以前読了しておりましたが、先日原丈人氏のお話を聞ける機会があり、その事前準備として再度しました。
いやー、いい本です。
前向きになれる本ですね。
同時に色々な方もブログの書評で書かれていますが、経歴も含めてこんな日本人の方がいるんだ、と素直に思います。
いろいろありましたが、本を読んでいて特に感じ入った点は以下。
・ROE、時価総額を追い求めるのではなく、社会に貢献してこそ企業
・在任期間平均4〜5年のCEOでは、革新的な開発などはできない
・永遠の基幹産業はない
・アメリカの物まねのままではいけない
次のポストPCとして提唱されているPUC(パーエイシブ ユビキタス コミュニケーションズ:使っていることを意識させず、どこにでも偏在し、利用できるコミュニケーション機能を持つ、と原氏は定義されています)については、正直わかるようなわからないような…
現状そのPUCに一番近いのはiPhoneなのでしょうが、それもOS Xが乗っている時点で既存のPCの延長でしかない、ということなのでしょう。
理念はわかりますし、実現すれば便利だろうなぁ、とおぼろげながら思いますが、実際にどのように使われるのかが見えた時に基幹産業となるのかどうかがわかるのかな、と。
ハードとソフトが一体となっている、ということからも切り替わりにも時間がかかるでしょうし。
原氏には実現への道のりが見えており、着々と準備を進められているようなので期待したいと思います。
PUCの下りを抜きにしてもベンチャー論があり、起業論があり、国際的な視点ありと読んでいてスッと入ってくる箇所が多く、納得感もあって面白かったです。
未読の方はぜひ一読を!
その価値はあると思います。
なお、ほぼ日刊イトイ新聞に糸井重里氏と原丈人氏の対談があります。
こちらも非常に面白いです。
こちらも併せてぜひ!(本の前に読まれても面白いと思います)
ほぼ日刊イトイ新聞 - 原丈人さんと初対面。
http://www.1101.com/hara/