2009年07月05日

[Book]片眼の猿 One‐eyed monkeys

片眼の猿 One‐eyed monkeys(新潮社、著者:道尾秀介)
片眼の猿 One‐eyed monkeys
道尾 秀介
新潮社
売り上げランキング: 98556
おすすめ度の平均: 3.5
4 〈音〉に関する特殊能力を持つ私立探偵
4 爽快に
3 もっと飛んで欲しい
5 アットホーム
3 煽り方が大袈裟。

◆概要&感想◆
本書の大筋もさることながら、脇の方をむしろ楽しんでしまいました。
小さな謎ときが特に面白かったです。
内容は爽やかな一冊。

相変わらずいくつもの伏線を貼るあたりさすがです。
本作に関しては映像化はムリではないでしょうか。

ちなみについ最近新潮文庫より文庫版が出版されました。
が、個人的にはソフトカバーの装丁の方が明らかに好み。
できれば同じ系統の装丁で文庫版を出してほしかったです…

◆オススメしたい方◆
・ミステリーで小説ならではの醍醐味を味わいたい方
・爽やかなミステリーを読みたい方
・小ネタ好きな方

■関連リンク■
本書紹介ページ(新潮社HP内)
道尾秀介@あらびき双生児(著者 道尾秀介氏公式ブログ)

■関連過去エントリ■
[Book]シャドウ (ミステリ・フロンティア)
[Book]鬼の跫音
[Book]カラスの親指 by rule of CROW’s thumb
[Book]ラットマン





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2009年07月04日

[Book]勝間和代のお金の学校―サブプライムに負けない金融リテラシー

勝間和代のお金の学校―サブプライムに負けない金融リテラシー(日本経済新聞出版社、著者:勝間和代)
勝間和代のお金の学校―サブプライムに負けない金融リテラシー
勝間 和代
日本経済新聞出版社
売り上げランキング: 3961
おすすめ度の平均: 2.0
3 これはこれでありだと思います。
3 社会的責任投資に関する対談は興味深かった
2 読者のレベルを高く見ていませんか?
1 次から次へと本を出すけど
1 色々な意味で難しい本です…

目次
1時間目 世の中の大きな動きの中で金融をとらえる
◆竹中平蔵先生から学ぶこと――投資の役割と経済のダイナミズム
経済破綻は金融のせいだ、など、すっかり悪者になっている「金融」ですが、本当に金融は悪者でしょうか? 「金融」が果たしている社会での役割を、「リスク」ということばをキーワードにして、もういちど俯瞰してみましょう。

2時間目 投資信託を使って資産運用の「仕組み」をつくる
◆竹川美奈子先生から学ぶこと――投資信託の実践的な使い方
いつも仕事や家事で時間がない私たちは、そんな時間がない中でも、投資をどうやって続けていけばいいのでしょうか? ひとつの答えは、プロに運用をまかせる投資信託を利用することです。投資信託を使って積立型の分散投資を行い、手間暇をかけずに、でも、うまくリスクを管理する方法について実践的に学んでいきましょう。

3時間目 金融危機に打ち勝つ株式投資術
◆太田忠先生から学ぶこと――個人投資家が株式に投資をするときの心得
個人投資家は、短期的な株価の上げ下げに一喜一憂せず、時間と投資対象を分散してリスクを低減すれば金融危機のショックを最小限にくい止められます。個人投資家ならではの強みを活かしながら株式投資にどう取り組むか。ベテランファンドマネジャーにコツと極意を聞いてみましょう。

4時間目 金融から未来を変える
◆河口真理子先生から学ぶこと――社会的責任を果たす投資とは
金融には、投票に負けないくらい、私たちの社会を変える力があります。環境問題や人権問題などにきちんと責任を果たしている企業にお金を回すことが、長期的には私たち自身にとっても役立ち、社会を良くする大きな力になることを学びましょう。

ホームルーム 読者からの三つの質問と、勝間からのメッセージ
◆勝間からのメッセージ――金融があなたと社会の未来を変える
金融危機は私たちの経済全体にとっても、個人資産形成にとっても、厳しい試練ですが、資産形成のあり方や金融の役割について原点から問い直すチャンスでもあります。金融で自分と社会の未来を変えるため、あなたも一歩踏み出してみませんか。
日本経済新聞出版社HPから引用させていただきました)

◆本書を読む視点◆
・金融の第一線で携わるエキスパートから今の金融の見方を学ぶ

◆本書を一言で表すと◆
・「金融投資=マイナスイメージ」払拭のススメ

◆概要&感想◆
本書は、勝間和代さんが金融にまつわるHP上の講座を「お金の学校」として一冊の本にしたもの。

その名のとおり、お金にまつわる学校ということで対談を通じての紙上講座の体裁になっています。
内容は、大きく金融にまつわる講座が1時間目と4時間目で、投資にまつわる講座が2時間目と3時間目となっています。

個人的には1時間目と4時間目がよかったです。
世の中における金融の役割がメインテーマの1時間目と、金融がこれからの世の中をどのように変えていく力になり得るのかという4時間目。

特にSRIが、「Socially Responsible Investment」から今は「Sustainable and Responsible Investment」になりつつあるという話が興味深かったです。
これからは「Sustainable(持続的)」というのがキーワードになりそう、というのは納得です。

ただ、金融の大きな流れという観点では面白かったのですが、内容的には「学校」というタイトルではありながらやや内容が難しめだと感じました。
タイトルからすると「これから金融について勉強する」という方をターゲットにした本だと思っていたので少しとまどいました。

かなり注釈は多いのですが、注釈を読んでもわかりづらい点もあったのがやや残念です。
もっとも、もともとNIKKEI NETの特集ページですし、その時のタイトルは「金融で未来を変えよう」だったので、まるっきり初心者向け、という趣旨ではそもそもないのだと思いますが。

Web上での原題のままでもよかったのかなぁ、などと思ってしまいました。

金融の基本知識は持っていて、専門家の方の話をわかりやすく読みたい、という方にはオススメです。

◆気になったポイント◆
以前ダボス会議で、ソニーの出井伸之前会長が、「日本はミドルエイジ・シンドローム(中年症候群)ではないか」と指摘されていました。中年になると若い人ほどエネルギーがないから、何か変化があっても、もう何もやらないんですよね。何かやることが不安だからやらない。やらないからますます不安になっていく。これが、ミドルエイジ・シンドロームで、やっぱり日本もそうなっていると思います。
ズシっときたポイント。
確かに思うところが多く…
ミドルエイジ・シンドロームスパイラルに陥らないようまずは自分自身心がけが必要そうです。

◆これからやること◆
・SRIの状況を追う

◆オススメしたい方◆
・金融の基本知識が多少はある方
・これから投資を始めたいという方
・これからの金融がもたらす影響に興味がある方

■関連リンク■
本書紹介ページ(日本経済新聞出版社HP内)
勝間和代の「金融で未来を変えよう」(NIKKEI NET特集ページ)
私的なことがらを記録しよう!!(著者公式ブログ)

■関連過去エントリ■
[Book]15歳からのファイナンス理論入門―桃太郎はなぜ、犬、猿、キジを仲間にしたのか?
[Book]読書進化論
[Book]史上最強の人生戦略マニュアル
[Book]勝間和代の日本を変えよう Lifehacking Japan
[Book]無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法
[Book]無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法
[Book]勝間式「利益の方程式」 ─商売は粉もの屋に学べ!



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2009年07月01日

[Book]若者は、選挙に行かないせいで、四〇〇〇万円も損してる!?

若者は、選挙に行かないせいで、四〇〇〇万円も損してる!? (ディスカヴァー携書)(ディスカヴァー・トゥエンティワン、著者:森川友義)
若者は、選挙に行かないせいで、四〇〇〇万円も損してる!? (ディスカヴァー携書)
森川 友義
ディスカヴァー・トゥエンティワン
売り上げランキング:
80042

目次
第1章 若者は政治によって損をしている!?
*世代会計からみた受益格差 14
*世代間受益格差は、世代間投票率の違い!?
*だから、若い人は損している
*世代別政治リテラシーの格差は?

第2章 主役は、「有権者」のはずだけど……
* 「有権者」を政治学的に解釈すると……
* 国会議員と有権者の関係は、八百屋さんとお客さんの関係と同じ!
* 市場経済と違って競争が働いていない
* ここまでのポイントを整理すると
* 賢い人ほど選挙に行かない? 「合理的棄権仮説」
* 賢い人ほど、政治に無関心? 「合理的無知仮説」
* 政治リテラシーゼロの人は誰に投票すべきか?
解決策その1 「鉛筆を転がして決める」
解決策その2 候補者の「顔」で選ぶ
解決策その3 政党で選ぶ
解決策その4 小選挙区と比例代表を別々の政党の名前を書く
* 政治リテラシーが高い有権者はどうやって候補者を選ぶべきか?
章末特別講座
最近の政治学の研究から1遺伝子レベルで投票行動は決まっている?
最近の政治学の研究から2「五感と選挙」

第3章実は「国会議員」の力は弱い!?
* 国会議員とは何をする人か?
* 国会議員の権力は実は弱い
*「メジアン有権者の定理」
* 日本共産党が弱くなると、自民党も弱くなる?!
* マニフェストは読む価値があるのか?
* 国会議員の「派閥」
* 民主党の派閥
* いったい何人、総理大臣が交代するのか?
章末特別講座 国会議員のバックグランド
その1 2世、3世、4世議員問題
その2 国会議員の学歴
その3 国会議員の性差
その4 国会議員の前職

第4章 「特別利益団体」を知らずして政治は見えない
* 政治に絶大な影響力の特別利益団体
* 特別利益団体と有権者、国家意義委員の三角関係
* 切っても切れない? 特別利益団体と国会議員との関係
* パワーの源泉その1 政治献金
* パワーの源泉その2 組織票
* パワーの源泉その3 自民党員の影響力
*「特別利益団体」のことを知らないままでいていいのか?
章末特別講座国会議員とお金
その1 政治献金額
その2 議員別高収入ランキング
その3 「政党助成金」とは何か?

第5章「官僚組織」の「官僚組織」による「官僚組織」のための政治
* 官僚は何のために働いているのか?
* 官僚 ⇔ 有権者の関係は? 下僕ではなく、お上!
* 官僚 ⇔ 国会議員の関係は? 法律作成も官僚にお任せ?
問題その1 官僚が法律をつくっている
問題その2 「過去官僚」の弊害
* 官僚⇔特別利益団体の関係は? これぞまさしく「天下りシステム」
* 提言! 官僚組織のあるべき姿とは?
提言1 人事権を国務大臣に
提言2 各種法人の統廃合の促進と天下りの禁止
(目次を抜粋)
amazonから引用させていただきました)

◆本書を読む視点◆
・若者一人一人は国政に対して何が行えるのか?

