2009年09月14日

[Book]龍神の雨

龍神の雨(新潮社、著者:道尾 秀介)
龍神の雨
龍神の雨
posted
with amazlet at 09.09.08
道尾 秀介
新潮社
売り上げランキング: 54466
おすすめ度の平均: 4.0
5 引き込まれてしまう話展開
4 それぞれの視点
3 環境は特殊なのに性格が普通すぎる
4 きちんと感想を書こうとするとネタバレになりそう・・・
3 雨は良かったけど、龍が・・・

◆概要&感想◆
本作も面白かったです。
タイトルどおり序盤は雨のごとくやや陰鬱ではありますが、途中で「ん?」というポイントがあり、そこからはジェットコースターのように一気。

トリックが凄い!という作品ではありませんが、引き込まれる一冊です。

◆オススメしたい方◆
・「ん?」と感じたい方
・人それぞれの環境が織りなす物語に興味がある方
・既に道尾秀介氏の作品を読んでいる方

■関連リンク■
本書紹介ページ(新潮社HP内)
道尾秀介@あらびき双生児(著者 道尾秀介氏公式ブログ)

■関連過去エントリ■
[Book]片眼の猿 One‐eyed monkeys
[Book]シャドウ (ミステリ・フロンティア)
[Book]鬼の跫音
[Book]カラスの親指 by rule of CROW’s thumb
[Book]ラットマン


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2009年09月10日

[Book]GIANT KILLING 11

GIANT KILLING 11 (モーニングKC)(講談社、著者:綱本 将也)
GIANT KILLING 11 (モーニングKC)
綱本 将也
講談社
おすすめ度の平均: 5.0
5 チームに大切なのは総合力だ
5 面白い!!
5 次への一歩
5 前置き長くてすいません。

◆概要&感想◆
相変わらずの面白さ。
前巻の前フリが明らかになります。
チームとはどういうものなのかよくわかります。

◆オススメしたい方◆
・フットボール、サッカーが好きな方
・監督という職業に興味がある方
・Jリーグの100年構想に興味がある方
・クラブという形態に興味がある方

■関連リンク■
本書紹介ページ(講談社HP内)
連載マンガの部屋(講談社HP内)
公式サイト(携帯サイトゲキサカ内紹介ページ)

■関連過去エントリ■
[Book]GIANT KILLING 10
[Book]GIANT KILLING 9
[Book]GIANT KILLING 8 (8) (モーニングKC)
[Book]GIANT KILLING(モーニングKC)



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2009年09月09日

[Book]いちばんやさしい ファイナンスの本 (実務入門)

いちばんやさしい ファイナンスの本 (実務入門)(日本能率協会マネジメントセンター、著者:保田隆明)
いちばんやさしい ファイナンスの本 (実務入門)
保田 隆明
日本能率協会マネジメントセンター
売り上げランキング: 233245

目次
はじめに
序章:決算書読めませんが、何か?
第1章:ファイナンスの全体像
第2章:ファイナンスの基本~まずは経営分析の指標から~
第3章:ファイナンスの実践~バランスのよい資金調達の方法とは~
第4章:ファイナンスの応用~M&Aが起こる背景とキャッシュフロー経営の考え方~
第5章:ファイナンスの実務~企業のM&A戦略と実践~
コラム
推薦図書
おわりに
amazonから引用させていただきました)

◆本書を読む視点◆
・企業ファイナンスの考え方の基礎を学ぶ

◆本書を一言で表すと◆
・本当に最低限必要な知識に絞ったファイナンスの本

◆概要&感想◆
非常にわかりやすい本です。
とっつきも良く、かつ「実務入門」という言葉のとおり実践的な内容の入門書として最適です。

序章の目次にあるとおり、本書では決算書等の読み方を詳細に述べた本ではありません。
P/L、B/S、バランスシートの見方等の解説は必要最小限(本当に少ないです)に留め、その考え方であったり、背景についてじっくり書かれています。

とにかく内容を割り切って、理解させること、ファイナンスに対して興味を持てるようにということに主眼を置かれている一冊だと思います。
これからファイナンスに携わる方、これまで企業ファイナンスに対して挫折してきた方にオススメです。

なお、巻末に推薦図書があります。
次の本をどれにするのか、どんな観点で選べばよいかが丁寧に書かれているのもポイントだと思います。

◆これからやること◆
著者 保田隆明氏の著書、「実況LIVE 企業ファイナンス入門講座―ビジネスの意思決定に役立つ財務戦略の基本」を9月中に読む

◆オススメしたい方◆
・これからファイナンスに携わる方
・ファイナンスの本に挫折してきた方
・ファイナンスの考え方を広く浅く理解したい方
・とにかくやさしくわかりやすいファイナンスの本を探している方

■関連リンク■
本書紹介ページ(社HP内)
ちょーちょーちょーいい感じ(著者 保田隆明氏ブログ)

■関連過去エントリ■
[Book]投資銀行青春白書



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2009年09月08日

[Book]PLUTO 8

PLUTO 8 (ビッグコミックス)(小学館、著者:浦沢 直樹・手塚 治虫)
PLUTO 8 (ビッグコミックス)
浦沢 直樹・手塚 治虫
小学館
(2009-06-30)
おすすめ度の平均:
4.0
4 浦沢直樹にしては珍しく、今回は(概ね)風呂敷たためています
4 ヒューマンドラマ
3 浦沢文学
4 憎しみは本当に何も生んでいないか
1 期待していただけに

◆概要&感想◆
PLUTOの最終巻。
浦沢さんの作品にしてはスッキリと終わっています。
未読の原作の方も読んでみようと思います。
それにしても壮大なドラマでした。
8巻と短めでもありますし、一気読みがオススメです!

◆オススメしたい方◆
・浦沢さんの作品のファンの方
・鉄腕アトムのリメイクに興味がある方
・壮大なドラマのマンガに興味がある方

■関連リンク■
・本書紹介ページ(ビッグコミックHP内)

■関連過去エントリ■
[Book]PLUTO 7 (ビッグコミックス)


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2009年09月06日

[Book]おれは非常勤

おれは非常勤(集英社、著者:東野圭吾)
おれは非情勤 (集英社文庫)
東野 圭吾
集英社
売り上げランキング: 41704
おすすめ度の平均: 3.5
4 本当に器用な作家
3 気軽に読める短編集
4 子供に対して非情ながらも温かい俺
4 大人が読んで楽しい<小学生向けハードボイルド>
3 魅力的な「おれ」

目次
おれは非情勤
放火魔をさがせ
幽霊からの電話
amazonから引用させていただきました)

◆概要&感想◆
東野圭吾氏による短編集。
小学生向けの雑誌に連載されていたそうで、内容もライト、ですがしっかりと東野さんの作品になっています。
非常勤の先生が謎を解くストーリーですが、舞台は小学校。
タイトルも凝っていて、1話から6話まで出てくる小学校はそれぞれ1から6までの数字が入る名前になっています。

いつもの東野さんとはタッチが違いますが引き込む力は変わらず。
テンポよく読める一冊です。

◆オススメしたい方◆
・ライトな東野作品を読みたい方
・東野さんが小学生向けに書いたものに興味がある方

■関連リンク■
本書紹介ページ(集英社HP内)
本書特集ページ(集英社HP内)

■関連過去エントリ■
[Book]パラドックス13
[Book]怪しい人びと
[Book]ブルータスの心臓
[Book]毒笑小説 (集英社文庫)
[Book]聖女の救済
[Book]毒笑小説 (集英社文庫)
[Book]虹を操る少年 (講談社文庫)
[Book]天使の耳
[Book]ガリレオの苦悩
[Book]夜明けの街で
[Book]流星の絆



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2009年09月05日

[Book]血税空港 本日も遠く高く不便な空の便

血税空港 本日も遠く高く不便な空の便 (幻冬舎新書)(幻冬舎、著者:森 功)
血税空港 本日も遠く高く不便な空の便 (幻冬舎新書)
森 功
幻冬舎
売り上げランキング: 18908
おすすめ度の平均: 4.5
5 エアラインを題材としているライターには書き得なかった、日本の航空行政のおかしさ
4 赤字空港に流し込まれる飛行機運賃
4 空港も問題だ

目次
第1章 静岡空港「開港延期」の裏事情
第2章 オープンスカイという逆風
第3章 成田空港の呪縛
第4章 泥沼の関空経営
第5章 赤字「空港」の支え「空整特会」
第6章 激変する世界の空
第7章 生き残り策
amazonから引用させていただきました)

