2009年03月17日

[Book][デザイン]視覚マーケティングのススメ

視覚マーケティングのススメ(クロスメディア・パブリッシング、著者:ウジ トモコ)
視覚マーケティングのススメ (アスカビジネス)
ウジ トモコ
クロスメディア・パブリッシング
売り上げランキング: 2379
おすすめ度の平均: 4.5
5 デザインとマーケティングを融合させて語ったNO1本だ。
5 デザインの持つ威力を生かしてマーケティングを実践していこう
5 こういうのが欲しかった
5 デザインを「クラス」と「タイプ」で読み解く
3 文中の理論を表紙のデザインで体現してほしかった。。。

目次
はじめに

第一部 少ない投資で大きく儲けるデザイン戦略
・未来を見据えながらブランドを育てる
・大切なのは、デザインをどう活かすのか考えること
・クラスとタイプで市場価値を上げる
・デザインの持つ資産価値
・効果的な商品展開を考えよう

PART1 デザインで「商品・サービス」力を上げる
・ぱっと目で市場を拡大させるための技術
・マッチングの重要性
・良いものを知るということ
・良い料理をつくるには? = 良いデザインをつくるには?

PART2 デザインで「価格」を上げる
・クラスアップデザイン術
・ビジュアルアイデンティティとブランド化

PART3 デザインで「売上」を上げる
・ブランディングしない症候群
・プロモーションしないで、ただ待っていてはダメ
・「マス」と「ニッチ」のアドバタイジングデザイン
・本当に広告でモノは売れるの?
・売上アップデザイン術

PART4 デザインで「顧客満足度」を上げる
・デザインに託されたミッション
・あなたの商品・サービスにデザインを導入しよう
・顧客満足度アップデザイン術

PART5 デザインで「広告・宣伝」効果を上げる
・大原則! デザインは先に決めてしまう
・人が「見て」感じることはとてもシンプル
・"つかむ"デザインと"引く"デザイン
・デザインで心を動かすには
・中小企業は"感心する"デザインを使え
・"強さ"と同じく"美しさ"も心を動かす

PART6 デザインで「マネジメント」を変える
・類は類を呼ぶ
・「見せる」ことで、対象を引きよせる
・デザインで人材マッチング力を上げる
・デザインでモチベーションを上げる
・インテリアデザインで社風のバージョンアップ
・"見せて終わり"のビジュアルコミュニケーション
・デザインで社内教育
・デザインで行動規範を思い出させる
・デザインで階級を上げる
・デザインでチーム力を上げる
・デザインで経営戦略

第2部 デザイン・センスを磨く5つのポイント

Point1 文字・・・デザインの「人格」は9割「文字組」で決まる
・文字を知る
・文字を選ぶ
・文字を使う

Point2 レイアウト・・・機能を理解して、感覚的効果まで狙う
・レイアウトを知る
・レイアウトで視覚効果をアップ
・デザインやレイアウトをビジネスに使う

Point3 配色・・・可能性とモチベーションの切り札
・いろいろな話
・色を選ぶ
・色を使う

Point4 トーン&マナー・・・知られざる"プロフェッショナル"の世界
・自社に合ったトーン&マナーを採用する
・より多くの見込み客にアプローチする
・低コスト、高パフォーマンスの広告戦略
・オリジナルデザイン+トーン&マナー=最強ビジネスツールの原則

Point5 コピー・・・最強のパートナー
・大事なのは役割分担と情報伝達のしくみ
・コピーがダメだとデザインもダメという道連れの原則
・コピーとデザインは補完の関係
・飛躍の鍵はあなたとデザインの関係

おわりに

巻末付録
クロスメディア・パブリッシング社HPから引用させていただきました)

◆本書を読む視点◆
・デザインの役割って?
・デザインは何をもたらすのか?