◆本書を一言で表すと◆
・[日本]×[民主主義]がもたらす現状とその対策

◆概要&感想◆
最近ものすごい勢いのディスカヴァー・トゥエンティワンさん『若者は、選挙に行かないせいで4000万円も損してる!?』読者モニターに応募したところ当選しました。

ありがとうございます。
早速届いた本を読ませていただきましたので、概要と感想を。

そもそも本書の元となったのは、ディスカヴァー社長室blogの派生ブログとして、連載されていた「MAJIBIJI世代のための政治リテラシー講座」。
かくいう私も読ませていただいておりました。

このブログを書籍化したものが本書。
ただ、正直なところブログで読んでいた時よりも一冊の本として読んだ今回の方が理解は深かったように思います。
(1度読んでいる文章が多いこともその一因かもしれませんが)個人的には本という媒体のパワーを感じました。

さて、内容です。
過激なタイトルがついていますが、本書の内容を集約すると次の2点かと。
・[日本]×[民主主義]という前提における日本の政治の仕組み(プレイヤーとその役割の紹介)
・若者が今するべきこと = 何はなくとも『投票』に行くこと

その中でのポイントは「政治リテラシーを身につけるべし」としていないところだと思います。
もちろん新聞の政治、経済欄を読み、政治としてのトピックスについて考える、ということを第6章などで推奨されてはいるものの、いきなりそこまで、という話にしていません。

まずは、「投票に行くこと」それだけでも政治は変わってくるはず、という展開は敷居が低く、良いかと。
欲を言えば、投票率がどれくらい伸びることで、どのような効果が期待できそうだ、といった話が具体的に書かれていると一層よかったのかな、と思います。

ただ、誰に投票すれば良いのかとその選び方の根拠も含めてわかりやすいのは確か。
誰でも実践できます(ちなみに私は基本的には選挙には行く派、与党以外に投票というスタイルでした)。

その上で政治の仕組みについて、プレイヤー毎の実態や利権の構図などがわかりやすく描かれています。
複雑な政治制度への言及などを抑えている分内容にとっつきやすさが出ていてスラスラと読めます。

中高生の授業でぜひ取り上げていただきたい一冊。
社会の授業の何コマかを使用して本書を教科書に、投票することの意義、といった授業をぜひ展開していただきたいなぁ、と感じました。

そのために必要かも?と思ったのは次の2点。
・本書のターゲットは政治に興味の無い若者だと思いますが、それにしては政治の世界の言葉などを当たり前に用いているように感じました。
もっと本書の敷居を低くするためにもかみ砕くなり、用語の解説を入れるなりがあってもよいのかな、と感じました。
(最低限これくらいの理解は、という意図的なものかもしれませんが)
・「民主主義制度が根源的に持つ欠陥」という記載がありますが、それは世界の他国でも同様です。
 本書内にあるような問題は他国ではどうなのか、どのような対処をしているのか、そのあたりへの言及がさらに欲しい。

民主主義の限界と本書内でもうたわれていますが、とはいえそれであきらめてしまってもしょうがありません。
決められた制度の中で最大限できることを行う、という意味でも本書は非常に面白いと思います。

最後に、本書を読んで私が個人的にぜひ実現してほしいと思ったことを。
・内閣総理大臣(大統領でも良いのですが)の直接選挙による選出の制度と4年程度の任期制度
・国会議員の活動内容の開示と秘書の拡充(と不祥事発生時の厳罰化)
・大臣による担当省庁の人事権の付与
・マニフェストや公約の進捗と結果を追跡する仕組みづくり

基本的には民意が直接届く体制と、三権分立をハッキリさせる意味での立法と行政の相互牽制の確立、そして政治家の活動の見える化をベースに考えています。

最近発表された厚労省の舛添大臣による幹部人事など、その芽は出てきているようにも思えますのでぜひその流れが大きな流れになれば、と。

本書と対になる「どうする!依存大国ニッポン
(ディスカヴァー携書)
」という本も同時刊行されるようです。
政治への第一歩としてオススメの一冊です。
どうする!依存大国ニッポン (ディスカヴァー携書)
森川 友義
ディスカヴァー・トゥエンティワン
売り上げランキング: 111408

◆気になったポイント◆
政党が政策という商品を売りたいがために競争している
というのが民主主義における選挙の原則です。
なので、商品を買う側の私たちは本来お店で買うように商品を比較して、どの商品を買うか検討する必要があるのですよね。
価格.comのように、各商品である政策の比較サイトのようなものができるといいのかもしれません…
2つの問題
代金の支払い(投票)から当選した国会議員が選挙公約を果たすまでに多くの時間がかかる(タイムラグが生じる)
わが国では政党間競争がほとんど機能していない
1つめのタイムラグの問題は、それをウォッチする仕組みがないことにも起因していると思います。
そのためにも追跡、検証する仕組みがあり、それをネットで公開となれば、少なくとも選挙前には大活躍するのではないか、と。

2つ目の政党間競争も政策がウォッチされ、その進み具合等が明らかになれば促進されるのではないか、とも思います。
だからといって、政治家を責めないでください。政治家が悪いのではありません。選挙に行かない有権者が悪いのです。
「政治家落ちればただの人」ということからも、わからないではないですが、少し悲しくもあります…
政治家自身が実現したい理想があって、その理想を実現するべく票を集められるかどうかではなく、自分の理想が受け入れられるかどうかで選挙に臨む政治家を求めるのは現実的ではないのでしょうか。
イメージですが、他国ではいるのではないでしょうか。

世襲政治家が批判されていますが、本来2世3世の政治家は金銭的にも恵まれているでしょうから理想を掲げて世論に問うことができる稀有な存在ではないかと思います。
(そういう意味では今思えば安倍元首相は「美しい国」という理想を掲げたという意味では良かったのかもしれません)

それができる立場をうまく活用し、ブレずに理想を追う政治家がいればこれほどまでに世襲政治家が批判されることもなかったのかな、などと思います。
ひとつの政党が、長い間、政権の座についているのは、決してわが国の民主主義のためによくありません。
これは全くの同意です。
米国の大統領選挙や英国の保守党と労働党の争いなどを見ていても政権交代は決して特殊なことではなく、各党がそれぞれ持ち味を活かして時代に合う政策を打ち出し、民意に選ばれている姿を見ると、現行の民主主義制度の中でのあるべき姿なのでは、とどうしても感じてしまいます。

◆これからやること◆
・「どうする!依存大国ニッポン (ディスカヴァー携書)」も読む
・選挙にこれまで通り行き、もう少し政策を見て投票する

◆オススメしたい方◆
・政治って何?という方
・選挙なんて面倒くさい、という方
・自分が政治に対してできることに興味がある方
・政治への入門本を読みたい方
・本書のタイトルを見てどういうこと?と思った方

■関連リンク■
森川先生の政治リテラシー講座『若者は、選挙に行かないせいで4000万円も損してる!?』読者モニター大募集!
●田中(ディスカヴァー社長室blog内)

総選挙間近! 若い人たちと日本の将来のために出版した本! モニターブログもアップされました!
●干場(ディスカヴァー社長室blog内)

「進化政治学」で選挙が見える(著者 森川友義氏連載ページ,日経ビジネスオンライン内)
MAJIBIJI世代のための政治リテラシー講座(著者
森川友義氏ブログ,ディスカヴァー・トゥエンティワン社HP内)

ディスカヴァー・トゥエンティワン社公式HP
ディスカヴァー社長室blog

■関連過去エントリ■
[Book]霞が関をぶっ壊せ!
[Book]霞が関埋蔵金男が明かす「お国の経済」(文春新書635)


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2009年06月29日

[Book]どんな時代もサバイバルする会社の「社長力」養成講座

どんな時代もサバイバルする会社の「社長力」養成講座 (ディスカヴァー携書)(ディスカヴァー・トゥエンティワン、著者:小宮一慶)
どんな時代もサバイバルする会社の「社長力」養成講座 (ディスカヴァー携書)
小宮 一慶
ディスカヴァー・トゥエンティワン (2009-03-15)
売り上げランキング: 2058
おすすめ度の平均: 4.5
4 考えながら読むと効果があります
4 経営者向けのより実践的な「当たり前のことをバカになってちゃんとやる」
5 リーダーのあるべき姿・経営の本質
5 小宮さんの集大成
3 ファンなのに、少し残念

目次
はじめに

社長力1 ストラテジー力  15
    経営という仕事の認識を誤っていると
    うまくいくものもうまくいかない

1「管理」よりも「方向付け」  16
2「未来予測」よりも「現在過去分析」  24
3「目標」よりも「目的」  30
4「新規事業」よりも「既存事業」34
5「売上高」よりも「シェア」  38
6「下請け」よりも「自立」  42
7「弱肉強食」よりも「優勝劣敗」  45
8「オンリーワン」よりも「ナンバーワン」  48
9「拡大志向」だけより「小さくなる能力」  52
10「内部志向」よりも「外部志向」  56
11「ES優先」よりも「CS優先」  60
12「モティベーションアップ」よりも「働きがい」  64

まとめのチェックリスト  70 

社長力2 マーケティング力  71
   お客さまの心をつかむマーケティングの本質を理解する
1「新規顧客開拓」よりも「既存のお客さま」  72
2「他社の真似」よりも「他社との違い」  76
3「価格で勝負」よりも「サービスで勝負」  82
4「客観的一番」よりも「主観的一番」  86
5「コンピュータ」よりも「ハート」  92
6「満足」よりも「感動」  98
7「商品開発」よりも「認知の努力」  102
8「クレームゼロ」よりも「クレーム発生」  106

まとめのチェックリスト  110

社長力3 ヒューマンリソース・マネジメント力  111
   何が人を動かすのかをほんとうに理解しているか?

1「新規事業」よりも「人材育成」  112
2「スキル」よりも「価値観」  116
3「和気あいあい」よりも「切磋琢磨」  120
4「横並び」よりも「信賞必罰」  124
5「努力賞」よりも「メジャラブル」  128
6「規制」よりも「自由」  131
7「意識改革」よりも「小さな行動」  134
8「意味」よりも「意識」  140
9「報酬」より「誇りと信念」  142
10「評価」よりも「幸せ」  146

まとめのチェックリスト  150

社長力4 会計力  151
   会計・財務を経営的に考えているか?

1「数字」よりも「信念」  152
2「仕訳」よりも「読み方」  156
3「利益」よりも「キャッシュフロー」  160
4「稼いで貯める」よりも「稼いで使う」  163
5「負債」よりも「純資産」  166
6「ROE」よりも「ROA」  172
7「売上」よりも「利益」  175
8「投資拡大」よりも「増し分」  179
9「数字作成」よりも「お客さま対応」  182
10「会計・財務」より「戦略・マーケティング」  186

まとめのチェックリスト  189

社長力5 人間力  191
   結局は、リーダーの人間力がものをいう
1「総花的」よりも「重点主義」  192
2「気合い」よりも「具体化」  195
3「かっこつける」よりも「行動」  200
4「話す」よりも「聞く」  202
5「甘さ」よりも「厳しさ」  205
6「社会勉強」よりも「読書」  208
7「難しい理屈」よりも「素直に思う」  210
8「肩書き」よりも「人望」  212
9「順境」よりも「逆境」  214
10「自分」よりも「会社」  218
11「今」よりも「未来」  221
12「金儲け」よりも「正しい人生」  224

まとめのチェックリスト  227
ディスカヴァー・トゥエンティワン社HPから引用させていただきました)

◆本書を読む視点◆
・実際に会社を経営する著者はどのような考えで経営を行っているのか

◆本書を一言で表すと◆
・経営に必要な考え方をコンパクトにまとめた一冊

◆概要&感想◆
本書はいわば著者である小宮さんの養成講座シリーズの集大成。
発見力、数学力、解決力などをまとめた一冊という印象。
目次と各章の末に掲載されている「まとめのチェックリスト」これだけでも非常に役に立ちます。

小宮さん自身、経営コンサルタントとして経営のプロを自任されているとともに、会社を経営されている方でもあるため、その経営哲学が存分に表れています。

経営にあたって、経営者が陥りがちな項目を、「××」よりも「○○」という見出しで表現されており、それぞれが印象に残りやすいのもよいかと。

個人的には特に、
「拡大志向」だけより「小さくなる能力」
「価格で勝負」よりも「サービスで勝負」
「客観的一番」よりも「主観的一番」
「和気あいあい」よりも「切磋琢磨」
などが特に印象に残りました。

よく聞く項目から、ごく当たり前と思っていたのがまるで逆であった項目も様々。
小宮さんならではの視点で各項目をバッサリと切っています。

自分の経営に対する考え方をチェックするのにピッタリの一冊です。

◆気になったポイント◆
経営の本質
@企業の方向づけ、何をやるか何をやめるかを決めること
A資源の最適配分
B人を動かす
実にシンプルですが、本書の内容全てがここにつまっています。
これだけはアタマに入れておこうと思います。
拡大しようとするときには、同時に「小さくなる能力」も確保しておく
納得です。
良くも悪くも撤退のことを念頭に置いて考える必要性を改めて理解しました。
「熱意や職業観、倫理観」といった基本的な価値観が一致する人を会社というバスに乗せることが大切
この点は賛否両論の一つかと。
個人的には価値観が様々な人が会社というバスに乗った方が多様性という意味では良い気がします。

とはいえ、自分は経営をしたことがあるわけではありません。
経営をしてみるとまた違った考えになるのかもしれません。
経営する方はこのように見ているということを考慮しておこうと思います。
走りたい人を思いっきり走らせてやれる環境をつくるのがリーダーの仕事です。
リーダーの役割が非常によくわかる一言だと思います。
「理解は偶然、誤解は当然」
「意味」を伝えるためには、その前提として「意識」の共有が必要
経営者として持つべき、そして経営者に限らずコミュニケーションの基盤となる考え方として重要なポイントだと思います。
リーダーは、
現在より未来
表面より本質
自分より他人
順境より逆境
を優先して考えるべき
これもリーダーとして持つべき視点をポイントが絞られていてわかりやすいです。

◆これからやること◆
・リーダーの心得を手帖に書いてこまめに見る習慣をつける

◆オススメしたい方◆
・経営のプロを目指している方
・社長を目指している方
・リーダーを目指している方
・小宮さんの著書の集大成の一冊に興味がある方

■関連リンク■
本書紹介ページ(ディスカヴァー・トゥエンティワン社HP内)
小宮コンサルタンツ(著者 小宮一慶氏 代表取締役会社HP)
小宮コンサルタンツ ブログ(小宮コンサルタンツ公式ブログ)

■関連過去エントリ■
[Book]ビジネスマンのための「発見力」養成講座
[Book]ビジネスマンのための「数字力」養成講座



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2009年06月27日

[Book]15歳からのファイナンス理論入門―桃太郎はなぜ、犬、猿、キジを仲間にしたのか?