◆本書を読む視点◆
・日本はいかにして世界とつながろうとしているのか

◆本書を一言で表すと◆
・日本の航空行政の実態がわかる本

◆概要&感想◆
エアラインも空港も好きな私。
よく空港は利用しますが、あまりどのように経営され、滑走路を作ったりといったことを考えていませんでした。
その実態に迫るのが本書。

実際に読んでみると思った以上にひどい、というのが感想です。
グローバルなこの世の中、島国である日本の場合は「空」を使う以外に海外と行き来する手段がないにも関わらず、その土台となるべき空港はこんな有様とは…

空港の周辺住民の方に対する配慮はこれまで通り必要だと思いますが、その上でできることは最大限やり、可能な限り空港利用者にとってどうなるのが一番良いのか。
それを考えれば自ずと航空行政の舵をどのように取るべきなのかも明らかだと思うのですが…

この点に関しても今後政治的にもメスが入ることを強く希望せざるを得ない、そんな一冊です。
この実態がもっともっと世の中に広く知られるようになると少しは変わると思うのですが…

道路と同じくらいひどい利権構造になっており、かつこれからの時代という目線で考えて見るとある意味道路以上に日本の国益に関わってくる航空行政。
その改革のためにももっともっと広く読まれてほしい一冊です。

◆これからやること◆
・今後の羽田、成田、関空や地方空港の動向をウォッチしていく

◆オススメしたい方◆
・空港が好きな方
・日本に就航しているエアラインがなぜ増えないのか知りたい方
・地方空港の状況に興味がある方
・羽田、成田、関空など空港をよく利用する方
・日本の航空行政について知りたい方

■関連リンク■
本書紹介ページ(幻冬舎HP内)
閉ざされた日本の空(NBonline)
森功のブログ(著者 森功氏ブログ)

■関連過去エントリ■
[Book]70円で飛行機に乗る方法 マイルを使わずとも超格安で旅行はできる
[Travel]2009年版地球の歩き方エアラインランキング発表!
[Book]週刊ダイヤモンド 08年6月28日号 エアライン&エアポート 世界大激戦



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2009年08月24日

[Book]ちょいデキ!

ちょいデキ! (文春新書)(文藝春秋、著者:青野 慶久)
ちょいデキ! (文春新書)
青野 慶久
文藝春秋
売り上げランキング: 75537
おすすめ度の平均: 4.0
4 めちゃ参考になるよ!
4 大切なのは自然な姿勢。
3 ちりも積もれば・・・できません!?
3 今日からできる「三分間ライフハッキング」
5 楽しくビジネスをこなすためのちょっとしたコツ

目次
第1章 大企業に溶け込めず、起業へ
第2章 こんな私でもなんとかやってます
第3章 Q&A基礎編
第4章 Q&A役に立つ実践編
第5章 Q&Aビジネス情報収集術編
第6章 Q&A健康管理編
第7章 では、現場へ「行ってらっしゃい!」
amazonから引用させていただきました)

◆本書を読む視点◆
・ムリせず、ムダを省き、デキるようになるためのコツを学ぶ

◆本書を一言で表すと◆
・肩に力を入れずちょっとデキるようになるための指南本

◆概要&感想◆
サイボウズの青野社長が書いた「ちょっとデキる」ようになるためのコツをまとめた一冊。
非常に面白いスタンスです。
そのスタンスとは、あくまで自然に、ムリせず、ムダを省き、デキるようになる、というもの。

とはいえ、ただ面白かったりするだけの小手先のハック集ではありません。
あくまで、自然に、ちょいデキを目指すという感覚には非常に共感できます。

そのスタンスを反映しているのか、本書自体も肩肘張らずに楽しく、ゆるりと読めます。
あくまで前向きに、心が軽くなる一冊。
いきなり本書から入るとやや危険かもしれませんが、激しくオススメです!

◆気になったポイント◆
反省とは、よりよい未来をつくりだす活動である。
失敗とは、結果が目標に届かなかっただけのこと。
あくまで未来に目を向け、ポジティブに、という姿勢が非常によく表れています。
上司の考え方としても知っておきたいところ。
今、やっていることは「やりたいこと」ではないかも知れません。でも、「やっておくべきこと」なのかも知れないのです。

本当に誰が悪いかなど、仕事の場面ではどうでもよいのです。それよりも、「次にうまくいくかどうか」が大事です。過去は変えられませんが、未来は変えられます。「ちょいデキ」に百点は不要です。過去の失敗はあきらめましょう。
この潔さの、本質的な視点は非常に参考になると思います。
ただただ、言葉をあるがままに受け止め、そして、自分のあるべき姿勢を崩さない。
事実を事実として、拡大解釈せずあるがままとして受け止める
どちらも自然体で、そして等身大のまま受け止め、咀嚼し、行動することが大事、ということかと。
自分が合わないと感じている相手は、考え方なり仕事の進め方なり、自分とは違うものを持っている人です。そんな人とのコミュニケーションは、自分になかった考え方を得るチャンスです。
この考え方は新鮮でした。
「任せる」というのは、勝手にやってもらうというのとは違います。このようにやってほしい。ただ、自分ではできない。だから、あなたにお願いする。あなたは私よりうまくやってくれるだろう。そこに私は期待している。もし、私が考えているよりもうまいやり方があるのなら、ぜひ提案してほしい。二人でよりよい成果を出していこう。これが「任せる」ということだと思うようになりました。
これも単純明快ながら深いロジックです。
こんな境地に達したいものです。。
毎日暮らしていれば、本や新聞を読みたくない日もあります。そんなときはテレビや映画で情報収集です。情報収集を続けているだけでも素晴らしいではありませんか。
最後はこちら。
このポジティブシンキングがたまりません。
が、そう言ってもらえると非常に勇気が出るのも事実かと。

◆これからやること◆
・事実を事実として拡大解釈せずあるがままとして受け止める
・大事なのは「次にうまくいくかどうか」

◆オススメしたい方◆
・仕事に行き詰ってしまった方
・自己啓発本、ハウツー本等に食傷気味の方
・前向きに仕事に取り組みたい方
・仕事全般に効くちょっとしたコツを体得したい方

■関連リンク■
本書紹介ページ(文藝春秋社HP内)
サイボウズ青野の3日ボウズ日記(著者 青野 慶久氏ブログ)
サイボウズ株式会社

■関連過去エントリ■
[Book]仕事がサクサク!パソコン整理の裏ワザ
[Book]HEALTH HACKS!
[Book]楽しく、ラクに、シンプルに! 英語ハックス
[Book]弾言 成功する人生とバランスシートの使い方
[Book]ラクをしないと成果は出ない
[Book]脳と心を味方につける マインドハックス勉強法



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2009年08月23日

[Book]高校野球名勝負列伝 甲子園が揺れた夏。Sports Graphic Number 2009年 8/20号

高校野球名勝負列伝 甲子園が揺れた夏。Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2009年 8/20号(文藝春秋社)
Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2009年 8/20号 [雑誌]

文藝春秋
おすすめ度の平均: 2.0
2 オシム氏の言葉、その現実性と取り組み方

目次
SPECIAL FEATURES
◆独占インタビュー◆ 文◎吉井妙子
松坂大輔
「“怪物”の原点」

◆完全保存版◆ 文◎田口元義
夏の甲子園名勝負物語
1989-2008年
元木大介/イチロー/大野 倫/川上憲伸
山本省吾/川口知哉/杉内俊哉/村田修一新垣 渚/古木克明/和田 毅/正田 樹
寺原隼人/ダルビッシュ有/鵜久森淳志
平田良介/大嶺祐太/田中将大/田村 圭ほか
大会総括/トピックス/トーナメント表
この年の金星/主なプロ野球選手

