2009年05月20日

[Book]情報調査力のプロフェッショナル

情報調査力のプロフェッショナル―ビジネスの質を高める「調べる力」(ダイヤモンド社 、著者:上野 佳恵)
情報調査力のプロフェッショナル―ビジネスの質を高める「調べる力」
上野 佳恵
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 304
おすすめ度の平均: 5.0
5 仕事のお作法を骨太に語る1冊
5 調べる手順をきちんと踏む大切さ

目次
はじめに――調べるスキルの引き出しを増やすには

序章 プロフェッショナル・リサーチャーの作法

ビジネス・リサーチの世界に起こった革命
 どこまで調べればいいのか

ビジネスは問題解決思考で動いている
 「本質的」な問題とは何か
 解決策の探り方

ないがしろにされている「調べる」スキル

第1章 調べる仕組みとは
ビジネス・リサーチはなぜ難しいか
 休暇の旅行先を「自発的に」調べる
 必要に迫られて調べるプレッシャーを楽しめるか

「調べること」を分解する
 (1) 知識ギャップの認識
 (2) 自分の情報源リストとのすり合わせ
 (3) 情報の獲得
 (4) 情報の検証・判断
 (5) 情報の伝達
 (6) 自分の情報源リストの整備

「調べるサイクル」
 ビジネスにおける「調べるサイクル」とは
 不完全な「調べるサイクル」

「調べる」ために必要なスキルセット
 情報リテラシーとは何か

第2章 ビジネス情報ニーズの範囲
ビジネスの課題の中のパターン
 情報センターに寄せられる問い合わせの傾向
 「ビジネス支援」情報とは
 「調べる領域」の80%とは

第3章 企業と人物について調べる
事例1:講演者を探す
 課題を明確にする
 事前の確認
 「とっかかり」は、何か
 「無」からは何も生まれない
 「足」で稼ぐ
 「人」で稼ぐ
 立ち止まって考える

視野を広げ、会社を調べる
 判断の基準
 異なる視点を取り込む
 いざというとき頼るのは「人」
 一歩先んじて動く
 伝え方しだい

第4章 基本のリサーチ[1] 「企業」「人物」
会社について調べる
 (1) 何をやっているどんな会社か?
 (2) その会社は儲かっているのか?
 (3) 最近どのようなことをやっているか、やろうとしているのか?

人について調べる

第5章 業界について調べる
事例2:ペット業界を調べる

佐藤くんの場合
山田さんの場合
鈴木くんの場合

コンサルタント村田さんの場合
 調べることの枠組み
 民間調査会社のレポートの利用
 情報提供サービス
 記事検索の位置づけ
 インターネットの利用
 情報量の見極め

第6章 基本のリサーチ[2] 「業界」「消費者」
業界を調べる
 (1) 政府統計
 (2) 業界団体による統計・資料
 データ集、統計集の功罪
 (3) 民間調査会社の市場調査レポート
 市場調査レポートの作られ方
 (4) 新聞・雑誌記事
 図書館活用のポイント
 (5) ヒアリング

消費者動向を調べる
 世論調査
 消費者調査の活用法

第7章 情報のプロフェッショナルへの道
原点

情報提供サービスでの仕事

コンサルティング会社の仕事
 リサーチの目的と条件
 リサーチのプロセス
 Plan Do See

情報の仕事で独立

あとがき
ダイヤモンド社HPから引用させていただきました)

◆本書を読む視点◆
・行き当たりばったりではない、リサーチの基本を学ぶ

◆本書を一言で表すと◆
・リサーチのプロによる、情報の「調べ方」入門

◆概要&感想◆
これだけ丁寧に情報の調査方法(リサーチ)について書かれた本は貴重だと思います。
本書は、「ビジネスにおける調べ方」について、そのアプローチと手順、元となるデータの考え方など詳細に解説した一冊。

ビジネスパーソンとしては、何らかの調べ物をすることはもはや業務の一部と化している方も多いと思いますが、その光明になる(であろう)一冊です。

何かを調べよう、という時には、その調べる内容にもよると思いますが、現在はググることが多いのではないでしょうか。
かくいう私もとりあえずググってしまうことが多いです。

もちろん、思いだすための調べ物であったり、単純に何かを知るレベルであればちょっとしたことを調べるのであればそれで良いのでしょう。
しかしビジネスで調査を行う、という観点であれば、行き当たりばったりではなく、しかるべき順序と方法でやることで、調査そのもののアウトプットがまるで違ってくるとのこと。

