チェコスロヴァキアめぐり―カレル・チャペック旅行記コレクション (ちくま文庫)
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カレル チャペック
筑摩書房
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目次
1 チェコ国内絵図(わが故郷,イラーセクの地 ほか)
2 プラハめぐり(1)古いプラハ(プラハの起伏,古いプラハのために ほか)
3 プラハめぐり(2)成長するプラハ(プラハっ子の驚き,大きなプラハ ほか)
4 プラハめぐり(3)そこで暮らす人びと(聖十字架の丘,ラファンダ地区 ほか)
5 スロヴァキア絵図(土地の顔,オラヴァ ほか)
(筑摩書房HPから引用させていただきました)
◆概要&感想◆
カレル・チャペック、20世紀前半のチェコスロヴァキアを代表する作家であり、戯曲家。
一般的にはチェコ語の労働を意味する「robota」から派生して生まれた「ロボット」という言葉の産みの親として有名かと。
そんなカレル・チャペックによる旅行記の一冊が本書。
スペインやイギリスも出ていますが、本書はカレル・チャペック自身の母国であるチェコスロヴァキア。
母国だけに思いの深さは相当のようで文の端々からその想いが伝わってくるようです。
本書の構成としては様々な年に様々な媒体でチェコスロヴァキアについて書いたエッセイをまとめたもの。
個人的にはプラハに興味があることもあり、プラハについてのエッセイに特に惹かれました。
気に入ったのは次のもの。
・カルロヴィ・ヴァリ
・プラハ城にて
・上方増築
・もはやきみは…
・ヴルタヴァ川
・オラヴァ
・ヂェメノフスカー・ドリナの地下洞窟
それにしても言葉の使い方がすごいです。
叙情的で美しい文章が満載の一冊でした。
母国でない国についてどのように描写しているのか気になるので、「イギリスだより」や「スペイン旅行記」も読んでみようと思います。
◆オススメしたい方◆
・チェコスロヴァキアについてのエッセイを読みたい方
・カレル・チャペックに興味がある方
・旅行記に興味がある方
■関連リンク■
・本書紹介ページ(筑摩書房HP内)