◆先生は甲子園準優勝投手◆ 文◎永谷 脩
1989年 仙台育英
大越 基
「野球の奥深さを教えたい」

◆連続5敬遠の意味◆ 文◎門田隆将
1992年 星稜vs.明徳義塾
総力を挙げて挑んだ
5番打者との勝負

◆4打席全対決を振り返る◆ 文◎渡辺勘郎
2006年 大阪桐蔭vs.早稲田実業
中田 翔を変えた斎藤佑樹の17球

◆巻頭提言◆ 文◎石田雄太
桑田真澄
「高校野球は子どもたちのために」

◆センバツ優勝の快挙の裏で◆ 文◎中村 計
長崎清峰高校
「短かった夏」

◆ふたつの名門校を訪ねて◆ 文◎石田雄太
沖縄野球の目指す場所
興南/沖縄水産

◆水野雄仁らが語る◆ 文◎矢崎良一
池田高校
「やまびこ打線の真実」

◆データは語る◆ 文◎小川 勝
高校野球、平成以降の新傾向

◆あなたは何人知っていますか◆ 文◎永谷 脩
都道府県別名監督一覧

◆古関裕而生誕100年◆ 文◎小堀隆司
歌い継がれる「栄冠は君に輝く」

◆『ドカベン』秘話◆ 文◎豊福きこう
明訓高校が敗れた30年前の夏

◆コラム◆
夏はやっぱり甲子園
あさのあつこ(作家)
長島三奈(スポーツキャスター)
石川 洋(NHKアナウンサー)
高校野球マニア
旅館女将

ベルリン世界陸上2009プレビュー
◆連続インタビュー◆ 文◎折山淑美
男子リレー4×100m
「次世代の勝算」

◆ナンバー・ノンフィクション◆ 文◎高川武将
崖っぷち 坂口 泰と男子マラソン

◆オシム・レッスン 第5回◆ 文◎田村修一
イビチャ・オシム
「いま、日本代表がすべきこと」

◆全英オープン挑戦記◆ 文◎雨宮圭吾
石川 遼
「ターンベリーに吹いた風」

COLUMNS
* 阿部珠樹「リバースアングル 131」
* 吉崎エイジーニョ「日本サッカー研究所(11)」
* 小川 勝 Number on Number「4大大会の賞金額」

NUMBER EYES
* MLB「オールスターと後半戦展望」
* F1「レッドブル、形勢逆転か」
* Jリーグ「移籍新ルールで何が?」

FACE
* 藤岡康太(競馬)

SCORE CARD
* BASEBALL 永谷 脩
* MLB 津川晋一
* KOSHIEN 小関順二
* SOCCER 浅田真樹
* TENNIS 秋山英宏
* PRO-WRESTLING 門馬忠雄
* MOTORCYCLE 遠藤 智
* OLYMPIC ROAD 松原孝臣
* BOXING 前田 衷
* HORSE RACING 片山良三

OTHERS
* メディアウオッチング
* スポーツMONO語り
* FROM READERS & FROM EDITORS
* Catch the News
* 年間定期購読案内
* 次号予告
文藝春秋社HPから引用させていただきました)

◆本書を読む視点◆
・89年以降の甲子園の名勝負を思い返す

◆概要&感想◆
甲子園が堪能できる一冊です。
表紙を見て、即購入を決意してしまいました。

個人的にはKKあたりから見ていることもあり、ツボでした。
また、星稜と明徳義塾の5敬遠についての記事は非常に興味深かったです。

ほとんどの場面が記憶にあり、非常に楽しめました。
とことんディープな甲子園マニアの方には、はっきりいって物足りない内容だとは思いますが、ライトなファンの方、これから見たい方にとっては必携の一冊かと。

欲を言えば、各大会毎のコラムやエピソードがもっとあるとなおよかったかな、と。
せめて1大会見開き1ページくらいは…

この特集を拡張して、NumberPlusとして別冊にするのがよいかもしれません。

今年もアツい戦いが繰り広げられていますが、そのお供にぜひ!

◆オススメしたい方◆
・甲子園ファンの方(コアな方は除く)
・これから甲子園を見たいという方
・プロ野球で活躍している元球児の甲子園時代に興味がある方

■関連リンク■
本書紹介ページ(文藝春秋社HP内)
Number Web

■関連過去エントリ■
[Web]Number Webがリニューアルオープン!
[Book]チャンピオンズリーグ特集 攻撃者の美学(Sports Graphic Number)
[Book]言葉力。2009年の監督論(Sports Graphic Number)
[Book]攻撃進化論-'08-'09 Mode of Football ATTACKING EUROPE(Sports Graphic Number)
[Book]日本シリーズ完全詳報・常勝軍団、復活!BASEBALL FINAL 2008(Sports Graphic Number)



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2009年08月17日

[Book]パラドックス13

パラドックス13(毎日新聞社、著者:東野圭吾)
パラドックス13
パラドックス13
posted with amazlet at 09.08.14
東野 圭吾
毎日新聞社
売り上げランキング: 4100
おすすめ度の平均: 3.5
4 SFというより、人間ドラマ
4 ぐいぐいと引き込まれ…
3 意欲作 ≠ 会心作
2 1度読んだ限りではわからないのかな
3 人間の本質を問い質す

◆本書を一言で表すと◆
・東野圭吾による壮大な人間模様

◆概要&感想◆
相も変わらずの筆の冴え。
旅行からの帰国の飛行機内で一気に読み切ってしまいました。
本自体は分厚いですが、その分厚さを感じさせません。

話としてはSF風の入り。
最初の数ページは難しそうなことが書かれているので、「ん?」と思うかもしれませんがそこで読むのを止めなければ、素晴らしいドラマが待っています。

本作は決してミステリーではありません。
近年社会的な作品が多かった東野さんですが、本作はまたそれとは違った新たな境地の一作だと思います。

人間の生々しさや人間模様がこれでもか、というくらい織り込まれています。
何となくですが、これまでの東野作品の中でもトップクラスの映画化にピッタリな作品かもしれません。
実際、読んでいて映画を見ているように映像が頭に浮かんでいました。

ミステリーではない東野さんの新境地、これまたオススメです!

◆オススメしたい方◆
・東野さんのSFに興味がある方
・東野さんの描く人間ドラマに興味がある方
・追い詰められた人間が織りなす物語に興味がある方
・東野さんの新境地に興味がある方

■関連リンク■
本書紹介ページ(毎日新聞社HP内)
毎日新聞社話題の本:パラドックス13

■関連過去エントリ■
[Book]怪しい人びと
[Book]ブルータスの心臓
[Book]毒笑小説 (集英社文庫)
[Book]聖女の救済
[Book]毒笑小説 (集英社文庫)
[Book]虹を操る少年 (講談社文庫)
[Book]天使の耳
[Book]ガリレオの苦悩
[Book]夜明けの街で
[Book]流星の絆



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2009年08月08日

[Book]プラハを歩く

プラハを歩く (岩波新書)(岩波書店 、著者:田中 充子)
プラハを歩く (岩波新書)
田中 充子
岩波書店
売り上げランキング: 10631
おすすめ度の平均: 5.0
5 現地で読むべき
4 プラハ、ヨーロッパ建築の理解が深まる本
5 もとが取れる本。
5 素晴らしい本です。
5 プラハへの愛情を感じました

目次
第1章 城―木と石の技術
第2章 旧市街―石の暮らし
第3章 城下町―スタッコの装飾と芸術
第4章 新市街―都市の空間
第5章 郊外―鉄とレンガとコンクリートのデザイン
amazonから引用させていただきました)

◆本書を読む視点◆
・建築の視点でプラハを見る

◆本書を一言で表すと◆
・プラハの隅々までを建築の視点で解説した一冊

◆概要&感想◆
「建築の博物館」や「百塔の町」という異名を持つプラハ。
その由縁であり、出自、起源を建築という観点から余すところなく解説した一冊。

キュビズムについても、バロック様式もゴシック様式もルネサンス様式もロマネスク様式もそれぞれ解説されています。

それぞれエリア毎に書かれており、特に新市街についてはその名前にも関わらず1300年代に造られたなど興味深いエピソード満載です。

個人的には
スグラフィットという技法の特徴で、遠近法や錯視を利用したトロンプ・ルイユとよばれる「だまし絵」である。
という解説で、スグラフィットが街中にあることに触れ、一層興味をかきたてられました。

プラハに行きたくなることうけあいの一冊です。

◆オススメしたい方◆
・プラハに興味がある方
・ヨーロッパの建築の歴史に興味がある方・
・これからプラハに行く方

■関連リンク■
本書紹介ページ(岩波書店HP内)

■関連過去エントリ■
[Book]チェコスロヴァキアめぐり―カレル・チャペック旅行記コレクション
[Book]CREA TRAVELLER (クレア トラベラー) 2009年 03月号



