2009年05月27日

[Book]質問会議 なぜ質問だけの会議で生産性が上がるのか?

質問会議 なぜ質問だけの会議で生産性が上がるのか?(PHP研究所、著者:清宮 普美代)
質問会議 なぜ質問だけの会議で生産性が上がるのか?
清宮 普美代
PHP研究所
売り上げランキング: 9176
おすすめ度の平均: 4.0
4 分かりやすく、応用も利きそう
4 質問の力を再認識させてくれた。
4 意見を言ってはいけない不思議な会議
4 問題解決の新しい手法
4 コーチングの類書かと…

目次
第1章 なぜ、あなたのチームは機能しないのか(質問会議が生み出すもの
チームを活性化させる場はあるか
チームをマネジメントする方法をもっているか)

第2章 基本の流れをおさえれば誰でも質問会議ができる(質問会議のエンジン
質問会議 実施におけるポイント“魔法の仕掛け”
質問会議の進行の12ステップ)

第3章 紙上で体感!これが質問会議だ(質問会議デモセッション
再定義できないケース
胃県会議との違いを考える
質問会議がチームの生産性を上げる5つの理由)

第4章 質問会議で鍛えるチーム力(質問会議で開発される能力
チーム脳を誘発する共有と共感のマネジメント
リーダーの仕事はチーム脳を出現させること
チーム脳がチーム行動力を生む)

第5章 質問会議が現場を変えた!(真の問題を発見できた
コミュニケーションが活性化した
現場の実行力がアップそた
変革リーダーが育成できた
lチーム活性化がはかれた
理念の共有がはかれた)
amazonHPから引用させていただきました)

◆本書を読む視点◆
・なぜ質問会議が有効なのか?

◆本書を一言で表すと◆
・会議とリーダーの育成を同時に行う質問会議のススメ

◆概要&感想◆
本書は「質問会議」というあまり聞きなれない会議方法を紹介した一冊…と思って読み始めました。
が、実はリーダーによる新しい育成方法の提案、がメインであり、チームマネジメント術の紹介が主たる部分を占めていました。
「質問会議」というのはあくまでその実践のための手段に過ぎません。

実際著者も本書内で以下のように書いています。
質問会議は単なる会議手法ではない
現実の問題を会議しながら、個人、チーム、組織が成長するためのプログラムです。


質問会議は、元々は「アクション・ラーニング」という名前のプログラムで、GEやボーイング、IBM、トヨタ自動車など名だたる大企業で採用されている手法だそう。

本書内では、その質問会議の実施の手順と実施にあたって気をつけるべきポイント、そしてなぜ質問会議が有効なのか、チームの育成に効果があるのかを後半説明しています。

その原理は、実は表紙の上部に描かれているイラストで全て説明されています。

@質問を投げかける
A質問の回答者や他の参加者の頭の中でスイッチが入る
Bチーム脳で考え、行動が行える

「質問会議」で求められるリーダーの役割としては、チームで考えるきっかけと場を提供し、チームとしての動きと成長を促す、というもの。

会議の場での発言を「質問」と「質問に対する回答」に制限することで余計な発言を抑え、焦点を絞っています。
それによって参加メンバー皆が質問を自分のこととして考えるようになり、多様な視点と結論に対する納得性が導けるとしています。

ポイントは、最初の問題の提示時は最小限の説明(2,3分程度とされています)しかできないこと。
これによって、あえて問題をあやふやな形にすることで、参加メンバーからの質問を引き出すことになります。

加えて、その質問が前提の確認であったり、どうして問題と感じているのかなど多様な方向からの質問につながりやすく、それがまた会議の場で皆に新しい視点を提供したりといったきっかけになります。

そういう意味でも本書の最初に書かれている「質問会議の8つのポイント」は重要だと思います。

質問会議では「ALコーチ」という役割が出てきますが、これは以前エントリした「ザ・ファシリテーター」内のファシリテーターと非常に近いものを感じます。

共通しているのは次の3点かと。
・行動計画を必ず設定し共有する
・問題をチームの真ん中に置く=問題の共有化
・共感マネジメント

特にどちらでも「共感」と「共有」を重視していることが最大のポイントです。
本書を通じて改めて、「共感」と「共有」、そしてその2つにつながるきっかけと場の提供の重要性がよくわかりました。

そしてこの3点が質問会議が有効な理由に当たると感じました。

質問会議におけるリーダーは言ってみれば「触媒」。
チームに化学変化を起こさせるというそんな役割を本書内では提唱しています。

現在のチームで質問会議をやるイメージは正直湧かないのですが、質問でスイッチを入れることと、共有/共感マネジメントはぜひ実践してみたいポイントです。

いま、必要とされるリーダーシップの一つの形を知ることができる一冊でした。

◆気になったポイント◆
1.参加者とその役割
2.ALコーチの設定
3.時間とその配分
4.基本ルール<質問中心>
5.基本ルール<振り返りとALコーチ>
6.現実の問題<本当に困っている等身大の問題を扱う>
7.行動計画と実施
8.成長と変化に対する意識づけ
質問会議の8つのポイントですが、うまく仕掛けられたポイントだと思います。
いま必要なリーダーシップとは、解決策をチームメンバーから引き出すことのできる力です。

質問会議は、場をつくり、場をマネジメントするリーダーを実践的に育てる

ALコーチの本質的な役割は、チーム育成のためのリーダーであり、個人とチームの成長・学習に焦点を当て続けること
・問題解決に直接関与しない
・結果を導くより、プロセスを管理する
・みんなが考える時間、振り返りの時間を提供する
・会議進行と時間の管理をする
まさに、「ザ・ファシリテーター」内のファシリテーターです。
共感は変化に対して自発的かつ有効に働きます。
共感マネジメントを行うことで、メンバーが問題を自分のものとして考え、行動できるようになる、ということですね。
質問とは相手の脳を働かせるスイッチ
質問によって意図的にメンバーの脳にスイッチを入れることで、会議の活性化も図れます。
共有=チームとしてのビジョンの共有・論理的調和
共感=信頼・感情的調和
共有も共感も満たすことが質問会議の真骨頂かと。

◆これからやること◆
・意図して質問することで、相手の脳のスイッチを入れてみる

◆オススメしたい方◆
・生産性が上がる会議を行いたい方
・「質問会議」に興味を持った方
・会議を通じてマネジメントを行うというメソッドに興味がある方
・問題を皆で共有したい方

■関連リンク■
本書紹介ページ(PHP研究所HP内)
Learning Diary 〜ともし火をつけるもの〜(著者 清宮普美代氏ブログ)
日本アクションラーニング協会(著者 清宮普美代氏代表のNPO法人)

■関連過去エントリ■
[Book]ザ・ファシリテーター
[Book]ひとりでも部下のいる人のための世界一シンプルなマネジメント術 3分間コーチ





posted by Guinness好き at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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