Germany 0 - 1 Spain (29.6.2008 Sun)33分 トーレス【スペイン】
EURO2008もついに決勝、ドイツ-スペインです。
最高のカードですね。
欠場の噂もあったバラックですが無事スタメンに名前を連ねました。
ただ、戦前から言われていたとおりビジャはベンチです。
試合は場慣れしているドイツがいい入り方をします。
リスクを抑えつつボールを支配してスペインゴールに迫ります。
決定的な場面とまではいきませんがドイツ優位で始まります。
シュバインシュタイガーやクローゼあたりがうまく絡んでの攻め、このあたりは慣れと余裕を感じます。
ただ、バラックは怪我のせいかボールタッチが若干少ないのが気になりますが。
一方のスペインは非常に堅い動き、そして守備を固めて試合に入ります。
中盤のパス回しなどが見られず前線にもボールが入りません。
やはり決勝ということで堅くなっているんでしょうね。。
14分シャビのスルーパスからイニエスタが左からエリア内に切り込んで中へ早めのクロス、これがメッツェルダーの足に当ったボールがゴールに向かうもレーマンが反応よくセーブ、あわやオウンゴールのところをレーマンが救います。
22分右サイドの崩しからセルヒオ・ラモスがクロスを入れ中央のトーレスがメルケザッカーと競ってのヘディングシュート、これはおしくもゴールポストに。
25分CKのこぼれ球からバラックが狙いますがこれは身体を張ってセルヒオ・ラモスが止めます。
33分スペイン中盤のボール回しからシャビへ、シャビがDFライン裏へのスルーパス。
これにトーレスが反応、ワンタッチでDF2人の後ろに出します。
GKレーマンも出て、先に触るかと思いきやラームらを抑えたトーレスが一瞬早く触ってワンタッチでゴールへ入れてスペインが先制!
それにしてもトーレスのDF2人&GKよりも早く、そしてペナルティエリア内に入るか入らないかの位置でGKをかわしつつワンタッチでゴールに入れるボールコントロール。
どれも素晴らしいゴールでした。
34分セスクから左サイドのイニエスタへ、イニエスタがDFを引きつけて誰もいないファーサイドへ。
そこに全くのフリーで走り込んできたシルバがダイレクトボレーを狙いますがこれは打ち上げてしまいます。
それにしてもいい形でした。
44分中央のシャビから左サイドのイニエスタへ、イニエスタが個人技でメルケザッカーをかわしにかかるもこれはクロスをクリア。
前半は序盤はドイツ、その後はスペイン優位で0-1で終了。
ハーフタイムでラームが怪我による交代。
しかし後半もペースはスペイン。
シャビとトーレスのホットライン、そしてシルバのフリーランニングをドイツDF陣が捕らえきれません。
55分には先制点とほぼ近い形でトーレスが抜け出しますがフィニッシュでボールに当らずGKレーマンが抑えます。
ドイツは57分ヒツルスベルガーと替えてクラニーを投入。
60分シュバインシュタイガーがトラップしてダイレクトで後ろのバラックへ。
バラックがダイレクトで狙いますがこれは惜しくもゴール僅か左に外れます。
このあたりからドイツが攻めに転じ、ペースを握ります。
63分セスクに替えてシャビアロンソを投入。
ここまで中盤でいい組み立てをしていたセスクを替えますか…
若干不安な采配ではあります。。
65分シュバインシュタイガーがFK、7人を入れてゴールを狙いますがFKの制度が悪くそのままゴールラインを割ります。
66分シルバに替えてカソルラを投入。
フリーランニングがうまくいいところにいるシルバも交代。
疲れを考慮したのでしょうが、アラゴネスのこの采配がどう出ますか。
67分セルヒオ・ラモスがFKでドフリーでヘディングしますがこれはレーマンがセーブ。
さらにそのCKからシャビが狙いますがこれはDFがクリア。
さらにさらにイニエスタがエリア内でボールを持ってトゥキックで狙うもこれもレーマンがセーブ。
スペインは波状攻撃を仕掛けます。
75分トーレスがDFと1対1になり、抜きにかかりますが、これは前に出したボールが大きくレーマンがセーブ。
78分トーレスに替えてグイサを投入。
そしてドイツはクローゼに替えてゴメスを投入。
これでドイツもスペインも交代枠を使い切りました。
80分右サイドのカロルラからファーサイドのグイサへ、グイサがヘッドで落としたボールをセナがフリーで狙いますがボールに僅かに届かず。
非常にいい形で決定的な場面でした。
85分を超えるとドイツはパワープレイに終始しますがスペインがボールの出所にしっかりチェックにいくせいかゴールの匂いはしません。
逆に92分カソルラとシャビとシャビアロンソで華麗なボール回しからゴールを狙いますがこれも決まらず。
結局このまま0-1でスペインが完勝、44年ぶりの戴冠です!!
スコアこそ0-1ですが内容は圧勝ですね。
ドイツはこの大会の良くない時のドイツになってしまいました。
スペインの中盤やDF陣がそうさせなかった、という感じでしょうか。
それにしてもスペインの中盤はテクもあるし、球離れは速いし、正確だしで素晴らしいですね。
あの中盤に付き合ってしまうと体力は消耗するし、終盤足が止まりますね。
そしてセナの頑張りも見逃せません。
攻撃の芽をことごとくつぶし、かつ攻撃の際にはしっかりあがるセナは対戦相手からするといやらしいの一言ですね。
そしてそして最後にその才能を見せ付けたトーレス!
できればこの試合はフルタイム見ていたかったですが、ゴールへの執着、テクニック、スピードなど文句なしですね。
大事な場面で決定的な仕事をするあたり、来シーズンも期待大ですね。
ドイツはバラックが本調子じゃなかったことも響きました。
これでまたシルバーメダルが増えてしまいましたね。。。
特に今期はプレミアシップ、チャンピオンズ、そしてEUROと全て2位ないし準優勝という不名誉な記録。
来シーズンこそは、となりますでしょうか。
何はともあれ個人的にも応援していて、面白いサッカーを見せてくれたスペインが優勝したことは大満足の一言。
メジャーリーグのレッドソックスが長年の呪縛(バンビーノの呪いですね)が解けた後、完全に常勝チームとなったように今後のスペインにも期待大ですね!
スペインはチームの主軸も若いため十分可能かと思います。
まずは2年後の南アフリカ杯ですかね。
というわけでEURO2008はスペインの全勝優勝(イタリア戦はPKなので記録上は引き分けですが)で幕を閉じました!!