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2009年08月05日

[Book]自分の答えのつくりかた―INDEPENDENT MIND

自分の答えのつくりかた―INDEPENDENT MIND(ダイヤモンド社、著者:渡辺 健介)
自分の答えのつくりかた―INDEPENDENT MIND
渡辺 健介
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 343
おすすめ度の平均: 4.5
5 良いです。
4 政治家にも読んでほしい。
5 自分の頭で考えるってどうすればいいの?
4 学校で教えるべき内容だと感じた
2 アメリカへの留学の話ですね

目次
第1章 ピンキーのサッカー留学
◇ストーリー◇ピンキーは赤国の中学生代表として、世界各国の中学生チームと対戦してきたばかり。これまでの自分の甘さを痛感したピンキーは、一度厳しい環境に飛び込み、自分自身を鍛えるため、留学を決意する。思いつきで情報ゼロの状態から、結論を導き出すまでを描く。

◇解説コラム◇個人の意思決定、質の高い判断に必要なツールを説明(「よい点・悪い点リスト」「評価軸×評価シート」ほか)。

第2章 新しい環境、新しい自分
◇ストーリー◇留学先では授業もサッカーもさんざんな状態からのスタートとなったが、努力の甲斐あって少しずつ新しい生活に慣れていく。衝撃を受けたのが「Mr.B」の授業。当事者意識を揺さぶられ、人生観が変わる。新しい環境のなかで、自分の価値観を築き上げていく。

◇解説コラム◇思考の技術だけでなく、人間としてバランスよく器を大きくしていくポイントを紹介(「ピラミッド・ストラクチャー」「自信が溜まるコップ」「主体性スイッチ」など)。

第3章 赤い魚たちの移住
◇ストーリー◇すっかりたくましくなったピンキーに事件発生。集団の意思決定という難題に挑む。さまざまな人々の意見をどのように取り入れ、どのようにベストな解を見出していくか。厳しい現実の洗礼を受けながらも、強力な味方を得て一つひとつ問題を解決していく。

◇解説コラム◇複雑な課題に対処する時は、知識や経験だけでは歯が立たない。「事例」「統計」「エピソード」などを「ピラミッド・ストラクチャー」とリンクさせる応用編。
ダイヤモンド社HPから引用させていただきました)

◆本書を読む視点◆
・自分の頭で考えることを学ぶ

◆本書を一言で表すと◆
・ストーリー仕立てで「インディペンデント・マインド」を学べる一冊

◆概要&感想◆
世界一やさしい問題解決の授業」に続く、コンサルタントの思考を優しく学べる第二弾といった感じの本書。

ストーリーを追いながらも、自分で考える大切さとその方法が丁寧に描かれており、非常にわかりやすく、かつとっつきやすいです。
意外と(笑)ストーリーも面白くて引き込まれます。

本書の核となるのは、「IDPM(インディペンデント・マインド)」。
これは、
幅広い視野、教養、経験に基づいて築き上げられた自立した考えと価値観のこと
ということ。

本書のストーリーの主人公もこのIDPMを鍛えるべく奮闘していきます。
時間がなければ、解説コラムの部分のみ読んでも得るものは大きいと思いますが、ストーリー部分を読むことで一層自分への当てはめや、その過程が終えて勉強にもなるかと思います。

個人的に特に意識したいのは、「たたみ込む力」。
ここぞという時に「たたみ込む」ことが可能となるよう日頃から準備が必要ですね。。

また、本書は異文化とのコミュニケーションについても書かれています。
自分の文化が全てでは無いこと、起きたこと、あることをあるがままの「事実」として受け止めること、などの重要性がストーリーを通して説かれています。

自分が異文化にこれから入る時にもぜひ読みたい一冊です。

◆気になったポイント◆
事実と解釈を切り分ける・事実がどこから来ているか問いかける
事実はそのままで受け止め、解釈と混合しないようにする。
600万人の女性に支持されるクックパッドというビジネス」でもその重要性が書かれており、改めて意識することが必要だと思った次第です。
「みんな」「いつも」はなるべく避ける
「みんな」「いつも」は疑い、自分では使わないようにすべし、ですね。
よい決断をするためには、よい「プロデューサー」になることじゃ。
できる限りの、最も優れた知見、情報、経験を集め、最適なタイミングで最適なメンバーで議論をし、限られた時間の中で最善の決断を下す。
いつか、そんなしくみをうまく設計し、実現に漕ぎ着けられるようになってほしいのう。
これからの時代に、特に必要となるしくみ、力だと思います。

◆これからやること◆
・事実と解釈の切り分けを意識して行う
・「みんな」「いつも」を避ける

◆オススメしたい方◆
・やさしい自己啓発本を読みたい方
・ストーリー仕立ての自己啓発本に興味がある方
・コンサルタントの自己実現方法に興味がある方
・自分を成長させたい方

■関連リンク■
本書紹介ページ(ダイヤモンド社HP内)
delta studio(著者渡辺 健介氏代表)

■関連過去エントリ■
[Book]世界一やさしい問題解決の授業
[Book]600万人の女性に支持されるクックパッドというビジネス
[Book]コンサルタントの「質問力」
[Book]情報調査力のプロフェッショナル
[BOOK]ロジカル・シンキング



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2009年08月03日

[Book]雑貨コレクターの旅スタイル

雑貨コレクターの旅スタイル(河出書房新社、著者:森井 ユカ)
雑貨コレクターの旅スタイル
森井 ユカ
河出書房新社
売り上げランキング: 2910
おすすめ度の平均: 5.0
5 旅に行きたくなります
5 森井ユカっちゅうヒトは旅をまるごと面白がっとりまんな・・・
5 このキモチ、どうしてくれよう!
5 癒されるが気が焦る

目次
第1章 準備のタノシミ(乗りもの じんわりお国柄が伝わってくる乗りものが、旅のクオリティを上げる
ホテル選び ホテル選びは、たった数日でも“自分の家になる”と思って真剣に
旅と映画 今すぐ飛んでいきたくなる、タビゴコロをくすぐる映画
旅と本 遠いところへ連れて行ってくれる、タビゴコロをくすぐる本
旅のカバン 旅の始まりは、スーツケースやカバンに荷物を詰め込むところから ほか)

第2章 旅するヨロコビ(空港と駅 空港、駅の設計やインテリアが、旅のドラマを演出する
切符とリーフレット 捨てられない!旅のグラフィックデザインコレクション
ミュージアム 初めて訪れた国では、まずは美術館か博物館に行ってみる
旅グラフ どうぶつがいた!
お土産 ここに行けばハズレなし、世界のおすすめお土産スポット ほか)
amazonから引用させていただきました)

◆本書を読む視点◆
・雑貨マニアの旅スタイルとは?

◆本書を一言で表すと◆
・旅を丸ごと楽しむ方法

◆概要&感想◆
スーパーマーケットマニア ヨーロッパ編」の著者で、数々の雑貨に関する本を書いている森井ユカさんが、ご自身の旅のスタイルや旅への思いを紹介した本書。

視点が非常に面白い方だなぁと思っていたのですが、読んでみて全面的に共感できるところばかり。
旅をしている最中から、次の旅についても考えてしまったり、リーフレットなどを捨てられてなくて取っておいたり、地元の交通機関をこよなく愛していたり…
非常に旅に対するスタイルが似ていました。

旅の持ち物であったり、計画の立て方などの準備編、現地での雑貨の探し方や食事の仕方などの現地編と大きく2章に分かれています。
どちらも大変参考になります。

オススメのお店やホテルなども若干ではありますが言及されていますので、掲載されている都市に行くのであればガイドブック的な役割も果たすと思います。

著者が旅を心底好きで楽しんでいる様子が伝わってきて、同時に自分も旅に出たくて仕方がなくなる一冊です。

◆オススメしたい方◆
・旅好きの方
・雑貨好きの方
・旅の達人のスタイルに興味がある方
・デザインに興味がある方

■関連リンク■
本書紹介ページ(河出書房新社HP内)
雑貨まみれの毎日(著者 森井ユカ氏ブログ)
YUKA DESIGN.COM(ユカデザイン)(著者 森井ユカ氏代表)

■関連過去エントリ■
[Book]スーパーマーケットマニア ヨーロッパ編



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2009年07月31日

[Book]スーパーマーケットマニア ヨーロッパ編

スーパーマーケットマニア ヨーロッパ編(講談社、著者:森井 ユカ)
スーパーマーケットマニア ヨーロッパ編
森井 ユカ
講談社
売り上げランキング: 69919
おすすめ度の平均: 4.5
2 底が浅い
4 スーパーマーケットに行くなら
5 カルチャーショックもん
4 日用品の向こうにヨーロッパの文化が見える
5 ぼーっと読んでても飽きない本

目次
イギリス・ロンドンのスーパーマーケット(Waitrose,Sainsbury’s ほか)
フランス・パリのスーパーマーケット(Carrefour,Champion,Auchan ほか)
ドイツ・ベルリンのスーパーマーケット(KAISER’S,Reichelt ほか)
スウェーデン・ストックホルムのスーパーマーケット(COOP KONSUM,ICA ほか)
amazonから引用させていただきました)

◆本書を読む視点◆
・ヨーロッパのスーパーを感じる!