15歳からのファイナンス理論入門―桃太郎はなぜ、犬、猿、キジを仲間にしたのか?(ダイヤモンド社、著者:慎 泰俊)
15歳からのファイナンス理論入門―桃太郎はなぜ、犬、猿、キジを仲間にしたのか?
慎 泰俊
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 2621
おすすめ度の平均: 5.0
5 全ての人に手にとって欲しい入門書
5 大人にこそ、手に取っていただきたい一冊
5 こんな授業を受けてみたいです!
5 最後まで面白く読み通せたはじめてのファイナンス理論入門書
5 新たな考え方を与えてくれる本

目次
はじめに

PROFILE(主な登場人物)

朝 礼
なぜ、この授業をするのか?
ファイナンス理論についての誤解
リスクとリターンについて
今日の授業の内容

1時間目 [ リスクとリターン ]
カズミチ君の3ポイントシュート
人間は不確実なことが嫌い
高リスク・高リターンとは
リスクを嫌うことと“何かに慣れてしまうこと”は表裏一体
うまい話はすぐになくなる
知ってもらいたい2つのこと

2時間目 [ リスク分散 ]
ヒノコさんの試験勉強
試験内容とヒノコさんの得意科目
勉強の計画
ヤマ張りが効果的になるための条件
リスク分散のルール
リスク分散の限界と高リスク・高リターンの関係
ヒノコさんのテスト結果

3時間目 [ 現在価値と将来価値 ]
アリスと不思議な種
現在価値=値段になる
この時間があれば、こんなことができたのに……(機会費用)
過ぎ去ったことは忘れよう!(埋没費用)
夏休みに宿題を先送りしてしまうのはなぜ?
セントぺテルスブルグのくじ

4時間目 [ 国語 ]
ファイナンス理論の考え方は世の中に深くしみ込んでいる
習ったことを故事成語から探してみよう
習ったことを文学作品から探してみよう

5時間目 [ 社会 ]
経済の仕組み
政治の仕組み
欧米が“世界の中心”になれた理由?

ホームルーム
ファイナンス理論は皆が使える原理原則
今日の授業の感想文

放課後
ファイナンス理論のキーワード
練習問題を解いてみましょう

おわりに
ダイヤモンド社HPから引用させていただきました)

◆本書を読む視点◆
・難しいことをわかりやすく説明するを学ぶ

◆本書を一言で表すと◆
・「ファイナンス理論 = 不確かなこと」を考えること

◆概要&感想◆
書名に偽り無しです。
15歳からの、とあるとおり中高生でもわかるようにファイナンス理論について丁寧に書かれています。

ファイナンス理論という表題でしたので、読む前は金融面でのファイナンスについての本かと思っていましたが、もっと本質的なファイナンスの理論である「リスク」「リターン」「リスク分散」などが本題。

金融面での入門書を期待される場合には注意が必要だと思います。
ただ、内容は非常にわかりやすく秀逸でした。

特に、「不確かなこと」として「リスク」を捉えること、リスク分散の考え方は非常にわかりやすかったです。

本書の何よりの特徴は、
・「ファイナンス理論」のポイントを絞ったこと
・その説明としての例えの素晴らしさ
の2点だと思います。

1点目のポイントについては、「リスクとリターン」「リスク分散」「現在価値と将来価値」という3つに絞ってじっくり説明されています。
そのためファイナンス理論の入門としてはとっつきやすくなっているのだと思います。

やはりあれもこれも、となるとファイナンス理論って大変そう…という先入観がどうしても入ってしまうと思いますので。

4時間目、5時間目は応用編ですが、あくまで3つに絞った話の応用なので無理も無いように思います。

2点目のポイントについては、リスク分散をテスト勉強であったり、表題にもある桃太郎で例え、現在価値と将来価値を夏休みの宿題で例えて説明されていますが、これがまた非常にわかりやすく、納得感があります。

何よりメインターゲットを中高生としているため、学生生活に馴染みのある例えを使っているあたり読み手の視点に立った一冊だと思います。

また、その中高生に向けて著者である慎さんが読んで欲しい本の紹介がそこかしこに挟まれていたり、カッコ書きが真理をついていたり、と読み手にためになる、優しい仕掛けがふんだんに盛り込まれている構成も素晴らしいかと。

著者の慎さんは、LIVING IN PEACEといった活動をされているようですが、本書を見るとさらに若い人への教育であったり、若い人への可能性を信じている方なのかなぁ、などと感じました。

メインターゲットは中高生ですが、年齢に関わらず15歳以上でファイナンス理論って何?という方全てにオススメの一冊だと思います。

◆これからやること◆
・物事を見る時に「リスク分散」されているのか否か、と考えてみる

◆オススメしたい方◆
・ファイナンス理論って何?という方
・リスク、リターン、リスク分散、現在価値、将来価値について勉強したいという方
・ファイナンスの入門本を探している方
・「桃太郎はなぜ、犬、猿、キジを仲間にしたのか?」に興味を持たれた方
・中高生向けの秀逸な一冊を探している方

■関連リンク■
本書紹介ページ(ダイヤモンド社HP内)
Taejunomics(著者 慎 泰俊氏ブログ)
LIVING IN PEACE(著者 慎 泰俊氏代表)
LIVING IN PEACEブログ

■関連過去エントリ■
[Book]世界一受けたいお金の授業
[Book]チーズの値段から未来が見える
[Book]会計のルールはこの3つしかない (新書y)



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2009年06月24日

[Book]70円で飛行機に乗る方法 マイルを使わずとも超格安で旅行はできる

70円で飛行機に乗る方法 マイルを使わずとも超格安で旅行はできる(宝島社、著者:高城 剛)
70円で飛行機に乗る方法 マイルを使わずとも超格安で旅行はできる  (宝島社新書)
高城 剛
宝島社
売り上げランキング: 41148
おすすめ度の平均: 3.5
4 視点の大切さ
3 方法でもなんでもなく
1 なるほど
2 world is flatの日本語版といったところでしょうか
5 高城剛氏のセンスのよさが光る

目次
はじめに

第一章 いま、空の旅はここまで安くなった!
世界の航空運賃は日本の格安航空券のわずか10分の1!?
サウスウエスト航空に見る、LCCの仕組み
サウスウエスト航空は国内線のみで世界9位の航空会社へ ・・・ほか

第二章 航空業界が取り組むエコと最先端技術
飛行機はとんでもなくCO2を排出する
燃油の高騰で空が変わった!
次世代エネルギーの飛行機がついに登場! ・・・ほか

第三章 問題だらけ!? 日本の航空事情
IT革命後、リアルが求められた
年間20億人!? 拡大し続ける航空市場
贅沢か? 格安か? 2極化する航空業界 ・・・ほか

第四章 空を知れば世界がもっと近くなる!
とにかく僕らは世界を見よう!
第二次航空革命時代がやってきた!
同じ島国でも「イギリス」と「日本」は違う ・・・ほか

おわりに
宝島社HPから引用させていただきました)

◆本書を読む視点◆
・今の空の状況を知る

◆本書を一言で表すと◆
・空の旅を身近にするススメ

◆概要&感想◆
一時期、ハイパーメディア・クリエイターとして、そして沢尻エリカさんと結婚されたことで話題となられた高城 剛さんの著書。
『「ひきこもり国家」日本』の続編のようです(未読ですが)。

タイトルにある「70円で飛行機に乗る方法」というのは、やや誇張かと。
航空運賃として考えれば70円というのは実際にありますが、その他空港使用税などかかるため本書の通りの方法でも70円ではすみません。
なので、タイトルどおり数十円で飛行機に乗れる方法の本を期待するとガッカリ、となると思います。

ただ、本書は今の日本や世界の空を取り巻く状況を解説した本としてはうまくまとまっていると思います。
LCC(Low Cost Carrier、格安航空会社))の台頭であったり、オープンスカイ協定であったり、各国の空港インフラの整備を中心とした航空施策などについてわかりやすく書かれています。

特に日本ではまだ緒についたばかりの格安航空会社についてと、それを利用した欧州での航空利用についてじっくり書かれています。

LCCについては、私も2003年頃にイージージェットライアンエアーを利用したことがあります。

当時もかなりの利用率を誇っているとともに、総額数千円でロンドン-アイルランド間や、北アイルランド-エジンバラ間を移動することができ、感動した記憶があります。

自由席+飲み物や食べ物持参なのでかなり自由だなぁ、と。
短いフライトながらも機内では飲み物がかなり売れていて、何だかんだ言っても機内販売で利益が上がることがよくわかりました。

今は当時よりも液体などの持ち込みがかなり厳しくなっていますが、どのようになっているのでしょうか…
恐らく持ち込めるのは空港のチェックイン後の売店で買った物のみ、となっているのでしょうが。

ただ、そのあたりを差し引いてもその安さは魅力的。
そんなLCCのススメとしても面白いと思います。

また日本の空港事情や各キャリアの状況についても色々と書かれていますが、読めば読むほど日本の航空行政について不安になります。
その現状を把握する、という面でも参考になると思います。

本書のテーマとしては、もっとうまく空の旅を使いこなして日本だけでなく世界を見て生きていこう、というメッセージなのだと思いますが、単純に航空事情について知るのにも良い一冊でした。

◆気になったポイント◆
そもそも、これだけグローバル化が進んだ現代において、人が移動しづらい「鎖国」のような状況を作り上げることに何かメリットがあるのだろうか。空港が使いづらければ誰もやってこないだろう。
成田と羽田の利便性を高め、より快適な状況を作らなくては、真の国際化までの道のりは遠いといわざるを得ない。
著者のスタンスは反行政なのでは?という向きの方もいるかもしれませんが、ここでの主張については非常に当たっていると思います。
この点については、ぜひ今後の青写真をしっかりと描いて今からでも巻き返しを図ってほしいのですが…
とにかく今後の日本の方針と照らし合わせて、どの方向に向かうのかはっきりさせてほしいところです。

◆オススメしたい方◆
・LCCに興味がある方
・日本も含めた世界の航空行政に興味がある方
・航空ビジネスに興味がある方
・高城 剛氏の生き方、考え方に興味がある方

■関連リンク■
本書紹介ページ(宝島社HP内)
TSUYOSHI TAKASHIRO -BLOG-|honeyee.com Web Magazine(著者 高城 剛氏ブログ)
高城 剛のGOUK2009(著者 高城 剛氏Virgin Atlantic航空関連ブログ)
takashiro.com(著者 高城 剛氏公式HP)

