◆概要&感想◆
野球好きにはたまらないミステリ。
データ野球とその諜報合戦にまつわる事件がベース。
本書の刊行は1985年。
1985年と言えば、データ野球の代名詞であるID野球を提唱した野村監督が解説者だった時代であり、清原が甲子園を沸かした年。
まだデータ野球といった流れが出る前の話であり、著者の慧眼には驚かされます。
こうした諜報合戦は本書のように激しくはないものの、現実に各球団繰り広げていたであろうと思いますし、臨場感もなかなか。
ふと思ったのは、これの現代版を描くとなるとどうなるのかな、ということ。
きっとものすごいことになります。
う〜ん、読んでみたい。
◆オススメしたい方◆
・野球にまつわるミステリを読みたい方
■関連リンク■
・本書紹介ページ(講談社HP内)
■関連過去エントリ■
・[Book]クラインの壺 (講談社文庫)