◆本書を一言で表すと◆
・スーパーを見ればその国が見える!

◆概要&感想◆
個人的には旅行の楽しみの一つはスーパーにあると思っています。
何はなくとも、目的地はスーパー。
それもローカルでチェーン展開していればなおナイス。

スーパーをうろうろして、面白いパッケージを見つけ、文字が読めなくても想像する楽しさは何にも変えられません。
基本的に旅先でほぼ毎日スーパーに行く私としては、本書はまさにバイブル。

見れば見るほど行きたくなります。
前提としてスーパーは地元の人のためにあるため、その国の人の暮らしが見えるのがポイント。

ヨーロッパの場合はデザインが根付いているのか、各スーパー独自ブランドがそこはかとなくオシャレなのが各国共通ですが、それでもやはり各国毎の差があって楽しかったりします。

アジア編アメリカ編もあるため、各方面へ行く前にぜひ手に取ってみてほしい本です。
きっとスーパーに立ち寄ってみたくなります。
というわけで旅行する予定がある人も無い人も皆さんにオススメです!
スーパーマーケットマニア アメリカ編
森井 ユカ
講談社
売り上げランキング: 33708
おすすめ度の平均: 5.0
5 楽しい気分になった!!
5 アジアもヨーロッパも持っているのですが
5 旅行に行く人も、行かない人も。
5 何度読んでも飽きない一冊!
5 これは買いです!
スーパーマーケットマニア アジア編
森井 ユカ
講談社
売り上げランキング: 137268
おすすめ度の平均: 4.5
4 スーパーのガイドブック
5 あやしい雑貨好きなら
5 アジアの魅力を開眼!!
4 期待しすぎて・・・
5 ヨーロッパ編を買ったなら...

◆オススメしたい方◆
・スーパー好きの方
・買い物好きの方
・旅行好きの方
・雑貨好きの方

■関連リンク■
本書紹介ページ(講談社HP内)
雑貨まみれの毎日(著者 森井ユカ氏ブログ)
YUKA DESIGN.COM(ユカデザイン)(著者 森井ユカ氏代表)

■関連過去エントリ■
[Book]70円で飛行機に乗る方法 マイルを使わずとも超格安で旅行はできる
[Book]ピーター流わくわく旅行術
[Book][Travel]日本人の「旅」大解明 (週刊 東洋経済)
[Travel]2009年版地球の歩き方エアラインランキング発表!
[Travel][Book]Travel Community Magazine 4travelを読んでみた
[TRAVEL]エクスペディア・ベストツーリスト2008



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2009年07月29日

[Book]欧州サッカークラブ最強「事情通」読本―中堅クラブの歴史からメガクラブの細部まで

欧州サッカークラブ最強「事情通」読本―中堅クラブの歴史からメガクラブの細部まで(東邦出版、著者:斉藤 健仁、野辺 優子)
欧州サッカークラブ最強「事情通」読本―中堅クラブの歴史からメガクラブの細部まで
斉藤 健仁 野辺 優子
東邦出版
売り上げランキング: 97227
おすすめ度の平均: 5.0
5 欧州クラブに詳しくなれる本

目次
【CHAPTER 1】PREMIER LEAGUE イングランド
MANCHESTER UNITED マンチェスター・ユナイテッド
LIVERPOOL リヴァプール
ARSENAL アーセナル
CHELSEA チェルシー
EVERTON エヴァートン
TOTTENHAM HOTSPUR トットナム・ホットスパー
NEWCASTLE UNITED ニューキャッスル・ユナイテッド
MANCHESTER CITY マンチェスター・シティ

【CHAPTER 2】SERIE A イタリア
AC MILAN ミラン
INTER インテル
JUVENTUS ユヴェントス
AS ROMA ローマ
LAZIO ラツィオ
FIORENTINA フィオレンティーナ
NAPOLI ナポリ

【CHAPTER 3】LIGA ESPANOLA スペイン
FC BARCELONA バルセロナ
REAL MADRID レアル・マドリー
ATLETICO MADRID アトレティコ・マドリー
VALENCIA バレンシア
SEVILLA セビージャ
ATHLETIC BILBAO アスレティック・ビルバオ

【CHAPTER 4】BUNDESLIGA ドイツ
BAYERN バイエルン
BREMEN ブレーメン
SCHALKE 04 シャルケ

【CHAPTER 5】EREDIVISIE オランダ
AJAX アヤックス
PSV PSV
FEYENOORD フェイエノールト

【CHAPTER 6】LIGA SAGRES ポルトガル
FC PORTO ポルト
SL BENFICA ベンフィカ
SPORTING CP スポルティング

【CHAPTER 7】OTHER LEAGUES その他のリーグ
LYON リヨン
MARSEILLE マルセイユ
RANGERS レンジャーズ
CELTIC セルティック
CRVENA ZVEZDA ツルヴェナ・ズヴェズダ
東邦出版 HPから引用させていただきました)

◆本書を読む視点◆
・クラブの歴史を学ぶ

◆本書を一言で表すと◆
・ヨーロッパにおけるクラブの位置づけ、あり方がわかる一冊

◆概要&感想◆
欧州のフットボールファンであれば非常に楽しめる一冊です。
また、ヨーロッパの文化の一端が理解できる一冊でもあります。

各クラブがいかにしてその地域に根付き、育ってきて今があるかがよくわかります。
都市毎に紋章(エンブレム)があり、その紋章が各クラブのエンブレムに多大な影響を及ぼしている点などからも、都市とそこに住む人々とクラブとの濃厚な結びつきが見てとれます。

クラブ同士の戦いが都市同士の戦いであり、サポーターの誇りを賭けた戦いになっていることが納得できます。
そして日本にも根付きつつある16年目を迎えているJリーグの各クラブが、将来こんな幸福な関係を築けるようになるのか、などと思いを馳せてしまいました。

100年を超えるクラブとスタジアムとサポーター。
文化にまで昇華しているのも頷けます。
憧れるとともに、そこに向けて歩んでいるんだなぁ、という感慨も得られます。

もちろん各クラブの背景を知ることで、欧州フットボール観戦が一層味わい深いものになること間違いなしです。

リバプール出身のビートルズは、ポール・マッカートニーがエヴァートンファンで、後の3人はリバプールファンであり、ベスト盤である青盤、赤盤はマージーサイドの2クラブであるエヴァートンとリバプールのカラーが元になったものだと言われている、とかアーセナルがPRのためにスタジアムの地下鉄の最寄り駅名を「ノース・ロンドン」から「アーセナル」に変えてもらった話など面白い話が満載です。

ファンであれば必読の一冊です。

◆気になったポイント◆
実際にプレーすることだけでなく、テレビやスタジアムで一流選手のスーパープレーや監督の采配や戦術を目の当たりにすることもサッカーであれば、好きなクラブの歴史や文化を知ることも、またサッカーの面白さです。
サッカーの懐の深さを綴った一文。
納得です。

◆オススメしたい方◆
・欧州サッカークラブの歴史、成り立ち、エンブレムなどに興味がある方
・欧州サッカーと各都市との関係に興味がある方
・欧州サッカーファンの方

■関連リンク■
本書紹介ページ(東邦出版HP内)

■関連過去エントリ■
[Book]チャンピオンズリーグ特集 攻撃者の美学(Sports Graphic Number)
[Book]中田英寿 誇り
[Book]祖母力 うばぢから オシムが心酔した男の行動哲学
[Book]4-2-3-1―サッカーを戦術から理解する