■関連過去エントリ■
[Book]ピーター流わくわく旅行術
[Travel][Book]Travel Community Magazine 4travelを読んでみた



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2009年06月17日

[Book]モテる男の身だしなみ

モテる男の身だしなみ(シーアンドアール研究所、著者:首藤 眞一良)
モテる男の身だしなみ
首藤 眞一良
シーアンドアール研究所
売り上げランキング: 144878
おすすめ度の平均: 4.5
3 構成が惜しい
5 男性向けのこういう本が欲しかった!
5 面白かったです。

目次
●CHAPTER-1 あなたは身だしなみで損をしている!?
●CHAPTER-2 上手なヒゲ剃り術を覚えよう
●CHAPTER-3 男こそスキンケアが大切
●CHAPTER-4 ムダ毛や爪の手入れをきちんと行おう
●CHAPTER-5 清潔感を与えるヘアケア術
●CHAPTER-6 オヤジ臭を撃退する方法
●CHAPTER-7 健康的で若々しく見せるための体形管理
●CHAPTER-8 デキる男を演出する服装術
●CHAPTER-9 手入れの行き届いた靴を履く
シーアンドアール研究所HPから引用させていただきました)

◆本書を読む視点◆
・身だしなみに気を使える男になる

◆本書を一言で表すと◆
・男性の身だしなみ入門

◆概要&感想◆
今や性も身だしなみにまで気を使ってこその時代。
とはいえ、実際にやるとなるとどこまで、どのように、どうやって身だしなみを整えればいいのかは若干不安になります。

本書はそんな男性の身だしなみについて網羅的に扱った一冊。
目次からもわかるとおり、CHAPTER1から9までで全身がカバーされており、これ一冊で最低ラインは全てクリアできるかと。

個人的には、スキンケアと服装術に特に惹かれて読みました。
本書内にはイラストもふんだんに掲載されていて読みやすいしわかりやすいです。

一方でこれだけ広範囲のテーマなのでそれぞれについては深く、細かくまでは書かれていません。
その点が若干残念。
できれば服装術でもYシャツのタイプであったり、ネクタイとの相性、色や型の選び方などもう少し詳しいとなお嬉しいかな、と感じました。

ただ、本書のターゲットは新社会人であったり、これまであまり身だしなみに気を使ってきていない方だと思われ、そういう方がこれからやってみよう、というとっかかりとしてはいい本だと思います。

あと表紙がイラストでかわいいのですが、かわいすぎるきらいもあるので、カバーをかけるなどすると完璧だと思います(笑)

◆気になったポイント◆
オイリー肌はむしろ肌が水分の不足を補おうとして過剰な皮脂を分泌した結果
知りませんでした…
週に一度のスクラブ洗顔
スクラブ洗顔は週1回にして、ノンスクラブ洗顔を組み合わせると良いのですね、これも初めて知りました。

◆これからやること◆
・洗顔はスクラブ洗顔とノンスクラブ洗顔を組み合わせる
・自分では見えづらく、人からは見えやすいところにも気を使う

◆オススメしたい方◆
・これからは身だしなみを整えようと考えている方
・身だしなみの整え方がわからないという方
・身だしなみについて基本をおさらいしたいという方

■関連リンク■
本書紹介ページ(シーアンドアール研究所HP内)
All About 男のみだしなみ(著者 首藤 眞一良氏ガイド)

■関連過去エントリ■
[Book]HEALTH HACKS!
[Book]夜中にラーメンを食べても太らない技術
[BOOK]シャングリラ・ダイエット



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2009年06月16日

[Book]もったいない主義

もったいない主義―不景気だからアイデアが湧いてくる! (幻冬舎新書)(幻冬舎、著者:小山 薫堂)
もったいない主義―不景気だからアイデアが湧いてくる! (幻冬舎新書)
小山 薫堂
幻冬舎
売り上げランキング: 4579
おすすめ度の平均: 4.0
2 すっきりしない本かも
5 閾値を下げることが大切
4 買うのはもったいないか?
5 この本を読まないのは「もったいない」
5 本題以外にも、著者が脚本を手がけた映画「おくりびと」の誕生秘話が、さりげなく書かれていることで、物凄く得をしたような気分にさせてくれます

目次
プロローグ 「受付しかしない受付嬢」はもったいない
第1章 企画って何だろう?
第2章 ネガティブ・スイッチを切り替える
第3章 小山薫堂式アイデアのつくり方
第4章 幸せの閾値を下げる
エピローグ 地下鉄日比谷線で出会った二人の話
amazonHPから引用させていただきました)

◆本書を読む視点◆
・稀代のアイデアマンの考え方を学ぶ

◆本書を一言で表すと◆
・おくりびとを世に送り出した人のアイデアのヒント

◆概要&感想◆
これは面白い。
もの凄くいい本でした。
いい本という形容が正しいかどうかはわかりませんが…

アカデミー賞を受賞した「おくりびと」の脚本を手掛けた小山薫堂氏が書いた本ということで、どんな本だろう、と気軽に取った本書。
大当たりでした。

数年前フジテレビ系列(関東ローカルだったようです)で放送されていた「ニューデザインパラダイス」という谷原章介氏が主宰となって様々な日常の周りの物のデザインを考えなおしてみる、という番組がありました。
個人的には、この番組の企画をしたのが著者小山薫堂氏ということでむしろそちらがツボでした。

小山薫堂氏、考え方というか発想がとにかく面白い。
その源泉は「もったいない」ということで、それがそのまま本書のタイトルとなり、本書の内容の軸になっています。

またそれだけでなく、具体的な企画の発想例であったり、サプライズについてや、組織の運営方法、ブランディングについてなどなど盛り沢山。
アイデアが尽きない方らしく、内容も濃密でした。

この「もったいない」であったり、「すべてをメディアととらえる」などの考え方は私には非常にしっくりきて、一気に大ファンになってしまいました(笑)

とりあえず、小山薫堂氏の会社、オレンジ・アンド・パートナーズが運営されている受付兼パン屋さんである「オレンジのバイテン」にぜひ行ってみようと思います。

アイデアを考えたり、企画をする上で必読と思われる一冊でした。

◆気になったポイント◆
何か仕事をするにあたり、自分がやりたいことは自分で企画できる人間をつくろう
この考え方は大事にしたいと思います。
自分もそうでありたい。
企画とは人のことを思いやったり、慮ったりすることでもあるのです。
誰のための企画なのか?、それが大事なのだと思います。
意味のあるムダをつくりながら、意味のないムダを削ぎ落とす
ムダにも2種類あるという考え方、大賛成です。
すべてをメディアととらえる
自分には無い視点でなるほど!と思いました。
何より、その強みをご自身で認識していることがまた凄いです。
成功することにも、失敗することにも、必ず未来へ向かうための理由があると僕は思っています。
日常の小さな失敗を"無意識のごみ箱"に捨ててしまうのではなく、"もったいないのガラクタ箱"にストックしておくことが大切なのです。
失敗を悔しがっているなんて、本当にもったいない!
もったいないのガラクタ箱を用意し、失敗を未来へ向かうための理由にしたいですね。

◆これからやること◆
・「オレンジのバイテン」に行ってみる
・「もったいない」のでは?という思考を常日頃からするクセをつける

◆オススメしたい方◆
・小山薫堂氏に興味がある方
・企画の仕事に興味がある方
・アイデアの発想に興味がある方
・おくりびとの脚本家の方に興味がある方

■関連リンク■
本書紹介ページ(幻冬舎HP内)
株式会社オレンジ・アンド・パートナーズ(著者 小山薫堂氏代表会社)
Tokyo lifestyle lab.N35(著者 小山薫堂氏代表会社)
ORANGE NOTES(オレンジ・アンド・パートナーズ公式ブログ)
N35の日常(仮) パート(N35 inc.公式ブログ)
オレンジのバイテン(オレンジ・アンド・パートナーズ運営パン屋さん)
おくりびと公式HP
ニューデザインパラダイス公式HP
MOTTAINAI Lab(もったいない ラボ):研究員ブログ

■関連過去エントリ■
[Book][デザイン]ブランディング22の法則
[Book]めざせイグ・ノーベル賞 傾向と対策
[Book]モチベーションが上がるワクワク仕事術 (めざせ!仕事のプロ)



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2009年06月14日

[Book]コンサルタントの「質問力」

コンサルタントの「質問力」(PHP研究所、著者:野口 吉昭)
コンサルタントの「質問力」 (PHPビジネス新書)
野口 吉昭
PHP研究所
売り上げランキング: 4362
おすすめ度の平均: 3.5
3 ルビコン川を渡る
4 質問の本質を高めてくれる
1 呼び水としての質問力
4 質問力
3 コンサルタントで無い方、是非読んでみよう

目次
第1章 その道のプロは、「質問力」が命(今、なぜ質問力なのか,質問力がある人(1)聞く態度を身につけている ほか)
第2章 「仮説力」がなければ話は始まらない(質問は事前リサーチによる仮説構築から始まる,「質問ツリー」を立てる ほか)
第3章 「本質力」こそ、こだわりの質問を生むエッセンス(コンサルタントとは産婆である,相手の話を引き出す「うなずき」と「まとめる力」 ほか)
第4章 「シナリオ力」で、質問の目的を達成する(フレームワークで質問のシナリオを作る,シナリオに沿って質問を進めるコツ ほか)
amazonHPから引用させていただきました)

◆本書を読む視点◆
・プロはどのように質問をして引き出しているのか

◆本書を一言で表すと◆
・コンサルタントの仕事入門

◆概要&感想◆
コンサルタントならではの視点で「質問」を題材にしていますが、内容はむしろ質問に留まらずコンサルタントを中心とする仕事のやり方入門という意味合いが強いかと。

そもそもの章立てからして、第1章で結論を述べた後、残りの3章で結論の柱の三本をそれぞれ解説するという構成になっており、まさしく論理的な構成。

単純に質問の仕方などに焦点をあてているのではなく、その前段階である「傾聴」であったり「共感」の大切さを説くなど、総合的な仕事をする際の姿勢などがわかりやすく書かれています。

そういう意味でも本書のターゲットは、コンサルタントにこれからなりたい方や、仕事を始めたばかりの方がメインかも、と感じました。

個人的に納得感が高かったのは、フレームワークの使い方とシナリオ力。
最近ストーリーを組み立てる重要性が気になっているだけに、質問のシナリオを組み立てる、という考え方は興味深かったです。

例の多さといい、平易な説明といい、スキル系のビジネス書の入門として素晴らしい一冊です。

◆気になったポイント◆
質問力のあるビジネスパーソンの六つの条件、すなわち、「聞く態度を身につけている」「鋭い質問で相手を感動させる」「事実を使って全体像を示す」「相手を積極的に自己開示させる能力を持っている」「物語を聴く力を持っている」「空気を読むのがうまい」
質問そのもののスキルだけでなく、その前段階がいかに重要かがわかります。
面や鳥の目
点や虫の目
相手によって使い分けるだけでなく、時には鳥の目からの質問から虫の目の質問に切り替える、もしくはその逆といった切り替えを意識して行いたいと思います。

◆これからやること◆
・質問する際には、その質問が「鳥の目の質問」なのか「虫の目の質問」なのか意識する

◆オススメしたい方◆
・コンサルタントの仕事に興味がある方
・質問できるビジネスパーソンになりたい方

■関連リンク■
本書紹介ページ(PHP研究所HP内)
株式会社HRインスティテュート(著者 野口 吉昭代表会社)

■関連過去エントリ■
[Book]質問会議 なぜ質問だけの会議で生産性が上がるのか?
[Book]ザ・ファシリテーター
[Book]調べる技術・書く技術



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2009年06月13日

[Book]世界の終わり、あるいは始まり

世界の終わり、あるいは始まり (角川文庫)(角川書店、著者:歌野 晶午)
世界の終わり、あるいは始まり (角川文庫)
歌野 晶午
角川書店
売り上げランキング: 146242
おすすめ度の平均: 3.0
4 リアリティのある面白さ
1 イライラ
4 世界の終わり、あるいは始まり
3 実験的な心配
2 煮え切らない結果

