2009年07月16日

[Book]会社に人生を預けるな リスク・リテラシーを磨く

会社に人生を預けるな リスク・リテラシーを磨く (光文社新書)(光文社、著者:勝間和代)
会社に人生を預けるな リスク・リテラシーを磨く (光文社新書)
勝間和代
光文社
売り上げランキング: 3021
おすすめ度の平均:
3.5
5 本書は、自分の経験から十分納得できます。
3 判断を預けず、批判的に読みましょう
5 人はリターンに目がいきやすく、リスクを見落としやすい。
4 共感をアクションに移すかは個人の努力
5 人生の中の様々な選択を考えさせられる本

目次
第1章 会社に人生を預けるな(終身雇用制は現代の小作農、または奴隷制
終身雇用制とワーク・ライフ・バランス
さまざまな歪みの原因
女性は働きにくく、若者は報われない)
第2章 リスク・リテラシーを磨く(なぜ、貯蓄から投資が進まないのか
日常生活に潜むリスク
リスクは常に偏在する)
第3章 「お上」に人生を預けるな(「お上」中心主義
日本の巧みな支配構造
現代資本主義が抱えるリスク
リスクを予見する能力)
第4章 21世紀のパラダイムシフト(人生はコントロールするもの
日本が導入すべき三つのもの
よりよく生きるために
問題解決の鍵)
amazonから引用させていただきました)

◆本書を読む視点◆
・リスク・リテラシーを磨く方法を学ぶ

◆本書を一言で表すと◆
・終身雇用制度を代表例としてリスクについて説明した一冊

◆概要&感想◆
リスクそのものについての本であり、かつ終身雇用制を代表例として日本で「リスク」という概念が育たない点とその対処法を書いた一冊。

ポイントは「リスクは悪ではなく、振り幅である」ということ。
良くなることも含めて「リスクがある」ということであり、リターンのみということはあり得ないことを理解することがまずはじめの一歩です。

その元凶として終身雇用制が挙げられています。
個人的には日本でリスクが育たない元凶が終身雇用制とまでは思わないものの、終身雇用制による流動性の低さが日本から活力を奪っている、という主張には賛成です。
それに加えて新卒一律制度が加わってさらに助長している、という感じでしょうか。

人が動くことで、動ける環境となることで組織の自浄作用がもっと働くのだと思います。
そういう意味では終身雇用制の維持という一見リスクの小さそうな制度が原因で、実は大きなリターン(もちろんそれに応じたリスクも存在することになりますが)を獲得する可能性をつぶしている、というのはそのとおりかと。

また、あくまでリスクが小さそうなのは一見であり、実際は大きなリスクを内包した制度だとも思います。
少なくとも右肩上がりが保障されていない限り、終身雇用制をずっと維持する、というのは合理的でもないですし、現状はどこかで破たんするのがわかっていながらそれに目をつぶっている状態に相違ないと思います。

当たり前と考えられている制度について、一歩引いて冷静にリスクについて検証する、という考え方自体も参考になります。

リスクについてだけでなく、様々な制度について考える契機となる一冊です。

◆気になったポイント◆
解雇には二種類あります。その一つは、私たちの多くがイメージする解雇で、本当に能力がないために解雇された、といったようなものです。
しかし、もう一つは、景気が悪くなったりした時の単純な雇用調整の役割を持つものです。
よく考えてみればこれがあるべき姿のような気もします。
現状では、解雇による雇用調整がきかず、それを新卒採用数で調整といういびつな構造になっていますが、それ自体大きなリスクになっているのは間違いないかと。
終身雇用制があることによって、日本の場合、産業の環境に合わせた最適化が起きにくく、もし起きたとしてもゆっくりとした歩みにならざるをえません。
そして最適化が起きにくいということは、時代の変化にも対応しづらいということです。
目先のことだけでなく、長期的にどうか、という目線が足りないということですね。
風船のように大きなリスクが膨らんでいる様子がイメージされてしまうのですが…
とにかく、日本はすべてにおいて流動性が低いのです。
これは、人が流動しないということを前提に社会のメインシステムを組み立てているので当然のことです。
このメインシステムをそろそろ抜本的に見直す時期が来ている、ということですね。

◆これからやること◆
・毎日1個ずついつもと違うことをしてみる

◆オススメしたい方◆
・リスクについて考えてみたい方
・リスク・リテラシーに興味がある方
・終身雇用制について考えてみたい方
・日本の現状について考えてみたい方

■関連リンク■
本書紹介ページ(光文社HP内)
私的なことがらを記録しよう!!(著者公式ブログ)

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posted by Guinness好き at 18:06| Comment(0) | TrackBack(0) | Book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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