2009年06月14日

[Book]コンサルタントの「質問力」

コンサルタントの「質問力」(PHP研究所、著者:野口 吉昭)
コンサルタントの「質問力」 (PHPビジネス新書)
野口 吉昭
PHP研究所
売り上げランキング: 4362
おすすめ度の平均: 3.5
3 ルビコン川を渡る
4 質問の本質を高めてくれる
1 呼び水としての質問力
4 質問力
3 コンサルタントで無い方、是非読んでみよう

目次
第1章 その道のプロは、「質問力」が命(今、なぜ質問力なのか,質問力がある人(1)聞く態度を身につけている ほか)
第2章 「仮説力」がなければ話は始まらない(質問は事前リサーチによる仮説構築から始まる,「質問ツリー」を立てる ほか)
第3章 「本質力」こそ、こだわりの質問を生むエッセンス(コンサルタントとは産婆である,相手の話を引き出す「うなずき」と「まとめる力」 ほか)
第4章 「シナリオ力」で、質問の目的を達成する(フレームワークで質問のシナリオを作る,シナリオに沿って質問を進めるコツ ほか)
amazonHPから引用させていただきました)

◆本書を読む視点◆
・プロはどのように質問をして引き出しているのか

◆本書を一言で表すと◆
・コンサルタントの仕事入門

◆概要&感想◆
コンサルタントならではの視点で「質問」を題材にしていますが、内容はむしろ質問に留まらずコンサルタントを中心とする仕事のやり方入門という意味合いが強いかと。

そもそもの章立てからして、第1章で結論を述べた後、残りの3章で結論の柱の三本をそれぞれ解説するという構成になっており、まさしく論理的な構成。

単純に質問の仕方などに焦点をあてているのではなく、その前段階である「傾聴」であったり「共感」の大切さを説くなど、総合的な仕事をする際の姿勢などがわかりやすく書かれています。

そういう意味でも本書のターゲットは、コンサルタントにこれからなりたい方や、仕事を始めたばかりの方がメインかも、と感じました。

個人的に納得感が高かったのは、フレームワークの使い方とシナリオ力。
最近ストーリーを組み立てる重要性が気になっているだけに、質問のシナリオを組み立てる、という考え方は興味深かったです。

例の多さといい、平易な説明といい、スキル系のビジネス書の入門として素晴らしい一冊です。

◆気になったポイント◆
質問力のあるビジネスパーソンの六つの条件、すなわち、「聞く態度を身につけている」「鋭い質問で相手を感動させる」「事実を使って全体像を示す」「相手を積極的に自己開示させる能力を持っている」「物語を聴く力を持っている」「空気を読むのがうまい」
質問そのもののスキルだけでなく、その前段階がいかに重要かがわかります。
面や鳥の目
点や虫の目
相手によって使い分けるだけでなく、時には鳥の目からの質問から虫の目の質問に切り替える、もしくはその逆といった切り替えを意識して行いたいと思います。

◆これからやること◆
・質問する際には、その質問が「鳥の目の質問」なのか「虫の目の質問」なのか意識する

◆オススメしたい方◆
・コンサルタントの仕事に興味がある方
・質問できるビジネスパーソンになりたい方

■関連リンク■
本書紹介ページ(PHP研究所HP内)
株式会社HRインスティテュート(著者 野口 吉昭代表会社)

■関連過去エントリ■
[Book]質問会議 なぜ質問だけの会議で生産性が上がるのか?
[Book]ザ・ファシリテーター
[Book]調べる技術・書く技術



posted by Guinness好き at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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