◆本書を一言で表すと◆
・迷宮

◆概要&感想◆
久々の歌野晶午氏の作品。
純粋なミステリーというよりは、実験色の強い少し毛色が違う作品でした。
変化球気味の作品なので、歌野晶午氏の作品を読んだことがない方よりも何作か読んだことのある方にオススメしたい作品です。

読んでいる途中は何度も、最後をどうまとめるのか何度も気になりました。
ラストは賛否両論かもしれませんが、個人的にはなるほど…と思いました。

新しい方向性を示してくれる一冊、という印象です。

◆オススメしたい方◆
・実験的なミステリーを読みたい方
・歌野晶午氏の作品を既に読んだことのある方

■関連リンク■
本書紹介ページ(角川書店HP内)

■関連過去エントリ■
[Book]ジェシカが駆け抜けた七年間について
[Book]長い家の殺人
[Book]葉桜の季節に君を想うということ
[Book]ガラス張りの誘拐



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2009年06月12日

[Book]チェコスロヴァキアめぐり―カレル・チャペック旅行記コレクション

チェコスロヴァキアめぐり―カレル・チャペック旅行記コレクション (ちくま文庫) (筑摩書房、著者:カレル チャペック、原著:Karel Capek、翻訳:飯島 周)

目次
1 チェコ国内絵図(わが故郷,イラーセクの地 ほか)
2 プラハめぐり(1)古いプラハ(プラハの起伏,古いプラハのために ほか)
3 プラハめぐり(2)成長するプラハ(プラハっ子の驚き,大きなプラハ ほか)
4 プラハめぐり(3)そこで暮らす人びと(聖十字架の丘,ラファンダ地区 ほか)
5 スロヴァキア絵図(土地の顔,オラヴァ ほか)
筑摩書房HPから引用させていただきました)

◆概要&感想◆
カレル・チャペック、20世紀前半のチェコスロヴァキアを代表する作家であり、戯曲家。
一般的にはチェコ語の労働を意味する「robota」から派生して生まれた「ロボット」という言葉の産みの親として有名かと。

そんなカレル・チャペックによる旅行記の一冊が本書。
スペインやイギリスも出ていますが、本書はカレル・チャペック自身の母国であるチェコスロヴァキア。

母国だけに思いの深さは相当のようで文の端々からその想いが伝わってくるようです。
本書の構成としては様々な年に様々な媒体でチェコスロヴァキアについて書いたエッセイをまとめたもの。

個人的にはプラハに興味があることもあり、プラハについてのエッセイに特に惹かれました。

気に入ったのは次のもの。

・カルロヴィ・ヴァリ
・プラハ城にて
・上方増築
・もはやきみは…
・ヴルタヴァ川
・オラヴァ
・ヂェメノフスカー・ドリナの地下洞窟

それにしても言葉の使い方がすごいです。
叙情的で美しい文章が満載の一冊でした。

母国でない国についてどのように描写しているのか気になるので、「イギリスだより」や「スペイン旅行記」も読んでみようと思います。

◆オススメしたい方◆
・チェコスロヴァキアについてのエッセイを読みたい方
・カレル・チャペックに興味がある方
・旅行記に興味がある方

■関連リンク■
本書紹介ページ(筑摩書房HP内)



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2009年06月11日

[Book]できる大人の“一筆添える”技術

できる大人の“一筆添える”技術(ディスカヴァー・トゥエンティワン、著者:むらかみ かずこ)
できる大人の“一筆添える”技術
むらかみ かずこ
ディスカヴァー・トゥエンティワン
売り上げランキング: 1865
おすすめ度の平均: 4.5
4 意外なところを突かれた
5 書くことの楽しさを教えてくれる本
2 書店で内容チェックしてからの購入を勧めます
5 日本人の心に響く、「ひと手間かける」コミュニケーション
5 分かっちゃいるけど、続けられない(笑)
目次
STEP-1 いつもの書類をひとつ上に 「一筆箋」を添える
 「ひと言書き」からはじめよう
 一筆箋、どんなときに使う?
 基本となる一筆箋の使い方
 自分がいちばん使いやすい一筆箋を選ぶ
 ちょっと変わった一筆箋を手に入れる
 お!と思わせる一筆箋選びのアイデア
 一筆箋はこんな使い方もできる
 そのまま使える「ひと言書き」の基本文例集
 【コラム1 間違っても気にしない】

STEP-2 感謝の気持ちが信頼関係のはじまり 「ハガキ」を送る
 1枚のハガキで、「また会いたい」と思わせる
 だれに送る? いつ送る?
 難しく考えないで、気楽に書いてみる
 用途や好みに合わせてハガキを選ぶ
 自分のためのオリジナルハガキをつくる
 気軽にハガキを出せるようになる4つのポイント
 年賀状は出す? 出さない?
 バースデーカードで「おめでとう」の気持ちを送る
 そのまま使える「お礼ハガキ」の基本文例集
 【コラム2 書く環境を整える】
STEP-3 慣れてきたら遊びを取りいれて 「記念切手」で印象を高める
 切手のひと工夫で、相手の心を一気に惹きつける
 喜んでもらえる記念切手の選び方
 記念切手はここで買う
 普通切手を使いこなす
 【コラム3 切手を貼り間違ってしまったら?】

STEP-4 もっと相手に喜ばれるために 「筆記具」で気持ちを伝える
 手紙上手の必須アイテム、筆記具を手に入れる
 手書き文字に自信がない人こそ万年筆を!
 自分探しの万年筆選び
 時と場合、相手に応じて使い分ける
 万年筆はここで買う
 【コラム4 ペリカーノジュニアで楽しむ】

STEP-5 書くのが苦にならない もらってうれしい手紙の「書き方のコツ」
 手書き文字を「おお!」と立派に見せる6つの秘訣
 相手を尊重し、自分も楽しくなる手紙を書く
 わかりやすい言葉で親切に書く
 やわらかい表現にするための4つのテクニック
 基本的な敬語のつかい方をマスターする
 時候の挨拶、かんたん書き出し発想法
 【コラム5 合わせ技でコミュニケーションの達人に】
ディスカヴァー・トゥエンティワン社HPから引用させていただきました)

◆本書を読む視点◆
・一筆添える敷居の高さをいかに超えればいいのか?

◆本書を一言で表すと◆
・一筆添えてみない?!

◆概要&感想◆
小冊子を作ることにかけては日本一の著者むらかみ かずこ氏が手がけた本書。
著者は普段から一筆添えまくっているそうで、いわば一筆添えたり、短く伝えるプロ。

一筆添えることが良いことなのはわかっていつつ、実際にやっている人は少ない、というのが現状だと思います。
かくいう私もその一人。
お礼状を出したり、というのは面倒が先に立ってしまうのと、気恥かしいのとでこれまで出したことがありません。

一筆添えるというとせいぜい送付物にポストイットで一言「よろしくお願いいたします」と書いて貼って送る程度。

が、本書を読んでみて少し考えが変わりました。
個人的にはいきなりハガキで行こうとするからダメなのかな、と。

本書では様々な方法で一筆添えることを推奨されていますが、その中でも敷居が低い方法として一筆箋を使用することを進めています。

この一筆箋、ビジネスの世界でも証券会社などではポピュラーな存在で、お客様相手に一言添えるのが一般的というのは聞いたことがありました。

確かに一筆箋であればそれほどの文量を書かなくても良いのであまり構えることなく使えそう。
ポストイットを書くのと手間はそれほど変わらない気がしますし、何より印象はポストイットの数十倍位良さそうです。

ということで、ひとまず一筆箋を買って、書いてみることから始めてみようかな、と思います。
本書内にもあったとおり、気軽に、一言でもいいので書くことが大事、という部分を採用しつつ。

同時に万年筆にもチャレンジしたいなぁ、と思ってしまいました。
とりあえず紹介されていた「ペリカン ペリカーノJr」か兄貴分の「ペリカン ペリカーノ」あたりから始めてみようかな、と思います。

本書の良さは、「それほど構えずに一筆添えればいいんだ」と思わせてくれること。
そのために一筆添える方法をいくつか紹介し、文例も紹介し、本書自体も写真などを多くして読みやすくしています。
一筆添えることに対する心理的ハードルを軽くしてくれる一冊でした。
ペリカン ペリカーノ - Pelikan Pelikano - ブルー 万年筆
Pelikan
売り上げランキング: 5922
おすすめ度の平均: 5.0
5 ちょうど良い太さ
5 仕事でも使えるカラフル万年筆(価格もやさしい)
5 ジュニアのお兄さん
5 ジュニアの上位モデル登場

◆これからやること◆
・一筆箋を購入して添える
・万年筆を購入して使ってみる

◆オススメしたい方◆
・一筆添える必要性はわかっているがやっていない方
・普段から一筆添えていてレベルアップしたい方
・文房具好きな方

■関連リンク■
本書紹介ページ(ディスカヴァー・トゥエンティワン社HP内)
むらかみかずこのほんのり楽しむ手紙時間(著者 むらかみ かずこ氏ブログ)
小冊子作成・政策のはなまる企画(著者 むらかみかずこ氏代表)

■関連過去エントリ■
[Book]鏡の法則



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2009年06月10日

[Book]非属の才能

非属の才能 (光文社新書)(光文社、著者:山田 玲司)
非属の才能 (光文社新書)
山田 玲司
光文社
売り上げランキング: 70611
おすすめ度の平均: 3.5
4 属することことを再認識
4 消費単位にならない!
3 特に読む必要もない様に思います。
2 社民党みたい
3 成功論。

目次
第1章 誰のなかにも「プチ佳祐」がいる
第2章 ブルース・リーになる試験はない
第3章 定置網にかかった人生でいいのか?
第4章 「変わり者」が群れを動かす
第5章 非属の扉をこじ開ける方法
第6章 独創性は孤立が作る
第7章 和をもって属さず
amazonから引用させていただきました)

◆本書を読む視点◆
・数々の才能を見ている著者が考える才能とは何か?

◆本書を一言で表すと◆
・「どこにも属せない感覚」は才能である

◆概要&感想◆
Bバージン」や「絶望に効くクスリ―ONE ON ONE」などの著者 山田 玲司氏による才能論。

絶望に効くクスリ―ONE ON ONE」では数々のその道の第一人者にインタビューをしているだけに、どのように「才能」を捉えているのか興味がありました。

出だしからして、
・「空気が読めない奴」と言われたことのあるあなた
・まわりから浮いているあなた
・「こんな世の中おかしい」と感じているあなた
・本当は行列なんかに並びたくないと思っているあなた
・のけ者になったことのあるあなた
おめでとうございます。
あなたには"非属の才能"があります。
となっており「ん?」という入り。
才能というものは"どこにも属せない感覚"のなかにこそある
彼らはみんな、自分の中の「どこにも属せない感覚」を信じ続けた、言うなれば"非属の才能"の持ち主だ。少し別の言い方をすれば、「みんなと同じ」という価値観に染まらなかった人間とも言えるだろう。
絶対にその人でなければ表現できない、のちにその人そのものが新しいカテゴリーになってしまうような種類の才能。それこそが"非属の才能"である。

"非属の才能"という聞きなれない言葉で表現していますが、言いかえると「単純に周囲に迎合せず、自分にしかできないことを、自分の信じるとおりにやることが才能である」といったところでしょうか。

特に冒頭部分では「みんなと同じ」「同調すること」「群れること」の限界、デメリットがこれでもかと出てきます。
書きぶりは激しいですが、私は「自分の頭で考えずに、周囲や世の中に流されてはいけない」という警鐘だと捉えました。
協調はしても同調してはいけないのだ。
同調の限界はたかが「100点満点」
この表現からも、孤立のススメでは決してなく、かといって同調もやり過ぎである、と。
自分なりの「この分野については考え方がどうも周囲や一般に属さない」部分を大切にすべしということだと思います。