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2009年07月22日

[Book]マインドマップ読書術 (トニー・ブザン天才養成講座)

マインドマップ読書術 (トニー・ブザン天才養成講座 2)(ディスカヴァー・トゥエンティワン、著者:トニー・ブザン)
マインドマップ読書術
トニー・ブザン
ディスカヴァー・トゥエンティワン
売り上げランキング: 16524
おすすめ度の平均: 3.0
3 読みやすい読書法の本

目次
「ブザン式読書術」は学習の達人への道
第1章  あなたは4倍速く読める! Speed Reading and Your Brain
第2章  問題点を逆手に取るBeat Reading‘Problems’
第3章  新たな目の使い方を学ぶ Your Amazing Eyes
第4章  さまざまな読み方を使いこなす Super Charge Your Speed Reading
第5章  集中力をコントロールする Improving Concentration
第6章  マインドマップ有機的学習法MMOST Mind Map Organic Study Technique
第7章 マインドマップノート術 The Ultimate Note-Making & Note-Taking Technique
マインドマップ読書ノート
ディスカヴァー・トゥエンティワン社HPから引用させていただきました)

◆本書を読む視点◆
・トニーブザンの読書術を学ぶ

◆本書を一言で表すと◆
・トニーブザンの読書術とマインドマップによる読書ノートのススメ

◆概要&感想◆
本書は「マインドマップ超入門 (トニー・ブザン天才養成講座)」の第二弾。
ただ、内容はマインドマップというよりは、むしろ読書術の本。
トニーブザンによる速読法のガイドが紹介されています。

ただ、その方法は特別新しいもの、というよりは「王様の速読術」などと共通する点も多々あります。
やはり基本として、下読みをしたり、プレビューを行うのは重要ということですね。

個人的には、「ソフト・フォーカス」を行うのは今後取り入れたいポイント。
「目と本の距離を50センチ以上離す」ことでぼんやりと全体を見て掴むことを意識していこうと思います。

後半は、マインドマップ読書ノートのススメでここでようやくマインドマップが出てきます。
読書ノートをつけることで本の内容を自分の中に留める、というのは確かに有効かと。
私も何冊かに一冊は試みてみようと思います。

◆気になったポイント◆
思考は毎分1000〜12000字を旅する。
確かに読んでいて別のことを想像したり、考えが先に行くこともあり、納得です。
毎分1000文字で読めれば、読み手として上位5%のグループに入ったことになる。
自分はまだ計測していませんが、まず第一の目標として毎分1000文字を目指そうと思います。
戻り読みと後戻り
読み返さないクセをつける
私もついつい戻り読みをしてしまうクセがあります。
意識して戻らないようにしなければですね。。
プレビュー(下読み)
これから向かう先がどんなところなのかを前もって把握しておき、だいたいどう進んでいくのかをイメージするのである。
確かにプレビューを行うことで、読み進めながらの不安がなくなり、非常にスムーズに読み進められるのは実感としてあります。
恐らく脳に下地があるというのは思っている以上に威力があるのでしょうね。
今後も続けていこうと思っています。
MMOSTの全体像
準備の4ステップ
ステップ1:「ブラウジング」で、全体にざっと目を通す
ステップ2:読書の「時間と量」を決める
ステップ3:既存知識の「マインドマップ」を描く
ステップ4:「質問」をつくり「目標」を定義する
応用の4ステップ
ステップ1:「概略」を読む
ステップ2:「要点」を読む
ステップ3:「詳細」を読む
ステップ4:「仕上げ読み」をする
備忘録として残しておきます。

◆これからやること◆
・ソフト・フォーカスを取り入れ、目と本の距離を50センチ以上離して読む
・意識して戻り読みをしない

◆オススメしたい方◆
・速読をしたい方
・とっつきやすい速度うの方法を知りたい方
・トニーブザンの速読法に興味がある方
・マインドマップを読書に活かしたい方

■関連リンク■
本書紹介ページ(ディスカヴァー・トゥエンティワン社HP内)

■関連過去エントリ■
[Book]マインドマップ超入門 (トニー・ブザン天才養成講座)
[Book]王様の速読術
[Book]投資効率を100倍高める ビジネス選書&読書術
[Book]情報は1冊のノートにまとめなさい
[BOOK]仕事に役立つマインドマップ



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2009年07月16日

[Book]会社に人生を預けるな リスク・リテラシーを磨く

会社に人生を預けるな リスク・リテラシーを磨く (光文社新書)(光文社、著者:勝間和代)
会社に人生を預けるな リスク・リテラシーを磨く (光文社新書)
勝間和代
光文社
売り上げランキング: 3021
おすすめ度の平均:
3.5
5 本書は、自分の経験から十分納得できます。
3 判断を預けず、批判的に読みましょう
5 人はリターンに目がいきやすく、リスクを見落としやすい。
4 共感をアクションに移すかは個人の努力
5 人生の中の様々な選択を考えさせられる本

目次
第1章 会社に人生を預けるな(終身雇用制は現代の小作農、または奴隷制
終身雇用制とワーク・ライフ・バランス
さまざまな歪みの原因
女性は働きにくく、若者は報われない)
第2章 リスク・リテラシーを磨く(なぜ、貯蓄から投資が進まないのか
日常生活に潜むリスク
リスクは常に偏在する)
第3章 「お上」に人生を預けるな(「お上」中心主義
日本の巧みな支配構造
現代資本主義が抱えるリスク
リスクを予見する能力)
第4章 21世紀のパラダイムシフト(人生はコントロールするもの
日本が導入すべき三つのもの
よりよく生きるために
問題解決の鍵)
amazonから引用させていただきました)

◆本書を読む視点◆
・リスク・リテラシーを磨く方法を学ぶ

◆本書を一言で表すと◆
・終身雇用制度を代表例としてリスクについて説明した一冊

◆概要&感想◆
リスクそのものについての本であり、かつ終身雇用制を代表例として日本で「リスク」という概念が育たない点とその対処法を書いた一冊。

ポイントは「リスクは悪ではなく、振り幅である」ということ。
良くなることも含めて「リスクがある」ということであり、リターンのみということはあり得ないことを理解することがまずはじめの一歩です。

その元凶として終身雇用制が挙げられています。
個人的には日本でリスクが育たない元凶が終身雇用制とまでは思わないものの、終身雇用制による流動性の低さが日本から活力を奪っている、という主張には賛成です。
それに加えて新卒一律制度が加わってさらに助長している、という感じでしょうか。

人が動くことで、動ける環境となることで組織の自浄作用がもっと働くのだと思います。
そういう意味では終身雇用制の維持という一見リスクの小さそうな制度が原因で、実は大きなリターン(もちろんそれに応じたリスクも存在することになりますが)を獲得する可能性をつぶしている、というのはそのとおりかと。

また、あくまでリスクが小さそうなのは一見であり、実際は大きなリスクを内包した制度だとも思います。
少なくとも右肩上がりが保障されていない限り、終身雇用制をずっと維持する、というのは合理的でもないですし、現状はどこかで破たんするのがわかっていながらそれに目をつぶっている状態に相違ないと思います。

当たり前と考えられている制度について、一歩引いて冷静にリスクについて検証する、という考え方自体も参考になります。

リスクについてだけでなく、様々な制度について考える契機となる一冊です。

◆気になったポイント◆
解雇には二種類あります。その一つは、私たちの多くがイメージする解雇で、本当に能力がないために解雇された、といったようなものです。
しかし、もう一つは、景気が悪くなったりした時の単純な雇用調整の役割を持つものです。
よく考えてみればこれがあるべき姿のような気もします。
現状では、解雇による雇用調整がきかず、それを新卒採用数で調整といういびつな構造になっていますが、それ自体大きなリスクになっているのは間違いないかと。
終身雇用制があることによって、日本の場合、産業の環境に合わせた最適化が起きにくく、もし起きたとしてもゆっくりとした歩みにならざるをえません。
そして最適化が起きにくいということは、時代の変化にも対応しづらいということです。
目先のことだけでなく、長期的にどうか、という目線が足りないということですね。
風船のように大きなリスクが膨らんでいる様子がイメージされてしまうのですが…
とにかく、日本はすべてにおいて流動性が低いのです。
これは、人が流動しないということを前提に社会のメインシステムを組み立てているので当然のことです。
このメインシステムをそろそろ抜本的に見直す時期が来ている、ということですね。

◆これからやること◆
・毎日1個ずついつもと違うことをしてみる

◆オススメしたい方◆
・リスクについて考えてみたい方
・リスク・リテラシーに興味がある方
・終身雇用制について考えてみたい方
・日本の現状について考えてみたい方

■関連リンク■
本書紹介ページ(光文社HP内)
私的なことがらを記録しよう!!(著者公式ブログ)

■関連過去エントリ■
[Book]勝間和代のお金の学校―サブプライムに負けない金融リテラシー
[Book]15歳からのファイナンス理論入門―桃太郎はなぜ、犬、猿、キジを仲間にしたのか?
[Book]読書進化論
[Book]史上最強の人生戦略マニュアル
[Book]勝間和代の日本を変えよう Lifehacking Japan
[Book]無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法
[Book]無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法
[Book]勝間式「利益の方程式」 ─商売は粉もの屋に学べ!


