キャプテン・アメリカはなぜ死んだか 超大国の悪夢と夢
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町山智浩
太田出版
売り上げランキング: 1795
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おすすめ度の平均:
僕がアメリカに住んでた時に周囲にここに出てくるようなアメリカ人はいませんでした安い!
アメリカの見方が変わるかも?
アメリカの根
読み終わった後、友だちに話して聞かせたくなる話題が満載の書
目次
アーミッシュのセックス、ドラッグ、ロックンロール体験
宝くじで19億円当てて一文無しになった男
NASAが開発したオムツで大陸横断
38度線を北に越えたアメリカン・ジャイアン
ドンキーコングに賭けた負け犬パパ
「遺産は孫じゃなくてワンちゃんに譲るわ」
自分の目を奪った男の求愛に応えた女
トム・ハンクスが時給10ドルでコーヒー淹れるか?
「あなたは実は双子だったんです」
スヌーピーは不倫のときめきで宙に浮いた
ガチャガチャとギャングと車椅子の神父
レイア姫はアル中でヤク中で結婚相手はホモ
晴れた日に洗濯物を干す自由を我等に!
姫、騎士、馬上試合、おとぎ話を生きる人々
「天国は素晴らしい? じゃ、今、死ねば?」
聖女になった元ジャンキー・ママ
となりのシャブ工場
脳内チップで君もリモコン人間に
萌え萌えヒットラー!
南北戦争で南軍が勝っていたら
ウェンディーズ親指混入事件の真相
詐欺富豪は自分を縛って自分を刺した?
マイホーム・パパは3人の妻をかけもち
O・J・シンプソンがついに妻殺しを告白?
「ずっと幼いままでいて」と願う親は多いけど
ホット・フォー・ティーチャー!
「話し方を教えて」
デスメタルからビン・ラディンの片腕に
ピザ屋の首輪爆弾と発明おじさん
プレデターをネットで釣りあげろ!
ビー・マイ・ベイビー、さもなくば射殺
白人の樹、黒人の樹、縛り首のロープ
これがほんとのパン屋襲撃!
ブッシュ大統領の『エデンの東』
グーグル社員はブログしたらクビ?
ビンボー人にはウンコを食わせろ?
マイスペースはヘンタイの巣!
経済界のスターになった16歳の童貞
いいコビトさんと悪い子鬼の編集合戦!
ネット時代の世界的に有名な無名人
グーグルは社内にサウナ医者合コン完備
アルメニア人のハワード・ヒューズ
出会い系に釣られたMS社員のペニス流出
現代アートってガキのラクガキとどう違うの?
ロックが一発屋ばかりになった理由
チューニングを知らないギタリスト
危険な歌詞より「裏打ち」がコワイ!
プレスリーはベーグル食べたか?
ロックの野蛮人はブッシュの隣人
20年目の『フェーム』
運指なんか見る奴はバングルスだ!
ラジオ局へのワイロでソニー有罪
僕の宇宙で僕は赤ちゃん
100万円の童貞バスターズ
サラ、いつわりのいつわり
スーパーマンは力道山
レズでイったら18歳未満お断り
ブスとガリ勉、有色人種お断りの女子大生寮
キャプテン・アメリカはなぜ死んだか
フセインとオサマのニャンニャン写真発見!
福美さんはアメリカで放送禁止
バイブレイターはヒステリーの治療器だった
アイアンマンは一人軍産複合体
30日間ハッパ吸いまくり実験
CMなしで『1900年』を5時間放送したテレビ局
ママが2人いたっていいじゃないか
福音派キリスト教徒の30日間イスム体験
「オタクってスポーツマンより頼りになるのね」
ペニスに真珠を入れた小学生
特殊メイクで白人が黒人、黒人が白人に!
アジア人は計算が得意で黒人は足が速い?
「かざふすたんハぶっしゅノてろヲ支持シマス」
お前の母ちゃんデベソ! は万国共通
地球から見て最も明るい惑星は何?
酔っ払って寝ると妖精が顔にチンポ描くぞ
父の日のプレゼントはイラク侵攻!
「ミスコンの女王は皿洗いなんかしないの!」
結婚相手の前でウソ発見器にかけられる!
隣の老夫婦もフリーセックス世代
『マトリックス』の監督が性転換マゾ奴隷に?
ポートマンのPはプッシーのP?
大富豪になったストリッパーの死
パリスになりたいバカ娘病に喝!
64歳になったポールを捨てた女
トム・クルーズの娘のウンチが百万円?
パリス・ヒルトン大脱走!
トム・クルーズは宇宙の帝王と戦っている
ハンナ・モンタナは第2のブリトニー?
トオルんちは医者か弁護士かユダヤ人か
ホットドッグの早食いで地球を守れ
日本のコギャル・ファッションは世界最先端
「粥」の刺青が目に入らぬか!
優勝はセックス中毒者チームです!
涙目アンカーマンは大富豪の御曹司
地獄の黙示録からディズニーのアイドルに
「アメリカそのものが巨大なミスコンなんだ!」
スーパー証券マンの住所は公衆トイレ
カブールの空に凧は飛んでいるか
バイバイ・アメリカン・パイ
私の顔は見る人の心を写す鏡
80歳から「ワイルドサイドを歩け」
(ベイエリア在住町山智浩アメリカ日記から引用させていただきました)
◆本書を読む視点◆
・アメリカに根を下ろした日本人が見るアメリカとは?
◆本書を一言で表すと◆
・日本にいては見えないアメリカの姿(文化編)
◆概要&感想◆
本書は、以前エントリした「アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない」の文化編とも言うべき一冊。
「アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない」では、主に政治やメディアに焦点が当たっていましたが、本書では主に文化や事件、芸能についてのコラムを収録。
その数102本、380ページ。
これで税込1,197円というのは、著者がブログで書いていますが確かにお値打ちかも。
「アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない」も非常に面白く読ませていただきましたが、それ以上に本書では不思議な世界が描かれています。
文化面での話なので、政治やメディアと比べても一層独自色が出やすく、ローカライズされていることもあると思いますが…
鵜呑みにするのは危険だと思いますが、本書にあるような側面があるという事実に目を向けることも大切かと。
面白いと思ったのは、アメリカのテレビバラエイディの企画の柔軟さというか斬新さ。
ほんと日本よりも自由ですね…
実際見てみたいものもあります。
が、その分、子供が見ていいかいけないかも厳格で、かつそれが守られているのもわかる気がします。
一方で依然としてある人種の対立であったり、格差社会に基づくコラムも多く掲載されており、アメリカという国が内包する危うさのようなものも感じます。
ただ笑えるだけでなく、文化の勉強にもなり、なによりアメリカという国に住む人々の顔がほんの少しですが垣間見える、そんな一冊です。
◆オススメしたい方◆
・アメリカの文化や事件に興味がある方
・普通のメディアが伝えないアメリカの姿に興味がある方
・面白いコラムを読みたい方
■関連リンク■
・本書紹介ページ(太田出版HP内)
・ベイエリア在住町山智浩アメリカ日記(著者 町山智浩氏ブログ)
■関連過去エントリ■
・[Book]アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない
・[Book]ラーメン屋vs.マクドナルド―エコノミストが読み解く日米の深層 (新潮新書)
・[Book]ルポ 貧困大国アメリカ