他の人と違うことを怖がらず、孤立を恐れず、むしろそれを積極的に受け入れることも大切だと思います。
一方で、人は人と関わらずには生きていけないため、うまく「協調」と「孤立」のバランスを取ることの大切さについても本書内で触れています。

序盤は厳しめの論調が多いものの、後半になるに従っていかに「非属の才能」を持ち、活かしながら生きていくのかに論点が移る形式になっています。

本書の視点自体が新鮮な一冊でした。
このような考え方を常に頭に入れておきたいところです。

◆気になったポイント◆
虎の威を借る狐は結局、狐であり、いつまで経っても虎にはなれない。
それならば、自分で自分を誇れる「最高の狐」になるほうがいい。
ムリに虎の威を借らなくても狐であることを磨くことで、最高の狐になれるし、なった人を何人も著者は見てきている、と。
狐を磨きに磨けることも一つの才能だというのはそのとおりだと思います。
父がよく言っていたのは、「自分の価値観は自分の世代で終わり。自分の人生は支えてくれたかもしれないが、子供の人生は子供が考えるものだから邪魔はしない」という種類のことだった。
こんなことを言える人間になりたいです。
自分が孤立してようが、自分の子供が孤立してようが、そのとき本人が何かにひたすら向き合っているならば、心配することはまったくない。
考え方として覚えておきたいと思います。
肝心なのは、ヒットしていようが無視されていようが、その評価は自分がするということだ。
自戒を込めて。
群れずにつながる。
絶妙な距離感を表した一言、お見事。

◆これからやること◆
・評価は自分でする

◆オススメしたい方◆
・周囲になじめない方
・人と違う、と感じて悩んでいる方
・変わっている、とよく言われる方
・自分なんて…と思いがちになってしまう方
・才能論に興味がある方

■関連リンク■
本書紹介ページ(光文社HP内)
著者 山田 玲司氏プロフィール(ヤンサンWEB 作家情報)

■関連過去エントリ■
[Book]史上最強の人生戦略マニュアル



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2009年06月07日

[Book]プラスティック

プラスティック(講談社、著者:井上 夢人)
プラスティック (講談社文庫)
井上 夢人
講談社
売り上げランキング: 245681
おすすめ度の平均: 4.0
5 ミステリーという枠を外し、現代小説としても最高峰。
4 読みやすいということは素晴らしいこと
5 可塑的な存在の私たち。その恐ろしさ。
3 いざ混乱の中へ
4 衝撃の結末!

◆概要&感想◆
素晴らしい構成。
それに尽きます。
もう一度読み返すとその計算しつくされた構成がよくわかります。

途中読んでいてぐちゃぐちゃになりましたが。。
読みやすいこともあってあっという間に読み終わります。
小説の醍醐味が存分に味わえる一冊です。

◆オススメしたい方◆
・素晴らしい構成のミステリを読みたい方
・小説の醍醐味を感じたい方

■関連リンク■
本書紹介ページ(講談社BOOK倶楽部内)

■関連過去エントリ■
[Book]99%の誘拐
[Book]ビッグゲーム
[Book]クラインの壺 (講談社文庫)



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2009年06月05日

[Book]ピーター流わくわく旅行術

ピーター流わくわく旅行術 (岩波ジュニア新書)(岩波書店、著者:ピーター フランクル)
ピーター流わくわく旅行術 (岩波ジュニア新書)
ピーター フランクル
岩波書店
売り上げランキング: 417802
おすすめ度の平均: 5.0
5 数学者で大道芸人で、フランス国籍を持つハンガリー生まれのユダヤ系の著名人
5 目から鱗の旅行術!

目次
1 ぼくが旅を続けるわけ
2 旅に出る前に
3 スリランカ・モルディブの旅
4 日本にいても旅してる
5 ピーター流旅の心得10箇条
6 自分流の旅のすすめ
amazonHPから引用させていただきました)

◆本書を読む視点◆
・人生の達人はどのような旅をしているのか?

◆本書を一言で表すと◆
・旅をさらに楽しむ術

◆概要&感想◆
数学者であり、大道芸人でもあるピーター・フランクルさんによる旅行術。
本書を読むと本当に日本を愛していることが伝わってきて嬉しくなります。

そしてメインテーマである旅についてもうなずくことしきり。
私自身も個人旅行が好きなクチなので、非常に共感できました。

特に、共感できたのは「地の言葉を勉強する」「地元のスーパーに行く」の2つ。
私の場合は、地の言葉を勉強する、と言ってもせいぜい、こんにちは、さようなら、ありがとう、お願いします、数字(1〜10)くらい。

後はとにかくお店に入ったときには必ず相手を見て「こんにちは」を言い、お店を出る時は「ありがとう」を言う、などなどこまめに一言でいいので発するようにしています。
それだけでもだいぶ現地の人と接するときに違いが出てくるように思います。

もう一つのスーパーに行くのは完全に単なる趣味ですが、日本ではお目にかかれない食べ物や香辛料やお菓子などの宝庫。
お土産物屋に行くよりもその国を感じられますし、見ていて楽しいので、これも必須。
できれば複数のスーパーに行くことでその違いも感じたいと毎回思っていたりします。

そんな私なので、非常に納得ずくの一冊でした。
まだ学生食堂を利用したことは無いので、機会があればぜひ、と考えています。

ピーターさんの旅行は、現地の人ととにかく触れ合うことがメインテーマ。
私もそこまではできませんが、現地を感じたい、という点は非常に賛同できました。

旅行をより一層楽しく、思い出深いものになるかもしれないヒントが詰まった一冊です。

◆気になったポイント◆
5 ピーター流旅の心得10箇条
開眼開心
作案従心
看書信目
看顔即話
従郷知真
快眠快旅
選凡致平
感危即逃
旅後必記
全て創作四字熟語となっている、ピーター流旅の心得10箇条。
どれも納得ですが、個人的には特に、「開眼開心」作案従心」を大事にしたいと感じました。

◆オススメしたい方◆
・旅行好きの方
・旅行をより一層楽しくするためのヒントが欲しい方
・旅行の心得を知りたい方
・ピーター・フランクルさんに興味がある方

■関連リンク■
本書紹介ページ(岩波書店HP内)
ピーター・フランクル[official web site](著者 ピーター・フランクル氏公式HP)

■関連過去エントリ■
[Book]「ニッポン社会」入門―英国人記者の抱腹レポート
[Book]ツバルの夕暮れ
[Book][Travel]日本人の「旅」大解明 (週刊 東洋経済)
[Book]CREA TRAVELLER (クレア トラベラー) 2009年 03月号
[Travel][Book]Travel Community Magazine 4travelを読んでみた
[TRAVEL]エクスペディア・ベストツーリスト2008



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2009年06月04日

[Book]経済は感情で動く―― はじめての行動経済学

経済は感情で動く―― はじめての行動経済学(紀伊國屋書店、著者:マッテオ モッテルリーニ)
経済は感情で動く―― はじめての行動経済学
マッテオ モッテルリーニ
紀伊國屋書店
売り上げランキング: 639
おすすめ度の平均: 4.0
4 入門書だが、内容は多岐にわたる
4 実生活にも参考になる例題がたくさん
5 本書は経済学の中でも新しい分野である行動経済学の初心者にもわかりやすい入門書です
5 売れ筋の行動経済学解説書
5 行動経済学を学ぶならまずこの本から

目次
パート1 日常のなかの非合理
1 頭はこう計算する
一〇〇〇円がいつも一〇〇〇円とはかぎらない
選択肢が多いほど混乱する
プラス面に注意を向けるか、マイナス面に注意を向けるか

2 矛盾した結論を出す
客の気持を惑わす
三つあると真ん中を選ぶ
何が迷いを生じさせるか

3 錯覚、罠、呪い
優先順位がひっくり返る
非合理は高くつく
自分のものになると値が上がる
現状は維持したい
払ったからには参加しなきゃ損
競りに勝っても喜べない−−「勝者の呪い」
数値の暗示に引っかかる−−「アンカリング効果」

4 「先入観」という魔物
私たちの頭は当てにならない
だれもが持つ錯覚
非合理だからこそ人間なのだ

5 見方によっては得
問題の提示の仕方が判断を決める
イメージに左右される
死亡率より生存率で

6 どうして損ばかりしているの
雨の日のタクシーはどうして早々と引きあげるのか
得している株は売り、損している株は手放さない
してしまったことを後悔するか、しなかったことを後悔するか

7 お金についての錯覚
実収入か額面か
自分の給料より同僚の給料のほうが気になる
一〇〇万円得した喜びより、一〇〇万円損したショックのほうがはるかに大きい

パート2 自分自身を知れ
8 リスクの感じ方はこんなに違う
つじつまの合わない答えを出す
数字を情緒で判断する
「一%」と「一〇〇人に一人」の違い
中身を多く見せたいとき、カップは小さいほうがいい?

9 リスクとの駆け引き
相対的リスクと絶対的リスク
統計に表れた数字が読めない

10 知ってるつもり
プロになるほど過信する
自信過剰がはめる罠
成功すると自分のため、失敗すると他人のせい
自分に都合のいい面だけを見たがる

11 経験がじゃまをする
「そうなるはず」という思いこみ
結果よりプロセスに目を向ける

12 投資の心理学
リスクを加味してリスクを減らす
近過去から近未来を占う
なじみの企業に投資したがる悪い癖
事情に明るいほどうまい投資ができるという錯覚
売買がはげしいと損をする

13 将来を読む
読みを誤る
前と後で判断が異なる

パート3 判断するのは感情か理性か
14 人が相手の損得ゲーム
対立作戦ゲーム
協同作戦ゲーム
理論と実際の違い

15 怒れるニューロン
脳が苦汁を飲むとき
相手の頭のなかを読む
復讐は何よりも快楽のため

16 心を読むミラーゲーム
神経生物学から見たお金のゲーム
共感の生み親はミラー・ニューロン
倫理的判断とニューロンの役割

17 理性より感情がものを言う
理性には限界がある
感情は不可欠なサポーター
セミとアリとハトの教訓

18 人間的な、あまりにも人間的なわれわれの脳
のさばるのは感情
神経経済学から見た日ごろの常識
ニューロンが生むプラシーボ効果とフレーミング効果

おしまいに
怠け者の経済学
感情のシステムと理性のシステム
エラーを解剖してみれば
自分の限界を知る
紀伊國屋書店HPから引用させていただきました)

◆本書を読む視点◆
行動経済学とは何か学ぶ

◆本書を一言で表すと◆
いかに人は感情で動いているかがよくわかる本

◆概要&感想◆
経済本とは思えない面白さをもった一冊。
『不透明な時代を見抜く「統計思考力」』刊行記念 神永正博氏・小飼弾氏セミナー」に参加した際に、お二人の注目が行動経済学でした。

というわけで行動経済学本の先駆け的存在の本書を読んでみました。

本書内には多数の問いが収録されています。
実際やってみると…頭ではわかっていても、心理的な作用でいかに多くの選択をしているかがよくわかります。
それがいわゆる「感情」の作用。
感情の作用を実感しながら読み進める形になるので、非常に自分の中で落ちてきます。

また、本書の著者マッテオ モッテルリーニさんはイタリアの方。
なので各所に出てくる例もサッカーの話が多かったりと個人的にもツボでした。
(もちろん日本向けにわかりやすい例に変えているとは思いますが)

経済学の一環ではありますが、「サンクコスト」「現状維持のバイアス」「保有効果」「小数の法則」「大数の法則」「フレーミング効果」などなどマーケティングやビジネスの世界でも頻繁に聞く法則など多数出てきます。

経済も人間の行動の結果なので考えてみれば、人間の特性や心理などと密接に関係するのは当たり前の話なのですが、そんな当たり前のことを改めて思いださせてくれました。
そして経済の主体が人間である以上、いわゆる人間くささというのからは逃れられないことも。

なお、本書内では、当然のように統計についても言及されています。
統計は見方によっていろんな風に読めるものだ。
それに、そこに出てきた数値が絶対というわけでもない。
統計に日ごろからなじんでいないといかに罠にはまりやすいか、そのために生じる錯覚がいかに人を惑わせるかということである。
「統計思考力」これは完全に逃げている場合じゃないですね…

統計もそうですが、本書内にもあるのは、知っていて意識できるかどうかだけで雲泥の差が出てくるものばかり。
「行動経済学」、これからの時代を生きていくためには必須科目の一つかと!

