東野 圭吾
毎日新聞社
売り上げランキング: 4100
毎日新聞社
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おすすめ度の平均:
SFというより、人間ドラマぐいぐいと引き込まれ…
意欲作 ≠ 会心作
1度読んだ限りではわからないのかな
人間の本質を問い質す
◆本書を一言で表すと◆
・東野圭吾による壮大な人間模様
◆概要&感想◆
相も変わらずの筆の冴え。
旅行からの帰国の飛行機内で一気に読み切ってしまいました。
本自体は分厚いですが、その分厚さを感じさせません。
話としてはSF風の入り。
最初の数ページは難しそうなことが書かれているので、「ん?」と思うかもしれませんがそこで読むのを止めなければ、素晴らしいドラマが待っています。
本作は決してミステリーではありません。
近年社会的な作品が多かった東野さんですが、本作はまたそれとは違った新たな境地の一作だと思います。
人間の生々しさや人間模様がこれでもか、というくらい織り込まれています。
何となくですが、これまでの東野作品の中でもトップクラスの映画化にピッタリな作品かもしれません。
実際、読んでいて映画を見ているように映像が頭に浮かんでいました。
ミステリーではない東野さんの新境地、これまたオススメです!
◆オススメしたい方◆
・東野さんのSFに興味がある方
・東野さんの描く人間ドラマに興味がある方
・追い詰められた人間が織りなす物語に興味がある方
・東野さんの新境地に興味がある方
■関連リンク■
・本書紹介ページ(毎日新聞社HP内)
・毎日新聞社話題の本:パラドックス13
■関連過去エントリ■
・[Book]怪しい人びと
・[Book]ブルータスの心臓
・[Book]毒笑小説 (集英社文庫)
・[Book]聖女の救済
・[Book]毒笑小説 (集英社文庫)
・[Book]虹を操る少年 (講談社文庫)
・[Book]天使の耳
・[Book]ガリレオの苦悩
・[Book]夜明けの街で
・[Book]流星の絆