することを全体像を示してから最後に「あとがき」に入れることにしたのです。それに気が付いていただけたのが、とても嬉しいです。
今後とも、よろしくお願いします!
面白そうな本ですねえ。
早速、アマゾンで注文してしまいました。