まさに行き当たりばったり、というか思いつくままに調べていた自分としては恥ずかしい限り。
第5章の事例2などは身に覚えのあることが多々ありました…

本書内で紹介されている「調べ方」は、基本ということもあって、決して難しいものではなく、心がけ次第ですぐに行えます。

むしろ大事なのは、「調べる仕組み」を作ってそれを徹底することなのだと思います。
「調べるサイクル」はその「調べる仕組み」の土台となるところ。

そしてもう2点大事なのが、データや情報源の読み方と、そもそも調査の背景・目的、詳細な内容、納期、予算をはっきりとさせておくこと。

前者については、つい先日セミナーに参加させていただいた「不透明な時代を見抜く「統計思考力」」でもその重要性が言われています。
最近注目しているポイントだけに、スッと入ってきました。

個々を見れば、特別難しいことは書いていません。
特殊なスキルが必要なわけでもありません。
もちろんデータの見極めやあたりのつけ方などは熟練の技が求められるとは思いますが、それが無ければ調べられない、というわけではありません。

しかし、そのサイクルや考え方、仕組みを知っているといないとでは大きく差がつく分野、それが「調べる」ことだと思います。

既にできている方は当たり前と思うことかもしれませんが、個人的には「調べる」という意識が変わる一冊だと思います。

◆気になったポイント◆
自分の中にある情報源リストとすり合わせをすることによって、何を、どこを調べれば答えが得られそうかという見通しを立て、どう調べればよいかという作戦を考えます。

知識ギャップの認識
自分の情報源リストとのすり合わせ
情報の獲得
情報の検証・判断
情報の伝達
自分の情報のリストの整備
知っておきたい「調べるサイクル」
"ビジネス上で必要とされる情報は「企業」「人」「業界」「消費者」など多種多様な分野にわたる"のではなく、"ビジネス情報ニーズは「人」「企業」「業界」「消費者」に関連するものが主であり、あとは業界や置かれた立場によって異なるニーズがある"のです。
コップの水が「半分しかない」のか、「まだ半分もある」のか、と同じように、見方を変えることでスタンスも変わってくる一例ですね。
80%を調べることができたら、それで十分ビジネス社会を生き抜くことはできるのではないでしょうか
目的次第ではありますが、目安として80%というのは覚えておきたいところです。
記事などに「○○調べ」とあったときに、その元となる調査・データがどんなものかを確認してみることは、リサーチの基本のひとつです。
データを見たら、常に意味合いを考えてみます。
ひとまとまりの資料を見たら、その中からポイントとなることをピックアップし、何が言えるのかという結論を自分なりに考えて、整理することが必要です。
すべての調査には何らかの目的があり、それに沿って行われているということを考え、データを読んでいくことが重要だということなのです。
このあたりは、「不透明な時代を見抜く「統計思考力」」に通じるものがあります。
インターネットは、情報を探すツールにはなっても、情報源そのものではない
私自身、勘違いしないようにしたいと思います。
目的に応じたアウトプットのイメージをあらかじめ持つことで、無駄にやりすぎてしまうことや、目的に達しない寸足らずのリサーチを避けることはできるはず
実際に調べ始める前の鉄則として、強く意識しておく必要があるポイントかと。

◆これからやること◆
・調べる前に、アウトプットのイメージをあらかじめ持つ
・調べるサイクルを、調べる際の仕組みとする

◆オススメしたい方◆
・ビジネスで効率よく調べたい方
・調べた結果のアウトプットの精度を上げたい方
・ビジネス・リサーチのプロの考え方、調べ方に興味がある方

■関連リンク■
本書紹介ページ(ダイヤモンド社HP内)

■関連過去エントリ■
[Seminar]『不透明な時代を見抜く「統計思考力」』刊行記念 神永正博氏・小飼弾氏セミナー
[Book]不透明な時代を見抜く「統計思考力」
[Book]情報力
[Book]調べる技術・書く技術



posted by Guinness好き at 21:00| Comment(1) | TrackBack(0) | Book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。
今日も家で仕事に追われています。
自分のスキルを上げながら頑張ってます。
といいながら、ブログばかり見てますが(><)
またブログに遊びに来ます!
それでは。
Posted by ★KEEP BLUE★ at 2009年05月22日 15:36
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