グーグル・ジャパンで働く11人の英語勉強法
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English Zone編集部 取材班
中経出版
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おすすめ度の平均:
中身が薄いコストパフォーマンスが悪い
”劇的”さに欠けます
目次
インタビュー1:30代からの英語チャレンジ
インタビュー2:英語は度胸!
インタビュー3:グーグルは最高の英語教室
インタビュー4:英語力を伸ばすカギは「努力」×「環境」
インタビュー5:「コミュニケーション力」こそ全ての土台
インタビュー6:英語「口」になるための秘策
インタビュー7:「英語がmust」の環境にもまれて
インタビュー8:今こそ、自分を「開国」させよう
インタビュー9:英語は「文脈」の中で学べ
インタビュー10:英語力は「プレッシャー」の中でこそ伸びる
インタビュー11:自ら「安全地帯」を脱出しよう
(中経出版HPから引用させていただきました)
◆本書を読む視点◆
グーグル・ジャパン社員による英語勉強法は何が違うのか??
◆本書を一言で表すと◆
グーグル・ジャパン社員の英語学習法と仕事流儀の紹介
◆概要&感想◆
以前エントリした「村上式シンプル英語勉強法―使える英語を、本気で身につける」のグーグル・ジャパン社員版といった感じ。
ただ、本書の中心は英語学習に対するアプローチ方法。
個々の具体的な学習方法などは本書の対象外。
むしろ英語に取り組む姿勢を学ぶための本です。
最初の村上氏のパートは「村上式シンプル英語勉強法―使える英語を、本気で身につける」のとおり。
以降、グーグル・ジャパン社員による英語学習に対する考え方が10人分並びます。
実際読んでみると10人それぞれでありながらも、英語を上達させるための共通項があるように感じます。
それは、以下の3つかと。
@英語を使わざるを得ない環境に身を委ねる
A受験英語(特に文法)は英語学習をする上で重要
B英語を積極的に使う姿勢
@英語を使わざるを得ない環境に身を委ねる
英語を使わないとそもそも仕事にならない!など英語を学習せざるを得ない環境にならないと人は英語学習のモチベーションも上がらないし、危機感も感じない。
そういった環境になれば自ずと勉強するし、身につくスピードもまるで違う、とのこと。
当たり前と言えば当たり前ですが、ここで言いたいことは、「英語を完璧にしてから英語を使う環境に行く」のではない、ということ。
そもそも英語を完璧にするには膨大な努力と時間が必要であり、それから英語を使う、となるといつになるかわからない、と。
それよりも英語を使う環境に入ってしまうことで英語学習と英語による仕事を同時に行うべし、とのこと。
もちろんその環境に入って本気で取り組むことが条件だとは思いますが、そのとおりだと思います。
日本ではそもそも英語を使う機会がどうしても限られる上に、いつ使うことになるかわからない時を目標に英語学習するのは、よほど意思が強くないと難しいと思います。。
意思が強くても、実務をしながらであれば一日中英語を使わざるを得ないわけで、仕事と仕事以外に関わらず英語と接することができれば、上達のスピードは飛躍的に上がるのではないかと。
A受験英語(特に文法)は英語学習をする上で重要
皆さんが同じ用意仰っていたのが、受験英語、特に文法が非常に役立った、ということ。
文法という大まかなルールを学んでいたことで、英語を理解するにあたって大きな助けになったという方が多かったのが印象的です。
もちろん実際のビジネスの場で議論になった際などは、文法無視で会話されている方がほとんどのようですが(笑)、それでも土台として勉強しておいて損はない、という意見が多かったです。
また、議論など会話ではなく、ライティングの際にはとりわけ文法を意識されることが多いとか。
文法的に正しくないと、ライティングの内容自体疑わしくなってしまいますし、ビジネス文書としてもふさわしくない、と見られてしまうそうです。
B英語を積極的に使う姿勢
最後はよく言われることですが、とにかく積極的に!ということ。
失敗を恐れず、ガンガン聞いて、無理にでも話す。
そうした姿勢が無いと、英語の世界(特にビジネスにおいては)認められないし、上達もしない、と。
日本国内で海外から旅行に来ている方々から、つたない英語で聞かれても「下手な日本語で聞いているなぁ」とは普通思わないと思います。
それと同じで、明らかに非ネイティブと思われる私たちが話す英語が間違っていたとしても、それは特別問題にされないのではないか、と思います(ビジネスの場では多少話が変わってくるかもしれませんが)。
それよりも話そう、伝えようとする姿勢の方が大事だということだと思います。
3つどれも英語を学習するにあたり、いずれも胸に留めておきたいポイントでした。
本書は英語学習と同時にそれぞれの方のビジネスに対する考え方も透けて見えます。
そしてどちらの考え方、アプローチ方法も皆さん似通っている点が多いことにも気が付きました。
環境を自ら変える勇気、好奇心、努力の姿勢などなど。
英語学習を中心に、グーグル・ジャパン社員の方々がどんな人なのかを知ることができる一冊でした。
◆気になったポイント◆
母国への理解を深めよう。
英語力は日本語力に比例する。
心に刺さったポイントでした。
英語ができるようになるのはいいのですが、その英語で何を話すのか、話せるのかも大きなポイントだと思います。
日本人なのに、日本について語れない、というのは非常に悲しいこと。
海外に目を向けるだけでなく、自分のバックグラウンドである日本自体にも目を向けていく必要がありそうです。
◆オススメしたい方◆
・グーグル・ジャパンの社員の方々に興味がある方
・外資系企業の社員の英語勉強法に興味がある方
・グーグル・ジャパンの仕事に興味がある方
■関連リンク■
・本書紹介ページ(中経出版HP内)
■関連過去エントリ■
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