毒笑小説 (集英社文庫)
posted with amazlet at 09.04.22
東野 圭吾
集英社
売り上げランキング: 12326
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おすすめ度の平均:
幅の広い笑いが楽しめる毒のない「つぐない」が特にお奨め
あのー
笑いたいとき、手にとってみては
著者の毒のこもった笑いが満載
目次
誘拐天国
エンジェル
手作りマダム
マニュアル警察
ホームアローンじいさん
花婿人形
女流作家
殺意取扱説明書
つぐない
栄光の証言
本格推理関連グッズ鑑定ショー
誘拐電話網
(amazonから引用させていただきました)
◆概要&感想◆
東野さんの著作としては異質な「笑い」をテーマにした短編集という本書。
とはいえ、東野さんだけあってさすがの筆の冴えです。
ただ、笑いといっても単純に笑えるというよりは、タイトルどおり毒を含んだクスリと、とかニヤっと笑える類のお話が多いです。
オチは示唆する形でハッキリとは書かれていないものが多い印象です。
個人的には、「誘拐天国」「つぐない」の2編が特に秀逸でした。
ただ、読後気がついたのですが、本書は位置付けとしては「怪笑小説」の第二弾なのですね。
読む順番を間違えました…
短編なのでそれほど影響ないとは思いますが何となく気持ち的には。。
本書の巻末に収録されている京極夏彦さんとの対談でも、怪笑小説内の作品について話が出てきますし、次はこちらを攻めようと思います。
一風変わった東野さん作品として、オススメです!
■関連リンク■
・本書紹介ページ(集英社HP内)
■関連過去エントリ■
・[Book]虹を操る少年 (講談社文庫)
・[Book]天使の耳
・[Book]ガリレオの苦悩
・[Book]夜明けの街で
・[Book]流星の絆