◆本書を一言で表すと◆
・「デザイン」の有用性がわかるはじめの一冊

◆概要&感想◆
前から興味がありながら読んでいなかったこの本。
[N]X[S]ブログデザイン勉強会の先生であるウジトモコさんの著書であり、勉強会の課題図書でもあったので、第1回目の前に読みました。

いかにデザインについて自分が誤解しているか、デザインに本腰を入れないことでもったいないことをしているのか非常によくわかりました。
デザインとは資産であり、消耗品ではありません。

デザインは365日、24時間休まずに働き続けます。

何といっても冒頭のこの2つにやられました。
考えるまでもなく、仰るとおりなのですが意識していなかったせいか、全く考えが及んでいませんでした。
本当にもったいない。

本書を読んで思ったのが、どうしてデザインって一部のプロの人のもの、という認識(少なくとも私の周囲では)になっているのか、ということ。
私もそうだったので大きなことは言えませんが…
教育なのか、そういう風潮なのか。。
デザインとは装飾(decoration)のことではありません。
デザイン(design)とは意図や意匠であり、配置や設計のことを意味しています。

私も誤って考えていましたが、上記のようなことだと思うのです。
ということは、一部のプロの人のものではなく、全てに関わってくる基本的な要件なのでは、と。
自分の意識の低さにただただ反省でした。

昔、仕事でWebサイトのデザインをお願いしたことがあります。
が、その時自分がどんな考えを持ち、どのようにお願いして、どのように思われていたか考えると…
今すぐにでもお詫びしたい気分です。。

第2部のデザイン・センスを磨く5つのポイントはお役立ちの部分。
文字、レイアウト、配色、トーン&マナー、コピー、どれも知らないことだらけでした。

個人的には特に、文字とトーン&マナー。
まずはこれらのポイントを意識だけでもするところからスタートです(汗)

表題は視覚マーケティングということで、見せるマーケティング = デザインに興味がある方が手に取りそうですが、
むしろデザインに興味が無い方に読んでいただきたい一冊。
著者のウジ先生のターゲットもその層だと思います。

ビジネスにおけるデザインについてのはじめの一冊としてぜひ。
個人的にはデザインについて学び、考えたくなる一冊でした。

◆気になったポイント◆
デザインとは、いわば市場の選択であり市場の拡大です。
言いかえれば、あなたの会社の商品が誰にとって価値があるかを伝える手段がデザインであり、これがブランディングなのです。

「ブランディング」ってそういうことだったんだ、と理解できたポイントでした。
トーン&マナーとはある企業や商品、あるいはサービスにただよう”世界観”や”雰囲気”と思っていただけるとわかりやすいでしょう。

この「トーン&マナー」と「クラスとタイプ」を意識し、ハッキリさせることで、デザインのゴールが決まるということかと。
良い素材、すなわち良い書体、良い写真、上質なコピーを選ぶことはとても重要です。

肝に銘じておきます。
”実用性”と”デザイン”を相反するものとして考えるのではなく、単一の軸に”実用性”と”デザイン”が同じベクトルを向いて存在していると考えてください。

前者のように誤った認識を持っていたポイント。自戒も込めて。
エンジニアとクリエイターとマーケッターの連携

昔の仕事で欠けていたもの。
はじめに○○ありきじゃないということですね。
デザインの「人格」は9割「文字組」で決まる

これも肝に銘じておきたいポイントでした。
あなたを助け、あなたの会社の利益を上げてくれないデザインは、あなたのビジュアルマネージャーではありません。
あなたの経営を助けることができるデザインこそが真のパートナーになり得るのです。

勉強会参加にあたり、
・会社の利益 = 本ブログへのアクセス
・経営 = ブログ
に読み替えて考えたい一節。

◆オススメしたい方◆
・視覚マーケティングやデザインって何?という方
・ブランディングに興味がある方
・デザインで何ができるのか知りたい方
・「良いデザイン」について考えてみたい方

■関連リンク■
・本書紹介ページ(クロスメディア・パブリッシング社HP内)
・視覚マーケティングのススメ/公式BLOG
・使える「デザインセミナ-」(著者:ウジトモコさんブログ
・ウジパブリシティーHP

■関連過去エントリ■
・[デザイン][N]X[S]ブログデザイン勉強会に参加してきました!



posted by Guinness好き at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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