◆概要&感想◆
少し前ですが、マインドマップ的読書感想文さんのブログを拝見していると「【速報】勝間さんの翻訳するマルコム・グラッドウェルの新刊のプルーフ(見本)がもらえる件【ブロガー対象】」というエントリが。
応募条件はただひとつ、「本書の発売日(現時点では5月12日ごろを予定)ころまでに、書評。感想をブログに載せる」とのこと。
早速応募してみたところ、届きました、新刊のプルーフ!
というわけで以下にプルーフを読んだ時点での感想を。
まず、恥ずかしながら私、マルコム・グラッドウェル氏の著書をまだ読んだことがありません。
・急に売れ始めるにはワケがある ネットワーク理論が明らかにする口コミの法則
・第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい
・ティッピング・ポイント―いかにして「小さな変化」が「大きな変化」を生み出すか
など読んでみようとは思っているのですが、まだ未読状態。
なのでちょうど良い機会かな、と思ったのがこのプルーフに応募してみようと思ったきっかけ。
もう1つは、たまには明確な目的があるエントリもいいかな、と。
プルーフ自体は、本書から「序章」「第1章」「第2章」を抜粋したもの。
プルーフを見る限りでは、内容を説明するためのデータなども多用されているようで読みやすかったです。
本書の内容ですが、プルーフについてきたチラシから抜粋させていただくと、以下のとおり。
その内容を一言で言えば「成功」の要素を"個人の資質"だけでなく、周囲の環境や文化的な側面から考察した、いわば、「21世紀の新・成功論」です。
本書は勝間和代さんによる翻訳で、原題は「Outliers」。
Outliers(アウトライアー)についての説明も、チラシから抜粋。
アウトライアーとは……統計用語の「外れ値」。中心やその近くの集団から、著しくかけ離れた地点や、まったく異なる分類に位置する存在のこと。本書では、「ある時代、ある人々の中に突然現れる、傑出した天才や成功者」を指している。
原題にもあるとおり、本書はこのアウトライアーが内容の中心になってきます。
といってもアウトライアー自身に目を向けるのではなく、アウトライアーをアウトライアーたらしめたのには、本人とは別に何か要因があるのではないか、ということに着目している本です。
アウトライアーにはもちろん才能があり、努力もしているのは間違いのないところですが、それだけではない、というのが本書の主張(のようです)。
まず、チャンスが訪れるようなバックグラウンドがあり、そのチャンスにうまく乗っかることができたことによって、成功することができた。
アウトライアーとなるための素地が本人の意思や存在とは別のレベルで整っていた、ということ。
必ずしも努力すれば報われる、というわけではなく、それも環境があってこそ、というのがこのプルーフ版の内容でした。
となるとこの先、本書がどのように展開されていくのかも気になるところ。
いくつか予想してみると以下のような感じでしょうか。
・一心不乱にただただ努力をするのではなく、チャンスを見極めることが重要
・チャンスが訪れるような行動をしたり、環境を整えることを怠ってはいけない
・自分がチャンスを得ることができる分野、フィールドに場を移して努力すべし
少なくともただ努力しても無駄、といったような帰結の仕方はしないと思いますが…
個人的には、漫画の「はじめの一歩」で、トレーナーの鴨川会長が
努力した者が全て報われるとは限らん。 しかし、成功した者は皆すべからく努力しておる!!
人によって本書の内容の真偽の是非はあるかと思いますが、ものの見方としてこういった見方があるというのを抑えておくだけでも十分に意義があると思います。
私自信にとって本書の内容がどうなのかはまだわかりませんが、視点としてちょっと変わっていると思いますし、結論も気になるので発売後読んでみたい本です。
原著はコチラ。
Malcolm Gladwell
Little, Brown and Company
売り上げランキング: 367
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おすすめ度の平均:
やや単純な帰結という印象。でもとにかく面白い!!成功要因=成功者自身の周辺環境や時代背景が幾つか重なった結果....
新鮮な切り口
社会現象に好奇心を抱く人に向いている本
その他のマルコム・グラッドウェル氏の著書。
急に売れ始めるにはワケがある ネットワーク理論が明らかにする口コミの法則 (SB文庫 ク 2-1)
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マルコム・グラッドウェル
ソフトバンククリエイティブ
売り上げランキング: 247
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おすすめ度の平均:
《マーケティング》の聖典。話の筋が通っていると思います。マインドマップに落とすことがおすすめかも、です。
繰り返しが粘りになる
「バイラルマーケティング」の原理・原則本。ぶっちゃけマストバイです!
予想に反して科学的
第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい (翻訳)
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M・グラッドウェル
光文社
売り上げランキング: 1519
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おすすめ度の平均:
読んで、直感のすごさを納得しました。ちょっと中途半端な印象の本だった。
内容は素晴らしいが翻訳が残念
少ない情報で判断することを説明
いい加減の本のような題名のしっかりした本
ティッピング・ポイント―いかにして「小さな変化」が「大きな変化」を生み出すか
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マルコム グラッドウェル
飛鳥新社
売り上げランキング: 4685
飛鳥新社
売り上げランキング: 4685
おすすめ度の平均:
A little book, a big idea知見まで昇華している”爆発的拡大”の力
バタフライ効果
Kind of a Take Like Freakonomics
The Hard Part Is Choosing What To Do First
◆オススメしたい方◆
・成功への法則を知りたい方
・変わった視点を身につけたい方
・マルコム・グラッドウェル氏のファンの方
・勝間和代さんのファンの方
■関連リンク■
・本書紹介ページ(祥伝社HP内)
・天才!成功する人々の法則 プルーフプレゼント(講談社BOOK倶楽部内)
・【速報】勝間さんの翻訳するマルコム・グラッドウェルの新刊のプルーフ(見本)がもらえる件【ブロガー対象】(マインドマップ的読書感想文)
・私的なことがらを記録しよう!!(著者勝間和代氏公式ブログ)
はじめの一歩(講談社BOOK倶楽部内)
■関連過去エントリ■
・[Book]私をつくった名著 人生を変えた1冊 黄金のブックガイド
・[Book]10年後あなたの本棚に残るビジネス書100
・[Book]史上最強の人生戦略マニュアル
ブログのご紹介ありがとうございます。
>努力した者が全て報われるとは限らん。 しかし、成功した者は皆すべからく努力しておる!!
いやー、懐かしい(感涙)。
私も税理士受験時代に、この会長の言葉に励まされて受験に望んだものです(ホントに)。
ただ、これってブライアン・ホーク戦の前に、鷹村守に言ったセリフですね。
この後の「最後は、キサマが積み上げたモノが 拳に宿る!!」というところで、ウルウルしちゃってました。
・・・って、「Outliers」と関係ないですね、スイマセン(汗)!
こんばんは。
コメント&ご指摘ありがとうございます!!
完全に勘違いしていました。。
早速修正させていただきました。
確かにそうでした…
本当にありがとうございました。