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2009年07月15日

[Book]マインドマップ超入門 (トニー・ブザン天才養成講座)

マインドマップ超入門 (トニー・ブザン天才養成講座 1)(ディスカヴァー・トゥエンティワン、著者:トニー・ブザン)
マインドマップ超入門 (トニー・ブザン天才養成講座) (トニー・ブザン天才養成講座 1)
トニー・ブザン
ディスカヴァー・トゥエンティワン
売り上げランキング:
2483
おすすめ度の平均: 4.0
3 タイトルに偽りあり?
3 内容が薄すぎる
3 本当に入門?
5 入門ならまずこれから!
3 取り組みやすい入門書

目次
マインドマップは21世紀のノート術
マインドマップの基本用語
第1章 マインドマップとは何か? What is a Mind Map
第2章 マインドマップで脳のパワーを解放する Mind Matters
第3章 脳は「放射思考」で考える Radiant Thinking
第4章 マインドマップのルール  The Mind Map Rules
第5章 マインドマップを作成する Creating a Mind Map
第6章 マインドマップを使いこなす Mind Maps for All Occations
第7章 マインドマップを教育に活用する Mind Map in Education
第8章 マインドマップを仕事に活用する Mind Maps In Your Professional Life
マインドマップ作成ソフトiMindMap
マインドマップ上達のヒント
ディスカヴァー・トゥエンティワン社HPから引用させていただきました)

◆本書を読む視点◆
・あらためてマインドマップの書き方の基本を学ぶ

◆本書を一言で表すと◆
・ありそうでなかったマインドマップの書き方の本当の入門書

◆概要&感想◆
本書はマインドマップの本当の入門書。

これまでにもマインドマップの最初の一冊として、「ザ・マインドマップ」や「マインドマップ(R)for kids
勉強が楽しくなるノート術
」などがありました。
ザ・マインドマップ」は、マインドマップについて理解を深めるという意味では良いのでしょうが、理論的な部分が多かったりととっつきやすさという意味ではハードルが高い一冊でした。

一方の「マインドマップ(R)for kids
勉強が楽しくなるノート術
」については間違いなく入門書なのですが、ターゲットとして子供の教育用としているということもあり、かなり枝葉の部分は切り落とされていました。

本書は、ビジネスパーソンや学習する人向けであり、かつマインドマップを書いたことの無い人をもターゲットにしている点でありそうでなかった一冊だと思います。

実際、マインドマップの基本的なルールや書く際のポイントなど細かく丁寧に書かれています。
本書自体はすぐ読めてしまいますが、これくらいであればマインドマップを書いてみよう!と思えると思います。

また、ディスカヴァー・トゥエンティワンから出版なので、ビジネスや勉強での活用も見据えられた造りになっています。
まさに「超入門」に恥じない一冊です。

◆これからやること◆
・マインドマップを書く際に、3色以上使用、中心には絵、というルールを守って書く

◆オススメしたい方◆
・マインドマップって何?という方
・マインドマップを初めてみたい、という方
・これまで自己流でマインドマップを書いていて、改めて基本を確認したいという方
・新しいノート術を求めている方

■関連リンク■
本書紹介ページ(ディスカヴァー・トゥエンティワン社HP内)

■関連過去エントリ■
[Book]情報は1冊のノートにまとめなさい
[BOOK]仕事に役立つマインドマップ


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2009年07月12日

[Book]怪しい人びと

怪しい人びと (光文社文庫)(光文社、著者:東野 圭吾)
怪しい人びと (光文社文庫)
東野 圭吾
光文社
売り上げランキング: 6545
おすすめ度の平均: 4.0
4 粒ぞろいの短編集
4 「甘いはずなのに」が断トツにいい!
3 真相はどこに?
4 誰が一番怪しいのか
4 楽しめた!

目次
寝ていた女
もう一度コールしてくれ
死んだら働けない
甘いはずなのに
灯台にて
結婚報告
コスタリカの雨は冷たい
amazonHPから引用させていただきました)

◆概要&感想◆
東野さんによるキレ味鋭い短編集。
短編ながら読後じんわりとくるものもあり、楽しめます。

個人的には、「コスタリカの雨は冷たい」「結婚報告」がよかったです。

◆オススメしたい方◆
・少し変った人々が織りなす短編に興味がある方
・バラエティに富んだ短編集を読みたい方

■関連過去エントリ■
[Book]聖女の救済
[Book]毒笑小説 (集英社文庫)
[Book]虹を操る少年 (講談社文庫)
[Book]天使の耳
[Book]ガリレオの苦悩
[Book]夜明けの街で
[Book]流星の絆



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2009年07月11日

[Book]600万人の女性に支持されるクックパッドというビジネス

600万人の女性に支持されるクックパッドというビジネス (角川SSC新書)(角川SSコミュニケーションズ、著者:上阪 徹)
600万人の女性に支持されるクックパッドというビジネス (角川SSC新書)
上阪 徹
角川SSコミュニケーションズ
売り上げランキング: 219
おすすめ度の平均: 4.0
4 マザーズ上場用の宣伝のはずだが買って損はない
4 本質を掴んだ"恋愛"指南書
5 世界最大のレシピサイト 誕生秘話
4 読むべきはweb担当者
5 サイトを触りながら読んでください

目次
序章 女性なら知っている。料理サイト「クックパッド」
第1章 就職を選ばなかった男が、辿りついた目標
第2章 クックパッドは、なぜ「女心」をつかんだのか
第3章 細やかなサービスを実現するのは、テクノロジー
第4章 広告を見た人から「ありがとう」といわれるサイト
第5章 六〇〇万人を呼び込む「経営」と「マネジメント」
amazonHPから引用させていただきました)

◆本書を読む視点◆
・普通に使っているだけではわからないクックパッドの秘密を知る

◆本書を一言で表すと◆
・理念に裏打ちされた「クックパッド」の凄さを披露した一冊

◆概要&感想◆
「クックパッド」については知っていました。
妻が利用しており、決してネットが得意とは言えないにも関わらず嬉々と「つくれぽ」を投稿しています。
「クックパッドが無ければ日々の料理が嫌になっていたかもしれない」とまで言っています。

スゴイ魅力溢れるサービスなんだなぁ、とは思っていました。
本書はそんなクックパッドの魅力に隠された見えないビジネスの部分を披露した一冊。

実際、読めば読むほどクックパッドの凄さがわかります。

全てが
「毎日の料理を楽しみにすることで、心からの笑顔を増やす」
を前提にしている点。
そしてその軸から全くブレない点。

機能だけでなく、デザインも広告も全てが料理を楽しんでもらうため、という徹底ぶり。
思う信念岩をも通す、とは言いますがこれだけこだわり、かつ常に言い続けることでサービスとしても会社としてもそこで働く人としても理念を体現している点が素晴らしい。

そしてサイトの見た目に騙されていましたが、非常に高度な技術を駆使している、というのも驚きでした。

しかもその技術もまた「料理を楽しくする」ため。
決して技術自慢ではなく、料理を楽しくするのに必要だったのでその技術を採用というスタンス、理想的であり、またそうあるべきなのですが、ついつい忘れがちな視点です。

