優勝は、ユナイテッドが3連覇を飾るということになりました。
が、あと1節とはいえ、まだまだシーズンは終わっていません。
ある意味優勝争い以上にクラブの命運がかかっている残留争いです。
37節が終わった時点で、最下位であるウェスト・ブロムウィッチ・アルビヨンは、2部であるチャンピオンシップリーグへの降格が確定しています。
残る降格の枠は2つ。
その2つの枠に入るまいと、降格圏内のニューカッスルとミドルスブラ、降格圏内に落ちる可能性があるハルシティとサンダーランドが最終節を戦うことになります。
4チームにとってはまさに天国か地獄かの最終節。
サンダーランドは、試合消化が1試合少なかったため、18日(月)にアウェイでポーツマスと対戦しています。
ここで勝てば残留確定だったのですが、1点を先制しながら3-1で逆転負け。
これでサンダーランドは最終節の残留争いに巻き込まれることに…
サンダーランドとライバル関係にあるToon Army(ニューカッスルファンの愛称)はさぞかし、ポーツマスの勝利を願っていたことでしょうから、その願いが通じたのかもしれません。
37節終了時点の現状を整理すると以下のようになります。
順位 チーム名 試合数 勝 分 負 得 失 差 勝点
16位 Sunderland 37 9 9 19 32 51 -19 36
17位 Hull City 37 8 11 18 39 63 -24 35
18位 Newcastle United 37 7 13 17 40 58 -18 34
19位 Middlesbrough 37 7 11 19 27 55 -28 32
20位 West Bromwich Albion 37 8 7 22 36 67 -31 31
※勝:勝利数、分:引き分け数、負:負け数、得:得点数、失:失点数、
差:得失点差(得点数 - 失点数)
勝点:勝ちの場合3、引き分けの場合1、負けの場合0 の合計ポイント数
降格は18位まで。
基本的には、以下のように順位が決まります。
@勝点
A得失点差(勝点が同じ場合)
B当該チーム同士の対戦成績(勝点も得失点差も同じ場合)
現状20位のウェスト・ブロムウィッチ・アルビヨンは、最終節勝っても17位のハルシティの勝点35に及ばないので、降格が確定しています。
24日に行われる最終節ですが、ニューカッスルはアウェイでアストン・ヴィラと、ミドルズブラもアウェイでウェストハムと対戦となります。
両チームともこの試合で勝った上で、ホームにユナイテッドを迎えるハルシティや、同じくホームにチェルシーを迎えるサンダーランドの結果を待ちます。
ミドルスブラは勝つことが絶対条件で、さらにハルシティが負けなければ残留はありません。
しかも得失点差で4、ハルシティが上なのでミドルスブラは非常に厳しいです。
ニューカッスルの場合はドローでも、ハルシティが負ければ残留確定。
勝てば、ハルシティが負けかドロー、サンダーランドが負けかドローいずれかで残留確定。
もちろん、現在残留エリアにいるハルシティとサンダーランドは勝てば残留確定。
自力残留の可能性を残しています。
サンダーランドは引き分けの場合、ニューカッスルの結果次第となるため勝ちたいところではありますが…
ただ、ハルシティもサンダーランドも相手が相手だけに、ニューカッスルやミドルスブラにも十分可能性はあります。
焦点は、CL決勝を3日後に控えるユナイテッドがどれだけメンバーを落としてくるか。
レギュラークラスは大部分が外れる可能性が濃厚なので、ハルシティは幾分楽になる可能性も。
ただし、そうは言ってもユナイテッドのメンバーですし、普段出場機会がない選手からすると、絶好のアピールの機会でもあります。
少なくともモチベーションは高そうなので、そのあたりにも注目すると面白いかと。
それにしてもこの争っているチーム、ハル、サンダーランド、ニューカッスル、ミドルスブラ、全てイングランド北部のクラブですね…
ニューカッスルとサンダーランドのタイン・ウェア・ダービーなどが見られなくなる可能性もあり、プレミアファンとしてはそうなると少し寂しいです。
ミドルスブラは2005-2006シーズンには、UEFAカップで準優勝までしているのですが、まさか3年後降格を争うとは思いませんでした。
4チームが残留という2つのイスをかけて争う最終節にも大注目です!
■関連過去エントリ■
・[PremierLeague]第37節 West Bromwich Albion - Liverpool
・[PremierLeague]第37節 Manchester United - Arsenal