非属の才能 (光文社新書)
posted with amazlet at 09.06.05
山田 玲司
光文社
売り上げランキング: 70611
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おすすめ度の平均:
属することことを再認識消費単位にならない!
特に読む必要もない様に思います。
社民党みたい
成功論。
目次
第1章 誰のなかにも「プチ佳祐」がいる
第2章 ブルース・リーになる試験はない
第3章 定置網にかかった人生でいいのか?
第4章 「変わり者」が群れを動かす
第5章 非属の扉をこじ開ける方法
第6章 独創性は孤立が作る
第7章 和をもって属さず
(amazonから引用させていただきました)
◆本書を読む視点◆
・数々の才能を見ている著者が考える才能とは何か?
◆本書を一言で表すと◆
・「どこにも属せない感覚」は才能である
◆概要&感想◆
「Bバージン」や「絶望に効くクスリ―ONE ON ONE」などの著者 山田 玲司氏による才能論。
「絶望に効くクスリ―ONE ON ONE」では数々のその道の第一人者にインタビューをしているだけに、どのように「才能」を捉えているのか興味がありました。
出だしからして、
・「空気が読めない奴」と言われたことのあるあなたとなっており「ん?」という入り。
・まわりから浮いているあなた
・「こんな世の中おかしい」と感じているあなた
・本当は行列なんかに並びたくないと思っているあなた
・のけ者になったことのあるあなた
おめでとうございます。
あなたには"非属の才能"があります。
才能というものは"どこにも属せない感覚"のなかにこそある
彼らはみんな、自分の中の「どこにも属せない感覚」を信じ続けた、言うなれば"非属の才能"の持ち主だ。少し別の言い方をすれば、「みんなと同じ」という価値観に染まらなかった人間とも言えるだろう。
絶対にその人でなければ表現できない、のちにその人そのものが新しいカテゴリーになってしまうような種類の才能。それこそが"非属の才能"である。
"非属の才能"という聞きなれない言葉で表現していますが、言いかえると「単純に周囲に迎合せず、自分にしかできないことを、自分の信じるとおりにやることが才能である」といったところでしょうか。
特に冒頭部分では「みんなと同じ」「同調すること」「群れること」の限界、デメリットがこれでもかと出てきます。
書きぶりは激しいですが、私は「自分の頭で考えずに、周囲や世の中に流されてはいけない」という警鐘だと捉えました。
協調はしても同調してはいけないのだ。
同調の限界はたかが「100点満点」この表現からも、孤立のススメでは決してなく、かといって同調もやり過ぎである、と。
自分なりの「この分野については考え方がどうも周囲や一般に属さない」部分を大切にすべしということだと思います。
他の人と違うことを怖がらず、孤立を恐れず、むしろそれを積極的に受け入れることも大切だと思います。
一方で、人は人と関わらずには生きていけないため、うまく「協調」と「孤立」のバランスを取ることの大切さについても本書内で触れています。
序盤は厳しめの論調が多いものの、後半になるに従っていかに「非属の才能」を持ち、活かしながら生きていくのかに論点が移る形式になっています。
本書の視点自体が新鮮な一冊でした。
このような考え方を常に頭に入れておきたいところです。
◆気になったポイント◆
虎の威を借る狐は結局、狐であり、いつまで経っても虎にはなれない。ムリに虎の威を借らなくても狐であることを磨くことで、最高の狐になれるし、なった人を何人も著者は見てきている、と。
それならば、自分で自分を誇れる「最高の狐」になるほうがいい。
狐を磨きに磨けることも一つの才能だというのはそのとおりだと思います。
父がよく言っていたのは、「自分の価値観は自分の世代で終わり。自分の人生は支えてくれたかもしれないが、子供の人生は子供が考えるものだから邪魔はしない」という種類のことだった。こんなことを言える人間になりたいです。
自分が孤立してようが、自分の子供が孤立してようが、そのとき本人が何かにひたすら向き合っているならば、心配することはまったくない。考え方として覚えておきたいと思います。
肝心なのは、ヒットしていようが無視されていようが、その評価は自分がするということだ。自戒を込めて。
群れずにつながる。絶妙な距離感を表した一言、お見事。
◆これからやること◆
・評価は自分でする
◆オススメしたい方◆
・周囲になじめない方
・人と違う、と感じて悩んでいる方
・変わっている、とよく言われる方
・自分なんて…と思いがちになってしまう方
・才能論に興味がある方
■関連リンク■
・本書紹介ページ(光文社HP内)
・著者 山田 玲司氏プロフィール(ヤンサンWEB 作家情報)
■関連過去エントリ■
・[Book]史上最強の人生戦略マニュアル