クラインの壺 (講談社文庫)
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岡嶋 二人
講談社
売り上げランキング: 101574
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おすすめ度の平均:
仮想現実の世界を体験するというゲームのおもしろさに惹き込まれた時間の流れ
じわじわと現実を侵食するような感覚!
空想と現実
Moebius’s trip
◆概要&感想◆
「岡嶋 二人」さんという名前をよく目にしていたので、読んでみたいと思っていました。
代表作は「クラインの壺」らしいので手に取ってみましたが…
なんとこれが最終作なのですね。。
元々コンビ(なので岡嶋「二人」)で執筆をされていて、コンビ解消後の現在は「井上夢人」さんのみが執筆活動を続けているとか。
最初に読んだ作品が、最終作というのもなんですが…
それ以上に驚いたのは本作が書かれたのが1989年だったということ。
非常に斬新かつ新しい…
当時リアルタイムで読んでいれば間違いなく絵空事としてしか考えられないのでは、と。
もちろん今でも実現していまに世界の話ですが、当時と比べれば遙かに実現に近いと思います。
この話を1989年に考えついたというのがまず凄いことだと。
そしてストーリーも素晴らしく、気がつけば読了。
いろいろと考えてしまいました。
これは別の作品も読みたい…
ただ、コンビ解消直前の作品ということもあって、本作は井上夢人さんがほぼ書いた作品とのこと。
そして、聞くところによると、井上夢人さんの「プラスティック」がまた面白い、とのこと。
岡嶋二人さんの別の作品に行くか、プラスティックに行くか、非常に悩むところです…
■関連過去エントリ■
・[Book]天使の耳 (講談社文庫)
・[Book]カラスの親指 by rule of CROW’s thumb