本書は経済学の本でありながら、人についての本でもありました。
行動経済学へのはじめの一歩に最適な一冊でした。

◆気になったポイント◆
選択で目が行きやすいのは「肯定面より否定面」。

しばしば「思考の近道」に頼ろうとする。
立ち止まる勇気が必要ですね。
まさに急がば回れ…
秩序のないところに秩序を見つけるという、特殊な能力を持ち合わせているようだ。
たんなる偶然の出来事にすぎないものに、ありもしない意味を付与してしまう。
これも先日の「『不透明な時代を見抜く「統計思考力」』刊行記念 神永正博氏・小飼弾氏セミナー」で出ていたトピックス。
各種の統計数字については、母体数がどれだけかを確認し、%表示であれば実数に、実数表示であれば%表示に、置き換える頭をもとう。
%表示を見たら、残りの%が何なのかを問いかけることで、事の本質を見抜く眼をもとう。
具体的。これだけなら意識できるかと。。
われわれのある種の神経回路プログラムによれば、思考と感情が対立するとき、優位に立つのはしばしば感情のほうなのである。
無意識で直感的なプロセスを管理するシステム1と、高度な認知作業を担うシステム2は、しばしばおたがいに介入しあう。
私たちの選択や行動の質は、この二つのシステムによる駆け引きできまる。脳が両者のあいだの葛藤をどのように管理するか、そしてとりわけ、システム1の衝動的で無意識ですばやい反応を抑制して、のさばるべきでないところでのさばらないように、いかにうまく調節できるかにかかっている。
身に覚えありまくりです。
じゃあ、どうするのか。
それは本書を一通り読んで「知っておくこと」だと思います。

◆オススメしたい方◆
・行動経済学に興味がある方
・マーケティングに興味がある方
・人の行動に興味がある方
・実社会における経済に興味がある方

■関連リンク■
・本書紹介ページ(紀伊國屋書店HP内)

■関連過去エントリ■
[Seminar]『不透明な時代を見抜く「統計思考力」』刊行記念 神永正博氏・小飼弾氏セミナー
[Book]不透明な時代を見抜く「統計思考力」
[Book]チーズの値段から未来が見える
[Book]すべての経済はバブルに通じる
[Book]投資銀行青春白書



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2009年06月03日

[Book]クラウドの衝撃

クラウドの衝撃――IT史上最大の創造的破壊が始まった(東洋経済新報社、著者:城田 真琴)
クラウドの衝撃――IT史上最大の創造的破壊が始まった
野村総合研究所 城田 真琴
東洋経済新報社
売り上げランキング: 849
おすすめ度の平均:
4.0
5 デファクトスタンダードになるのかも
4 ■最新の業界動向に短時間でキャッチアップできます!
5 世の中が変わるかもしれませんね
4 わかりやすいです
4 初心者の視点から
目次
第1章 姿を見せ始めた次世代コンピューティング・モデル
第2章 雲の中身はどうなっているのか
第3章 ネット企業がリードするクラウド・コンピューティング
第4章 ICT業界の巨人たちはネット企業に追いつけるか
第5章 クラウド・コンピューティング時代の企業IT戦略
第6章 クラウド・コンピューティングで何が変わるのか
第7章 クラウド・コンピューティング時代へ向けて超えるべきキャズム
東洋経済新報社HPから引用させていただきました)

◆本書を読む視点◆
・クラウド・コンピューティングがビジネスにもたらす変化は?

◆本書を一言で表すと◆
・クラウド・コンピューティング時代の企業やビジネスへのインパクトを綴った一冊

◆概要&感想◆
クラウドコンピューティングについては、類似書として「クラウドコンピューティング入門 (できるポケット+)」をエントリしました。

クラウドコンピューティングについての基本的な概念の説明や、Google、MS、セールスフォースなどといった先鋭的な企業の現状など重なる部分もあります。

ただ、「クラウドコンピューティング入門」は「できるポケット+」シリーズということもあり、基本的な理解に加えて、実際にクラウドコンピューティングの世界を実践し、実感するための一冊になっています。

一方で、本書はクラウドコンピューティングが、ビジネスに及ぼす影響や旧来の企業も含めた今後の展望に焦点をあてています。

個人レベルでは私も大いにクラウドコンピューティングの恩恵を受けています。
そしてクラウドコンピューティングがこのまま個人だけでなく、企業レベルでも順調に浸透した場合に、コンピュータシステムの提供サイドと発注サイド双方がどのような影響を受け、今後はどのような戦略を取るべきかがよくわかります。

本書を読むと今後のITに関わるビジネスがさらに大変動を起こす可能性が高いことがよくわかります。
第一に、既存の大手と言われる企業も、クラウドコンピューティングに関わる戦略次第で生き残るか否かが決まります。

GoogleやMS、セールスフォースといった既に基盤を整えている企業は問題ありません。
問題は、これからクラウドコンピューティングにシフト転換する、もしくは現在整えている最中の企業。

ハードウェアが売れなくなり、ITのプラットフォームはクラウドから提供され、ITサービスですら定型のものはクラウドからやってくる、となるとよほどの覚悟が無いと生き残れないことは必至だと思います。

いち早くIBMはその空気を察知して、ITでまだ未開とも言える南アフリカの地に総計17億ドル以上を投じて基盤を作るとのこと。
これくらいの覚悟をできないと、そもそもクラウドコンピューティング時代のレースに参加することもできないのではないでしょうか。

PaaS、Haas、SaaSのいずれかに関わらなければ、残るのはほんの一握りの企業となることは明白な気がします。
特にハードウェアベンダーとシステムインテグレーターと呼ばれる企業は大きな転換期に入っていることを自覚でき、かつ素早く方向転換できるかどうかで、今後生き残れるかどうかが変わってきます。

そしてITサービスのユーザーからすると大きなメリットが。
サービスのレベル感によって、適正な選択をすることで臨機応変なサービスの拡張であったり、コスト削減が図れます。
うまく使うことでこれまでよりもITに悩まされることが少なくなります。

ただこれらは本書内でも言われているとおり、
少なくとも現時点では、「銀行に現金を預けるほどの信頼性」はまだない
という現状を打破することができれば、の話。

良く言われるグリーンITへの対応とともに、その信頼性をいかに確保していくか、その点にも注目してこれからのIT業界の動向を見ていきたいと思います。

◆気になったポイント◆
個々のハードウェアの障害発生は当然
可用性やパフォーマンスに影響を与えることなく、障害対応をいわば当たり前のケースとして取り扱えるように構築されている必要がある
もうこの時点で従来とは考え方が違います。
バックアップうんぬん以前のお話ですし。
障害対応は当たり前のケース、それでもシステム全体が使えれば問題なし、という境地ですね。
これからのシステム評価では今まで以上に「可用性」が重要になることを感じます。
システム管理、ネットワーク、そして負荷分散に関する技術を、おそらくは検索アルゴリズムそのものよりも厳重に保護している。
コスト優位性が、主にこれらのプロセスを自動化したことによってもたらされているからだ
同時に
北京やヨハネスブルグのセンターに関しては、中国やサハラ以南のアフリカ地区の「情報発電所」として機能するコンピューティング基盤としての意味合いが強い。
1億2000万ドル さらに16億ドルを投資
大胆ながらその意思を感じるIBMの施策、驚きました。
同時にこれくらいやらないといけない、という危機感の表れでもあります。

さまざまなITリソースがサービスとして利用可能になる中で、「何をどこまでクラウド・コンピューティング・サービスに頼るのがベストなのか」という判断基準の確立が今後のIT戦略を練る上で重要となってくる。
クラウドコンピューティング時代にユーザー企業が最も考えるべきこと。
データセンターに収容されるサーバについても、グーグル同様、マザーボードの設計レベルから自社で独自にデザインするようになっている。
データセンターがその中枢として大きな役割を果たす。
これをやられてしまうとハードウェアメーカはもう従うしかありません。
世界におけるサーバ数に占めるデータセンターに収容されるサーバの割合がどのように推移するのか、そんな指標(があれば)ウォッチしておきたいところ。
IT基盤の構築を売りにしてきたシステム・インテグレータにとって、PaaSは大きな脅威となる。
自分たちのコアであったIT基盤の構築というビジネスが奪われてしまうだけでなく、システム稼働後の運用・保守といううまみのあるビジネスまで消滅してしまうからだ。
システムインテグレータにとっては確かに大打撃。
そしてそれは不可避な動きなだけにどのように舵を取るのかが問われます。
クラウド・コンピューティングがあらためて問いかける、「適切なサービスレベルで必要な機能が利用できれば、その構成や所在は問題ではないだろう」という考え方は非常に理にかなったものだ
企業からするとこの考え方に尽きるのではないでしょうか。
そのサービスにとっての適切なサービスレベルをクラウドコンピューティングでは満たせない、ということであれば、従来どおり個別にITサービスを作ればいいのですし、満たせるのであればクラウドコンピューティングでも良い、となるはず。
世の中の流れがこの考え方に賛同するのか、そうならないのか、楽しみです。
2,3年後このエントリを見ると、とっくに大きな流れが決まっていて、そんなの○○になるに決まっていたじゃない、となるんでしょうね…

◆オススメしたい方◆
・クラウドコンピューティングについて勉強したい方
・クラウドコンピューティングのビジネスに与える影響を知りたい方
・企業でITサービスの担当をしている方
・今後のIT業界の流れに興味がある方

■関連リンク■
本書紹介ページ(東洋経済新報社HP内)

■関連過去エントリ■
[Book]クラウドコンピューティング入門 (できるポケット+)
[Book]情報力
[Book]プラネット・グーグル


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2009年05月31日

[Book]占星術殺人事件

占星術殺人事件 (講談社文庫)(講談社、著者:島田 荘司)
占星術殺人事件 (講談社文庫)
島田 荘司
講談社
売り上げランキング: 7221
おすすめ度の平均: 4.5
5 ミステリ史に燦然と輝く名トリック
4 悔しい。色々と悔しい
5 めくるめく世界
5 めくるめく謎へようこそ!
4 猟奇殺人ものの傑作

◆概要&感想◆
読み始めの30ページほどは昔の文章で書かれており、読みづらく、微妙…と思いながら読んでいました。
が、途中からの構成、スピード感、トリック、全てが素晴らしかったです。
最初の数ページで決して辞めてはいけない一冊です。

さすがに各方面で本格ミステリの必読書として名高いだけのことはあります。
これぞトリック!という醍醐味を味わえる一冊だと思います。

■関連過去エントリ■
[Book]ブルータスの心臓
[Book]十角館の殺人
[Book]生首に聞いてみろ
[Book]長い家の殺人



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2009年05月28日

[Book]アメリカモデルの終焉

アメリカモデルの終焉(東洋経済新報社、著者:冷泉 彰彦)
アメリカモデルの終焉
冷泉 彰彦
東洋経済新報社
売り上げランキング: 63849
おすすめ度の平均: 4.5
4 現代アメリカ論としても一読の価値があり
4 日本経済と労働環境の未来を見据えた本です。
5 「組織とは評価の対象と範囲を決めるために作られた」大胆な視点
5 こんな日本に誰がした??
目次
第1章 日本企業の成果主義はどうして失敗したのか?
第2章 ホワイトカラー・エグゼンプションという幻想
第3章 終身雇用制度は崩壊したのか?
第4章 グローバリズムとプレゼン文化の崩壊
終 章 再生シナリオ、日本の雇用
東洋経済オンラインから引用させていただきました)

◆本書を読む視点◆
・日本の雇用制度は何が問題だったのか?