非常に得るものの多い一冊でした。
ITサービスやクックパッドに興味がある無しに関わらず、ビジネスをする全ての方にオススメの一冊です。

◆気になったポイント◆
例えば「白菜」と検索窓に入れたとき、白菜を使った料理がただズラリと出てくるのではない。白菜を検索窓に入れるときは、どんなケースが最も多いか。それを想定するのがクックパッドなのだ。
ユーザーの行動履歴を徹底分析したが故の結論だそうですが、そこまで配慮しているとは思いませんでした。
クックパッドに情報として掲載される以上、「料理が楽しくなる」ものでなければいけない、という発想である。
とにかく徹底されています。
大事なことは、多様な価値観がちゃんと共存できること。
それぞれの人が、それぞれおいしい、と思えることです。
多様性の尊重。
懐の広さと訪れるユーザー皆が幸せになってほしい、という徹底したユーザー視点であることが伺えます。
調理器具や家電製品と同じように、"キッチン用品"として何の違和感もなくクックパッドというWebサイトも使えなければいけない。
これがクックパッドの前提だ。

テクノロジーを用いた徹底的な分析から出された仮説をもとに、「ユーザーの欲求レベルはどの位置にあるのか」を弾き出し、クックパッドはそれをゴールとして設定した。
そしてそれを徹底してサービスに落とし込んできたのだ。
クックパッドに学べるのは、ゴールのイメージの重要性である。
何がゴールかがわからずに、ゴールには到達できない。
また、ゴールのレベルが低ければ、結果のレベルも低いままにならざるを得ない、ということである。
サービスを提供するだけでなく、ビジネスでも何でもゴールを設定する上で見習いたいポイントです。
とにかく一発当てるのではなく、たくさん試す。
それが、ゴールに行き着くための最短の方法だと僕は思っています。
まず、たくさん試す中で、真の解を見つける、という点も見習いたいポイントです。
説明の必要なサービスというものは評価できないということ。
例えば、多民族国家のアメリカでは言葉も生活習慣もバラバラ。
だから、直感的にわかるようなモノを作ろうとする。
グローバルで戦おうとするなら、この視点はとても大事になると思います
iPod touchやiPhoneを思い出しました。
Appleも含めて多民族国家だったからこそ生まれた、という意味では必然だったのかもしれません。

◆これからやること◆
・まず、たくさん試す
・まず、ゴールをイメージする

◆オススメしたい方◆
・クックパッドって何?という方
・クックパッドを活用している方
・Webサービスに携わっている方
・ユーザ志向に興味がある方
・ユーザの立場に立った仕事に関連する方
・成功したビジネスモデルに興味がある方

■関連リンク■
本書紹介ページ(角川SSコミュニケーションズHP内)
クックパッド

■関連過去エントリ■
[Book]「R25」のつくりかた (日経プレミアシリーズ)
[Book]タクシー王子、東京を往く。―日本交通・三代目若社長「新人ドライバー日誌」
[Book]プラネット・グーグル
[Book]マイクロトレンド―世の中を動かす1%の人びと



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2009年07月08日

[Book]グローバルリーダーの条件

グローバルリーダーの条件(PHP研究所、著者:大前 研一、船川 淳志)
グローバルリーダーの条件
大前 研一 船川 淳志
PHP研究所
売り上げランキング: 1391
おすすめ度の平均:
4.5
5 せめて会社の雰囲気を読むだけのKY専門とか、社内営業専門にはならないと決めた!
2 物足りなさが残りました。
5 現代を生きるビジネスパーソンに、「あるべき姿」「進むべき道」を提示してくれる一冊。
4 世界はグローバルリーダー養成競争に突入!!おい、君はどうする??私はどうなる??
5 何度も読み返し自分を高めていきたい

目次
序章 求むグローバル人材!(船川淳志)
第1章 AG25年―グローバル化の「これまで」と「これから」
第2章 日本企業のボトルネック
第3章 「個」を解放せよ!そして覚悟せよ!
第4章 考える力を伸ばすには
第5章 たかが英語、されど英語
第6章 日本の組織は何をすべきか
第7章 全球化:もう一つの課題
PHP研究所HPから引用させていただきました)

◆本書を読む視点◆
・グローバルに活躍するために必要な考え方を学ぶ

◆本書を一言で表すと◆
・グローバルに活躍する人材の条件

◆概要&感想◆
これからは好むと好まざるとにかかわらずグローバルということを意識しなければいけません。
それはこれだけネットが発達し、飛行機による移動が身近なものになりつつあることからも不可避なこと。
本書はそんなこれからのグローバルの世界で乗り出すための参考になる一冊。

本書のキーワードの一つは「多様性」。
「ワールド・イズ・フラット」という流れの中で多様化していく環境、その多様性にいかにして対応できる人材であるか、それがグローバルの世界で活躍する一つの条件だと思います。

それでなくても日本は島国であり、元々の多様性には乏しい国。
そういった地形的理由も手伝って、国民的気質も同質を求める特徴があると思います。
それが良いか悪いかは別にしても、グローバルの世界でもそれを貫き通すのはあまりにも視野が狭くなってしまいます。

昨今ダイバーシティが求められていますが、まずは自己を確立した上での他者の尊重が最も重要だと感じています。

自分のスタンダードは大切にしつつ、世の中には多様なスタンダードが存在することを認め、論理的に自分の考えを話していく、そんな人材がこれから求められるのだと理解しました。

本書ではその基盤となる英語についても触れられています。
英語と日本語という言葉の違いであったり、単に英語を話せればよいのではない、という箇所は参考になります。

「世界で求められているグローバルな人材」を理解するのにオススメの一冊です。

◆気になったポイント◆
日本人の課題を煎じつめると、「出た所勝負」と「初対面」に弱いことだ、と私は見ている。言い換えると、不確実性の高い環境で、多様性の高いメンバーとの共同作業が苦手なのだ。
しかし、グローバルビジネスでは求められることが多いので、早く馴れたほうがいい。
そのためには、好奇心とアンテナ感度を高め、異なる価値観を受け入れるオープンマインドと、同時に「折れない心」が求められる。
グローバルな人材に求められる条件を端的に表している箇所。
個人的にはこの一節で本書を読む目的がほぼ達せられました。
あなたの二〇二〇年のビジョンとはどういうものなんですか、と。
自分の世界観があれば、それを言ってみてください。
そして、自分あるいは自分の企業は、そういう世界とどうつきあうか。
その世界観に対して自分をどうディベロップ(能力開発)していくのかと。
先を見る眼を養う、というのはこういうことなのですね。
世界は差異だけを強調していくと持たないんです。
この世の中はやはり、世界の最大公約数を見つけていけるような指導者が必要になってくるし、教育も差を強調するのではなく共通項を増やしていくような方向でやってもらいたいと思います。
歴史をずっと見てみると、人間の不幸というのは結局、差を強調して大きくなっている。だから、ある程度の共通項を見出していくことが大切です。
「差を見るのではなく、共通項を見る」意識しておきたいポイントです。
二一世紀の国力は何で決まるかといえば、判断をできる人間を何人持っているかです。
今までは情報が価値を生んだけれど、これからはコモディティになる。
みんながその情報を持つようになったときに、きちんとした判断ができる人間を何人作ったかで、国の力が決まるんだと。
したがって、教育の主たる目的は、判断のできる人間を作ることだ。
ネットが普及した今、知識の絶対量を問うてもあまり意味はありません。
情報に基づく判断ができる = リーダーの資質の一つだと思いますので、納得です。
IQL(Interactive,Quick,Logical)
双方向のやりとり(Interactive)、素早い反応(Quick)、論理的(Logical)に話すこと
英語は高コンテンツ、日本語は高コンテクスト、両者の違いを意識しよう
英語を使うときに必要な態度として抑えておきたいポイントです。

◆これからやること◆
・「差を見るのではなく、共通項を見る」
・「判断」を意識する
・異なる価値観を受け入れるオープンマインドを養う

◆オススメしたい方◆
・グローバルに活躍したい方
・リーダーとして活躍したい方
・大前さんや船川さんのリーダー論に興味がある方
・人材育成に携わっている方

■関連リンク■
本書紹介ページ(PHP研究所HP内)
グローバルリーダーのための実践英語講座(Practical English for Global
Leaders(PEGL)

大前研一「ニュースの視点」Blog
大前・アンド・アソシエーツ グループ
(著者 船川 淳志氏代表パートナー)

■関連過去エントリ■
[Book]さらばアメリカ
[Book]自分をグローバル化する仕事術
[Book]ロシア・ショック
[Book]ジャーナリズム崩壊
[Book]P&G式 世界が欲しがる人材の育て方
[Book]サラリーマン「再起動」マニュアル


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