◆本書を一言で表すと◆
・アメリカと日本の雇用環境の違いを冷静に解説

◆概要&感想◆
from 911/USAレポート」をJMMで連載されている冷泉さんによる、アメリカと日本の雇用について論じた本書。

主に以下の論点から各章が描かれています。
@アメリカの雇用環境の解説
A雇用のアメリカモデルの欠点
B日本の雇用環境の現状説明
C日本に雇用のアメリカモデルを導入する際に何が阻害要因となったのか

特に@とCが秀逸です。

まず本書を読むことで@のその文化的背景も含めたアメリカの労働モデル、雇用モデルについてよく理解ができます。
他人の職域を侵すな
例えば、その雇用モデルの前提となる考え方としてこのような不文律があります。
その前提があった上での労働モデル、雇用モデルであったことが、非常によく整理されて書かれています。
制度を日本へ導入するにあたって、その制度が機能するための前提がほとんど無視された
アメリカモデルを日本に導入するにあたっては、その意図の是非はともかく結果としてうまくいかなかったことの原因として端的にこのように述べています。

論旨として、まずアメリカの労働環境、雇用環境についての理解が足りない(もしくは意図的に目をつぶり、見ないふりをしたこと)ところに、何らかの意図(日本の競争力強化であったり、経営層のメリット追求であったり)を持ってアメリカモデルを導入したものの、そもそもの前提が異なるところへの導入なのでムリが生じてうまくいかない、という流れになっています。

日米の労働モデル、雇用モデルの違い、その主因として考え方や前提の違いが明確に書かれており、非常にわかりやすいです。

どちらがいい、悪いではありませんが(本書内ではあえてアメリカモデルを是とはしていない論調になっていますが)、これまで漠然と耳にしていたアメリカの労働環境、雇用環境の本当の姿が見えてくる、という意味でも面白いかと。

例えば、アメリカにおける「派遣社員」の位置付け。
結果が出なければすぐに「クビ」となるといういわゆる外資系企業のイメージ。
これら決して間違っているとは言えないものの、正確に実態を表しているわけではないことが多々描かれています。

何事もステレオタイプの見方、というに捉われてはいけない、ということですね。

アメリカの後追いをしようとして失敗した日本の労働、雇用モデルが、今後どの方向に向かおうとしているのか(本書内にも提言と言う形で提案されていますが)、考えるきっかけとなる一冊です。

◆気になったポイント◆
日本企業の組織メカニズムは、タテ、ヨコ、時間の三次元において、いずれも「一人の社員」「一組の上下関係」「一回の評価期間」では切ることができない、つまり三次元の空間の中で空間がはみ出したり、重なったりする、そのような組織の哲学によってできているのである。そこに独特の生産性と効率の秘密があるのだ。
日本の労働環境の特徴とアメリカの労働環境との対比でわかりやすく書かれています。
アメリカの雇用においては、確かに「柔軟な解雇」は可能となっている。だが、その代わりに「採用のチャンスも柔軟」なのである。
一方によくフォーカスされる一方で、その裏側は案外知られていないという好例だと思います。
「ご当地のアメリカ」でも行われていないような「集団主義を残した職場風土での成果主義」あるいは「時間の裁量性がない職場での時間管理の廃止」さらには「新卒一括採用と年功序列を残した中での解雇の柔軟化」といった、制度としてそれ自体が自己矛盾であるような施策も実施や検討が進んだのだった。
実情を把握していないこともさることながら、その結果がどうなるのか、という想像力の欠如がまた問題なのだと思います。
プレゼン文化は、価値観の多様性があってはじめて機能するはずだ。異質な価値、異なった観点がぶつかり合い、丁々発止のやり取りをする中から、合理性を手がかりに新しい仮説を生んでいく、そこで「プレゼン」と「ディベート」の持つその創造機能は最大限に発揮される。
何よりも自分が想定していなかったような例外的な事態への冷静な姿勢、どんな事態にも冷静な論理で立ち向かう謙虚な姿勢と、妥協点を見いだす柔軟性に欠ける、プレゼン文化の持っていた脆弱性は今明らかになったのではないだろうか。
何も考えずに受け入れるのではなく、強みとなる背景を理解し、どんなものにでもある弱みの部分を補うという姿勢が重要なのだと思います。

◆これからやること◆
・類似のアメリカの労働モデル、雇用モデルについて論じた本を読む

◆オススメしたい方◆
・アメリカの労働モデル、雇用モデルに興味がある方
・日本における労働モデル、雇用モデルに興味がある方
・日本の労働モデル、雇用モデルはどこへ向かうべきかに興味がある方
・JMMを見ている方

■関連リンク■
本書紹介ページ(東洋経済オンライン)
from 911/USAレポート(著者 冷泉 彰彦氏JMM連載レポート)
ブリンストン発 新潮流アメリカ(Newsweek日本版オフィシャルサイト)
オバマ大統領の就任演説を観ながら 冷泉彰彦さんに、なにかと訊く フルテキスト版。(ほぼ日刊イトイ新聞)

■関連過去エントリ■
[Book]「ニッポン社会」入門―英国人記者の抱腹レポート
[Book]キャプテン・アメリカはなぜ死んだか 超大国の悪夢と夢
[Book]アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない
[Book]ラーメン屋vs.マクドナルド―エコノミストが読み解く日米の深層 (新潮新書)
[Book]ルポ 貧困大国アメリカ



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2009年05月27日

[Book]質問会議 なぜ質問だけの会議で生産性が上がるのか?

質問会議 なぜ質問だけの会議で生産性が上がるのか?(PHP研究所、著者:清宮 普美代)
質問会議 なぜ質問だけの会議で生産性が上がるのか?
清宮 普美代
PHP研究所
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おすすめ度の平均: 4.0
4 分かりやすく、応用も利きそう
4 質問の力を再認識させてくれた。
4 意見を言ってはいけない不思議な会議
4 問題解決の新しい手法
4 コーチングの類書かと…

目次
第1章 なぜ、あなたのチームは機能しないのか(質問会議が生み出すもの
チームを活性化させる場はあるか
チームをマネジメントする方法をもっているか)

第2章 基本の流れをおさえれば誰でも質問会議ができる(質問会議のエンジン
質問会議 実施におけるポイント“魔法の仕掛け”
質問会議の進行の12ステップ)

第3章 紙上で体感!これが質問会議だ(質問会議デモセッション
再定義できないケース
胃県会議との違いを考える
質問会議がチームの生産性を上げる5つの理由)

第4章 質問会議で鍛えるチーム力(質問会議で開発される能力
チーム脳を誘発する共有と共感のマネジメント
リーダーの仕事はチーム脳を出現させること
チーム脳がチーム行動力を生む)

第5章 質問会議が現場を変えた!(真の問題を発見できた
コミュニケーションが活性化した
現場の実行力がアップそた
変革リーダーが育成できた
lチーム活性化がはかれた
理念の共有がはかれた)
amazonHPから引用させていただきました)

◆本書を読む視点◆
・なぜ質問会議が有効なのか?

◆本書を一言で表すと◆
・会議とリーダーの育成を同時に行う質問会議のススメ

◆概要&感想◆
本書は「質問会議」というあまり聞きなれない会議方法を紹介した一冊…と思って読み始めました。
が、実はリーダーによる新しい育成方法の提案、がメインであり、チームマネジメント術の紹介が主たる部分を占めていました。
「質問会議」というのはあくまでその実践のための手段に過ぎません。

実際著者も本書内で以下のように書いています。
質問会議は単なる会議手法ではない
現実の問題を会議しながら、個人、チーム、組織が成長するためのプログラムです。


質問会議は、元々は「アクション・ラーニング」という名前のプログラムで、GEやボーイング、IBM、トヨタ自動車など名だたる大企業で採用されている手法だそう。

本書内では、その質問会議の実施の手順と実施にあたって気をつけるべきポイント、そしてなぜ質問会議が有効なのか、チームの育成に効果があるのかを後半説明しています。

その原理は、実は表紙の上部に描かれているイラストで全て説明されています。

@質問を投げかける
A質問の回答者や他の参加者の頭の中でスイッチが入る
Bチーム脳で考え、行動が行える

「質問会議」で求められるリーダーの役割としては、チームで考えるきっかけと場を提供し、チームとしての動きと成長を促す、というもの。

会議の場での発言を「質問」と「質問に対する回答」に制限することで余計な発言を抑え、焦点を絞っています。
それによって参加メンバー皆が質問を自分のこととして考えるようになり、多様な視点と結論に対する納得性が導けるとしています。

ポイントは、最初の問題の提示時は最小限の説明(2,3分程度とされています)しかできないこと。
これによって、あえて問題をあやふやな形にすることで、参加メンバーからの質問を引き出すことになります。

加えて、その質問が前提の確認であったり、どうして問題と感じているのかなど多様な方向からの質問につながりやすく、それがまた会議の場で皆に新しい視点を提供したりといったきっかけになります。

そういう意味でも本書の最初に書かれている「質問会議の8つのポイント」は重要だと思います。

質問会議では「ALコーチ」という役割が出てきますが、これは以前エントリした「ザ・ファシリテーター」内のファシリテーターと非常に近いものを感じます。

共通しているのは次の3点かと。
・行動計画を必ず設定し共有する
・問題をチームの真ん中に置く=問題の共有化
・共感マネジメント

特にどちらでも「共感」と「共有」を重視していることが最大のポイントです。
本書を通じて改めて、「共感」と「共有」、そしてその2つにつながるきっかけと場の提供の重要性がよくわかりました。

そしてこの3点が質問会議が有効な理由に当たると感じました。

質問会議におけるリーダーは言ってみれば「触媒」。
チームに化学変化を起こさせるというそんな役割を本書内では提唱しています。

現在のチームで質問会議をやるイメージは正直湧かないのですが、質問でスイッチを入れることと、共有/共感マネジメントはぜひ実践してみたいポイントです。

いま、必要とされるリーダーシップの一つの形を知ることができる一冊でした。

◆気になったポイント◆
1.参加者とその役割
2.ALコーチの設定
3.時間とその配分
4.基本ルール<質問中心>
5.基本ルール<振り返りとALコーチ>
6.現実の問題<本当に困っている等身大の問題を扱う>
7.行動計画と実施
8.成長と変化に対する意識づけ
質問会議の8つのポイントですが、うまく仕掛けられたポイントだと思います。
いま必要なリーダーシップとは、解決策をチームメンバーから引き出すことのできる力です。

質問会議は、場をつくり、場をマネジメントするリーダーを実践的に育てる

ALコーチの本質的な役割は、チーム育成のためのリーダーであり、個人とチームの成長・学習に焦点を当て続けること
・問題解決に直接関与しない
・結果を導くより、プロセスを管理する
・みんなが考える時間、振り返りの時間を提供する
・会議進行と時間の管理をする
まさに、「ザ・ファシリテーター」内のファシリテーターです。
共感は変化に対して自発的かつ有効に働きます。
共感マネジメントを行うことで、メンバーが問題を自分のものとして考え、行動できるようになる、ということですね。
質問とは相手の脳を働かせるスイッチ
質問によって意図的にメンバーの脳にスイッチを入れることで、会議の活性化も図れます。
共有=チームとしてのビジョンの共有・論理的調和
共感=信頼・感情的調和
共有も共感も満たすことが質問会議の真骨頂かと。

◆これからやること◆
・意図して質問することで、相手の脳のスイッチを入れてみる

◆オススメしたい方◆
・生産性が上がる会議を行いたい方
・「質問会議」に興味を持った方
・会議を通じてマネジメントを行うというメソッドに興味がある方
・問題を皆で共有したい方

■関連リンク■
本書紹介ページ(PHP研究所HP内)
Learning Diary 〜ともし火をつけるもの〜(著者 清宮普美代氏ブログ)
日本アクションラーニング協会(著者 清宮普美代氏代表のNPO法人)

■関連過去エントリ■
[Book]ザ・ファシリテーター
[Book]ひとりでも部下のいる人のための世界一シンプルなマネジメント術 3分間コーチ



posted by Guinness好き at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする