2009年06月07日

[Book]プラスティック

プラスティック(講談社、著者:井上 夢人)
プラスティック (講談社文庫)
井上 夢人
講談社
売り上げランキング: 245681
おすすめ度の平均: 4.0
5 ミステリーという枠を外し、現代小説としても最高峰。
4 読みやすいということは素晴らしいこと
5 可塑的な存在の私たち。その恐ろしさ。
3 いざ混乱の中へ
4 衝撃の結末!

◆概要&感想◆
素晴らしい構成。
それに尽きます。
もう一度読み返すとその計算しつくされた構成がよくわかります。

途中読んでいてぐちゃぐちゃになりましたが。。
読みやすいこともあってあっという間に読み終わります。
小説の醍醐味が存分に味わえる一冊です。

◆オススメしたい方◆
・素晴らしい構成のミステリを読みたい方
・小説の醍醐味を感じたい方

■関連リンク■
本書紹介ページ(講談社BOOK倶楽部内)

■関連過去エントリ■
[Book]99%の誘拐
[Book]ビッグゲーム
[Book]クラインの壺 (講談社文庫)





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2009年06月06日

[Seminar]参加予定のセッション

先日参加した「[Seminar]『不透明な時代を見抜く「統計思考力」』刊行記念 神永正博氏・小飼弾氏セミナー」に続いて、また丸善本店でトークセッションが開かれるということで、早速予約券をゲットしてまいりました。

そのセミナーとは、「日経BP社『ハーバードビジネススクール 不幸な人間の製造工場』刊行記念 フィリップ・デルヴス・ブロートンさん 岩瀬大輔さん 通訳:関谷英里子さんトークセッション「卒業生が語るハーバードビジネススクールの理想と現実」」です。

ハーバードビジネススクール 不幸な人間の製造工場
フィリップ・デルヴス・ブロートン
日経BP社
売り上げランキング: 574
おすすめ度の平均: 4.5
4 批判精神を失わなかった著者のハーバードMBA留学記
5 MBAに対して幻想を抱いているすべての人に推奨できる

ご存じ、ライフネット生命の副社長でいらっしゃる岩瀬大輔さんと、一緒にハーバードで学んだフィリップ・デルヴス・ブロートン氏によるトークセッション。
さらに、通訳として関谷英里子さんも参加。

これは非常に豪華。
もちろんフィリップ・デルヴス・ブロートン氏は英語なので、英語のセッションでもあり、かつ岩瀬さんのお話も聞け、関谷さんの通訳も生で聞ける。

HBSや英語、岩瀬さんや関谷さんなどなどツボがこれだけあるセッションも珍しいです。
セミナーに参加するには「ハーバードビジネススクール 不幸な人間の製造工場」を丸善本店で購入ということで早速行って参りました。

開催は6月18日(木)19:00から。
HBSがどんなところなのか、生で聞けるチャンスです。
当日はサイン会もあるそうです。
丸善のHPで確認する限りまだ参加可能のようですので、電話で事前に予約を入れるなどして丸善本店に行かれると良いかと。

セッション前までに、買った本も読まないとですね…
果たして読めるかな。。
ともあれ楽しみです!

金融資本主義を超えて―僕のハーバードMBA留学記 (文春文庫)
岩瀬 大輔
文藝春秋
売り上げランキング: 5412
おすすめ度の平均: 3.5
5 我らの時代に
1 羊頭狗肉
5 数年後また読みかえすことでしょう。
5 ハーバードMBA留学から起業に至ったキャリアの源泉
3 ルールメイカーではない

■関連リンク■
ハーバードビジネススクール 不幸な人間の製造工場紹介ページ(日経BP社HP)
セミナー開催案内(丸善HP)
生命保険 立ち上げ日誌(岩瀬大輔氏ブログ)
バイリンガル通訳 関谷英里子の日記(通訳・翻訳お仕事日誌)
ライフネット生命HP

■関連過去エントリ■
[Seminar]『不透明な時代を見抜く「統計思考力」』刊行記念 神永正博氏・小飼弾氏セミナー
[セミナー]あすなろBLOGカンファレンス『未来×チェンジ×ブログ』
[セミナー]グローバルセンスを刺激する デーヴィッド・マークス 消費・文化トレンド分析2009
[セミナー]ムチャな目標設定で一年を棒に振りたくない人のための 自分の「強み」発掘セミナー



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2009年06月05日

[Book]ピーター流わくわく旅行術

ピーター流わくわく旅行術 (岩波ジュニア新書)(岩波書店、著者:ピーター フランクル)
ピーター流わくわく旅行術 (岩波ジュニア新書)
ピーター フランクル
岩波書店
売り上げランキング: 417802
おすすめ度の平均: 5.0
5 数学者で大道芸人で、フランス国籍を持つハンガリー生まれのユダヤ系の著名人
5 目から鱗の旅行術!

目次
1 ぼくが旅を続けるわけ
2 旅に出る前に
3 スリランカ・モルディブの旅
4 日本にいても旅してる
5 ピーター流旅の心得10箇条
6 自分流の旅のすすめ
amazonHPから引用させていただきました)

◆本書を読む視点◆
・人生の達人はどのような旅をしているのか?

◆本書を一言で表すと◆
・旅をさらに楽しむ術

◆概要&感想◆
数学者であり、大道芸人でもあるピーター・フランクルさんによる旅行術。
本書を読むと本当に日本を愛していることが伝わってきて嬉しくなります。

そしてメインテーマである旅についてもうなずくことしきり。
私自身も個人旅行が好きなクチなので、非常に共感できました。

特に、共感できたのは「地の言葉を勉強する」「地元のスーパーに行く」の2つ。
私の場合は、地の言葉を勉強する、と言ってもせいぜい、こんにちは、さようなら、ありがとう、お願いします、数字(1〜10)くらい。

後はとにかくお店に入ったときには必ず相手を見て「こんにちは」を言い、お店を出る時は「ありがとう」を言う、などなどこまめに一言でいいので発するようにしています。
それだけでもだいぶ現地の人と接するときに違いが出てくるように思います。

もう一つのスーパーに行くのは完全に単なる趣味ですが、日本ではお目にかかれない食べ物や香辛料やお菓子などの宝庫。
お土産物屋に行くよりもその国を感じられますし、見ていて楽しいので、これも必須。
できれば複数のスーパーに行くことでその違いも感じたいと毎回思っていたりします。

そんな私なので、非常に納得ずくの一冊でした。
まだ学生食堂を利用したことは無いので、機会があればぜひ、と考えています。

ピーターさんの旅行は、現地の人ととにかく触れ合うことがメインテーマ。
私もそこまではできませんが、現地を感じたい、という点は非常に賛同できました。

旅行をより一層楽しく、思い出深いものになるかもしれないヒントが詰まった一冊です。

◆気になったポイント◆
5 ピーター流旅の心得10箇条
開眼開心
作案従心
看書信目
看顔即話
従郷知真
快眠快旅
選凡致平
感危即逃
旅後必記
全て創作四字熟語となっている、ピーター流旅の心得10箇条。
どれも納得ですが、個人的には特に、「開眼開心」作案従心」を大事にしたいと感じました。

◆オススメしたい方◆
・旅行好きの方
・旅行をより一層楽しくするためのヒントが欲しい方
・旅行の心得を知りたい方
・ピーター・フランクルさんに興味がある方

■関連リンク■
本書紹介ページ(岩波書店HP内)
ピーター・フランクル[official web site](著者 ピーター・フランクル氏公式HP)

■関連過去エントリ■
[Book]「ニッポン社会」入門―英国人記者の抱腹レポート
[Book]ツバルの夕暮れ
[Book][Travel]日本人の「旅」大解明 (週刊 東洋経済)
[Book]CREA TRAVELLER (クレア トラベラー) 2009年 03月号
[Travel][Book]Travel Community Magazine 4travelを読んでみた
[TRAVEL]エクスペディア・ベストツーリスト2008



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2009年06月04日

[Book]経済は感情で動く―― はじめての行動経済学

経済は感情で動く―― はじめての行動経済学(紀伊國屋書店、著者:マッテオ モッテルリーニ)
経済は感情で動く―― はじめての行動経済学
マッテオ モッテルリーニ
紀伊國屋書店
売り上げランキング: 639
おすすめ度の平均: 4.0
4 入門書だが、内容は多岐にわたる
4 実生活にも参考になる例題がたくさん
5 本書は経済学の中でも新しい分野である行動経済学の初心者にもわかりやすい入門書です
5 売れ筋の行動経済学解説書
5 行動経済学を学ぶならまずこの本から

目次
パート1 日常のなかの非合理
1 頭はこう計算する
一〇〇〇円がいつも一〇〇〇円とはかぎらない
選択肢が多いほど混乱する
プラス面に注意を向けるか、マイナス面に注意を向けるか

2 矛盾した結論を出す
客の気持を惑わす
三つあると真ん中を選ぶ
何が迷いを生じさせるか

3 錯覚、罠、呪い
優先順位がひっくり返る
非合理は高くつく
自分のものになると値が上がる
現状は維持したい
払ったからには参加しなきゃ損
競りに勝っても喜べない−−「勝者の呪い」
数値の暗示に引っかかる−−「アンカリング効果」

4 「先入観」という魔物
私たちの頭は当てにならない
だれもが持つ錯覚
非合理だからこそ人間なのだ

5 見方によっては得
問題の提示の仕方が判断を決める
イメージに左右される
死亡率より生存率で

6 どうして損ばかりしているの
雨の日のタクシーはどうして早々と引きあげるのか
得している株は売り、損している株は手放さない
してしまったことを後悔するか、しなかったことを後悔するか

7 お金についての錯覚
実収入か額面か
自分の給料より同僚の給料のほうが気になる
一〇〇万円得した喜びより、一〇〇万円損したショックのほうがはるかに大きい

パート2 自分自身を知れ
8 リスクの感じ方はこんなに違う
つじつまの合わない答えを出す
数字を情緒で判断する
「一%」と「一〇〇人に一人」の違い
中身を多く見せたいとき、カップは小さいほうがいい?

9 リスクとの駆け引き
相対的リスクと絶対的リスク
統計に表れた数字が読めない

10 知ってるつもり
プロになるほど過信する
自信過剰がはめる罠
成功すると自分のため、失敗すると他人のせい
自分に都合のいい面だけを見たがる

11 経験がじゃまをする
「そうなるはず」という思いこみ
結果よりプロセスに目を向ける

12 投資の心理学
リスクを加味してリスクを減らす
近過去から近未来を占う
なじみの企業に投資したがる悪い癖
事情に明るいほどうまい投資ができるという錯覚
売買がはげしいと損をする

13 将来を読む
読みを誤る
前と後で判断が異なる

パート3 判断するのは感情か理性か
14 人が相手の損得ゲーム
対立作戦ゲーム
協同作戦ゲーム
理論と実際の違い

15 怒れるニューロン
脳が苦汁を飲むとき
相手の頭のなかを読む
復讐は何よりも快楽のため

16 心を読むミラーゲーム
神経生物学から見たお金のゲーム
共感の生み親はミラー・ニューロン
倫理的判断とニューロンの役割

17 理性より感情がものを言う
理性には限界がある
感情は不可欠なサポーター
セミとアリとハトの教訓

18 人間的な、あまりにも人間的なわれわれの脳
のさばるのは感情
神経経済学から見た日ごろの常識
ニューロンが生むプラシーボ効果とフレーミング効果

おしまいに
怠け者の経済学
感情のシステムと理性のシステム
エラーを解剖してみれば
自分の限界を知る
紀伊國屋書店HPから引用させていただきました)

◆本書を読む視点◆
行動経済学とは何か学ぶ

◆本書を一言で表すと◆
いかに人は感情で動いているかがよくわかる本

◆概要&感想◆
経済本とは思えない面白さをもった一冊。
『不透明な時代を見抜く「統計思考力」』刊行記念 神永正博氏・小飼弾氏セミナー」に参加した際に、お二人の注目が行動経済学でした。

というわけで行動経済学本の先駆け的存在の本書を読んでみました。

本書内には多数の問いが収録されています。
実際やってみると…頭ではわかっていても、心理的な作用でいかに多くの選択をしているかがよくわかります。
それがいわゆる「感情」の作用。
感情の作用を実感しながら読み進める形になるので、非常に自分の中で落ちてきます。

また、本書の著者マッテオ モッテルリーニさんはイタリアの方。
なので各所に出てくる例もサッカーの話が多かったりと個人的にもツボでした。
(もちろん日本向けにわかりやすい例に変えているとは思いますが)

経済学の一環ではありますが、「サンクコスト」「現状維持のバイアス」「保有効果」「小数の法則」「大数の法則」「フレーミング効果」などなどマーケティングやビジネスの世界でも頻繁に聞く法則など多数出てきます。

経済も人間の行動の結果なので考えてみれば、人間の特性や心理などと密接に関係するのは当たり前の話なのですが、そんな当たり前のことを改めて思いださせてくれました。
そして経済の主体が人間である以上、いわゆる人間くささというのからは逃れられないことも。

なお、本書内では、当然のように統計についても言及されています。
統計は見方によっていろんな風に読めるものだ。
それに、そこに出てきた数値が絶対というわけでもない。
統計に日ごろからなじんでいないといかに罠にはまりやすいか、そのために生じる錯覚がいかに人を惑わせるかということである。
「統計思考力」これは完全に逃げている場合じゃないですね…

統計もそうですが、本書内にもあるのは、知っていて意識できるかどうかだけで雲泥の差が出てくるものばかり。
「行動経済学」、これからの時代を生きていくためには必須科目の一つかと!

本書は経済学の本でありながら、人についての本でもありました。
行動経済学へのはじめの一歩に最適な一冊でした。

◆気になったポイント◆
選択で目が行きやすいのは「肯定面より否定面」。

しばしば「思考の近道」に頼ろうとする。
立ち止まる勇気が必要ですね。
まさに急がば回れ…
秩序のないところに秩序を見つけるという、特殊な能力を持ち合わせているようだ。
たんなる偶然の出来事にすぎないものに、ありもしない意味を付与してしまう。
これも先日の「『不透明な時代を見抜く「統計思考力」』刊行記念 神永正博氏・小飼弾氏セミナー」で出ていたトピックス。
各種の統計数字については、母体数がどれだけかを確認し、%表示であれば実数に、実数表示であれば%表示に、置き換える頭をもとう。
%表示を見たら、残りの%が何なのかを問いかけることで、事の本質を見抜く眼をもとう。
具体的。これだけなら意識できるかと。。
われわれのある種の神経回路プログラムによれば、思考と感情が対立するとき、優位に立つのはしばしば感情のほうなのである。
無意識で直感的なプロセスを管理するシステム1と、高度な認知作業を担うシステム2は、しばしばおたがいに介入しあう。
私たちの選択や行動の質は、この二つのシステムによる駆け引きできまる。脳が両者のあいだの葛藤をどのように管理するか、そしてとりわけ、システム1の衝動的で無意識ですばやい反応を抑制して、のさばるべきでないところでのさばらないように、いかにうまく調節できるかにかかっている。
身に覚えありまくりです。
じゃあ、どうするのか。
それは本書を一通り読んで「知っておくこと」だと思います。

◆オススメしたい方◆
・行動経済学に興味がある方
・マーケティングに興味がある方
・人の行動に興味がある方
・実社会における経済に興味がある方

■関連リンク■
・本書紹介ページ(紀伊國屋書店HP内)

■関連過去エントリ■
[Seminar]『不透明な時代を見抜く「統計思考力」』刊行記念 神永正博氏・小飼弾氏セミナー
[Book]不透明な時代を見抜く「統計思考力」
[Book]チーズの値段から未来が見える
[Book]すべての経済はバブルに通じる
[Book]投資銀行青春白書



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2009年06月03日

[Book]クラウドの衝撃

クラウドの衝撃――IT史上最大の創造的破壊が始まった(東洋経済新報社、著者:城田 真琴)
クラウドの衝撃――IT史上最大の創造的破壊が始まった
野村総合研究所 城田 真琴
東洋経済新報社
売り上げランキング: 849
おすすめ度の平均:
4.0
5 デファクトスタンダードになるのかも
4 ■最新の業界動向に短時間でキャッチアップできます!
5 世の中が変わるかもしれませんね
4 わかりやすいです
4 初心者の視点から
目次
第1章 姿を見せ始めた次世代コンピューティング・モデル
第2章 雲の中身はどうなっているのか
第3章 ネット企業がリードするクラウド・コンピューティング
第4章 ICT業界の巨人たちはネット企業に追いつけるか
第5章 クラウド・コンピューティング時代の企業IT戦略
第6章 クラウド・コンピューティングで何が変わるのか
第7章 クラウド・コンピューティング時代へ向けて超えるべきキャズム
東洋経済新報社HPから引用させていただきました)

◆本書を読む視点◆
・クラウド・コンピューティングがビジネスにもたらす変化は?

◆本書を一言で表すと◆
・クラウド・コンピューティング時代の企業やビジネスへのインパクトを綴った一冊

◆概要&感想◆
クラウドコンピューティングについては、類似書として「クラウドコンピューティング入門 (できるポケット+)」をエントリしました。

クラウドコンピューティングについての基本的な概念の説明や、Google、MS、セールスフォースなどといった先鋭的な企業の現状など重なる部分もあります。

ただ、「クラウドコンピューティング入門」は「できるポケット+」シリーズということもあり、基本的な理解に加えて、実際にクラウドコンピューティングの世界を実践し、実感するための一冊になっています。

一方で、本書はクラウドコンピューティングが、ビジネスに及ぼす影響や旧来の企業も含めた今後の展望に焦点をあてています。

個人レベルでは私も大いにクラウドコンピューティングの恩恵を受けています。
そしてクラウドコンピューティングがこのまま個人だけでなく、企業レベルでも順調に浸透した場合に、コンピュータシステムの提供サイドと発注サイド双方がどのような影響を受け、今後はどのような戦略を取るべきかがよくわかります。

本書を読むと今後のITに関わるビジネスがさらに大変動を起こす可能性が高いことがよくわかります。
第一に、既存の大手と言われる企業も、クラウドコンピューティングに関わる戦略次第で生き残るか否かが決まります。

GoogleやMS、セールスフォースといった既に基盤を整えている企業は問題ありません。
問題は、これからクラウドコンピューティングにシフト転換する、もしくは現在整えている最中の企業。

ハードウェアが売れなくなり、ITのプラットフォームはクラウドから提供され、ITサービスですら定型のものはクラウドからやってくる、となるとよほどの覚悟が無いと生き残れないことは必至だと思います。

いち早くIBMはその空気を察知して、ITでまだ未開とも言える南アフリカの地に総計17億ドル以上を投じて基盤を作るとのこと。
これくらいの覚悟をできないと、そもそもクラウドコンピューティング時代のレースに参加することもできないのではないでしょうか。

PaaS、Haas、SaaSのいずれかに関わらなければ、残るのはほんの一握りの企業となることは明白な気がします。
特にハードウェアベンダーとシステムインテグレーターと呼ばれる企業は大きな転換期に入っていることを自覚でき、かつ素早く方向転換できるかどうかで、今後生き残れるかどうかが変わってきます。

そしてITサービスのユーザーからすると大きなメリットが。
サービスのレベル感によって、適正な選択をすることで臨機応変なサービスの拡張であったり、コスト削減が図れます。
うまく使うことでこれまでよりもITに悩まされることが少なくなります。

ただこれらは本書内でも言われているとおり、
少なくとも現時点では、「銀行に現金を預けるほどの信頼性」はまだない
という現状を打破することができれば、の話。

良く言われるグリーンITへの対応とともに、その信頼性をいかに確保していくか、その点にも注目してこれからのIT業界の動向を見ていきたいと思います。

◆気になったポイント◆
個々のハードウェアの障害発生は当然
可用性やパフォーマンスに影響を与えることなく、障害対応をいわば当たり前のケースとして取り扱えるように構築されている必要がある
もうこの時点で従来とは考え方が違います。
バックアップうんぬん以前のお話ですし。
障害対応は当たり前のケース、それでもシステム全体が使えれば問題なし、という境地ですね。
これからのシステム評価では今まで以上に「可用性」が重要になることを感じます。
システム管理、ネットワーク、そして負荷分散に関する技術を、おそらくは検索アルゴリズムそのものよりも厳重に保護している。
コスト優位性が、主にこれらのプロセスを自動化したことによってもたらされているからだ
同時に
北京やヨハネスブルグのセンターに関しては、中国やサハラ以南のアフリカ地区の「情報発電所」として機能するコンピューティング基盤としての意味合いが強い。
1億2000万ドル さらに16億ドルを投資
大胆ながらその意思を感じるIBMの施策、驚きました。
同時にこれくらいやらないといけない、という危機感の表れでもあります。

さまざまなITリソースがサービスとして利用可能になる中で、「何をどこまでクラウド・コンピューティング・サービスに頼るのがベストなのか」という判断基準の確立が今後のIT戦略を練る上で重要となってくる。
クラウドコンピューティング時代にユーザー企業が最も考えるべきこと。
データセンターに収容されるサーバについても、グーグル同様、マザーボードの設計レベルから自社で独自にデザインするようになっている。
データセンターがその中枢として大きな役割を果たす。
これをやられてしまうとハードウェアメーカはもう従うしかありません。
世界におけるサーバ数に占めるデータセンターに収容されるサーバの割合がどのように推移するのか、そんな指標(があれば)ウォッチしておきたいところ。
IT基盤の構築を売りにしてきたシステム・インテグレータにとって、PaaSは大きな脅威となる。
自分たちのコアであったIT基盤の構築というビジネスが奪われてしまうだけでなく、システム稼働後の運用・保守といううまみのあるビジネスまで消滅してしまうからだ。
システムインテグレータにとっては確かに大打撃。
そしてそれは不可避な動きなだけにどのように舵を取るのかが問われます。
クラウド・コンピューティングがあらためて問いかける、「適切なサービスレベルで必要な機能が利用できれば、その構成や所在は問題ではないだろう」という考え方は非常に理にかなったものだ
企業からするとこの考え方に尽きるのではないでしょうか。
そのサービスにとっての適切なサービスレベルをクラウドコンピューティングでは満たせない、ということであれば、従来どおり個別にITサービスを作ればいいのですし、満たせるのであればクラウドコンピューティングでも良い、となるはず。
世の中の流れがこの考え方に賛同するのか、そうならないのか、楽しみです。
2,3年後このエントリを見ると、とっくに大きな流れが決まっていて、そんなの○○になるに決まっていたじゃない、となるんでしょうね…

◆オススメしたい方◆
・クラウドコンピューティングについて勉強したい方
・クラウドコンピューティングのビジネスに与える影響を知りたい方
・企業でITサービスの担当をしている方
・今後のIT業界の流れに興味がある方

■関連リンク■
本書紹介ページ(東洋経済新報社HP内)

■関連過去エントリ■
[Book]クラウドコンピューティング入門 (できるポケット+)
[Book]情報力
[Book]プラネット・グーグル


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2009年06月02日

[PremierLeague]早速の監督人事

先日のFAカップファイナルのエントリでも書いたチェルシーのヒディング暫定監督の後任人事ですが、あっという間に決定した模様。

新監督は、前ACミラン監督のカルロ・アンチェロッティ。
ACミランが来季以降のテコ入れのために、アントラーズでもプレイしたレオナルドを監督に内部昇格させ、アンチェロッティの退任を発表したばかりですが、それと同時のチェルシー監督就任の発表。

前々から狙っていたのでしょう。
契約期間は3年間。
目標はCL制覇を第一に掲げているようです。

アンチェロッティのイメージは…正直あまりありませんが、システムありき!という印象はなく、チームを活かすための戦術を取るイメージでしょうか。

チーム事情としてヒディングの影がチラつくのは気になりますが、意思の強さを感じる監督なのでその辺は大丈夫な気がします。

後は、とかくマスコミが騒ぎたてるドログバとうまくやれるかがポイントでしょうか。
もちろんランパードやテリーとうまくやるのが大前提ですが。

デコはどうなるかわかりませんが、バラックはチームに残るようですし、マルダやエッシェンらもいます。
さらに、最近獲得したと報道されているロシア代表のユーリ・ジルコフ(アンチェロッティの意向が汲まれているかわかりませんが)など戦力は相変わらずの充実ぶり。

ミランでスター軍団を指揮すること&強大なオーナーと付き合うことは慣れているだけにうまくいく気がします。

リバプールファンとしては、アンチェロッティといえば2005年、2007年のCL決勝で相まみえた相手。
CL決勝では1勝1敗なので、来季リーグ戦でぜひ勝利をおさめてほしいところ。

アンチェロッティの意向を汲んでチェルシーが移籍市場でどのように動くか注目ですね。
それにしてもミランの監督に就任したレオナルド、変わらず若い。。

■関連過去エントリ■
[FACup](Final)Chelsea - Everton
[Fooball League Championship][Playoff Final] Burnley
FC - Sheffield United

[PremierLeague]第38節 Aston Villa - Newcastle United


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2009年06月01日

[FACup](Final)Chelsea - Everton

Chelsea 2 - 1 Everton (30.5.2009
Sat)

1分 サハ【エバートン】
21分 ドログバ【チェルシー】
72分 ランパード【チェルシー】



FAカップもとうとうファイナル、そしてこの試合でイングランドサッカーの2008-2009シーズンも幕を閉じます。
もちろんスタジアムは聖地ウェンブリースタジアム。

試合は開始25秒というFAカップ史上最速でのゴールを元ユナイテッドのルイ・サハが挙げてエバートンが先制。
幸先の良い出だしでした。

が、今季終了後は再びロシア代表監督一本で行く(予定の)ヒディングが最後の采配を振るうチェルシーも負けじと応戦。

最も危険な男、ドログバに同点ゴールを許します。
そして後半72分についに耐えきれずランパードに勝ち越しゴールを許し、これが決勝点。

ドログバのゴール以降はほとんどチェルシーが試合を支配していました。
やはり強いですね。

ドログバやランパードにゴールを許すとチェルシーのチーム自体がノってくるので、それだけは避けたいのですが、それでも決めるのがこの2人。
来季も対戦チームは悩まされそうです。

そして、試合後、ヒディングはチェルシーにテクニカルディレクターに就任することが決まった模様。
なるほど、チームに影響力を残して、南アフリカW杯が終わったら再び監督して舞い戻る、というシナリオでしょうか?!

何にせよ次の監督は、ヒディングの後釜としてただでさえプレッシャーがあるのに加えて、テクニカルディレクターとしてアドバイスを受けるということで直接的な影響も残るわけですね。
誰が引き受けるのか、どのようにヒディングと折り合いをつけるのか楽しみです。

というわけで、今季のイングランドサッカーも全て終了。
とはいえ、移籍市場が本格的にオープンということで、こちらにも注目です!

■関連過去エントリ■
[FACup](Semi Final)Manchester United - Everton
[FACup](Quarter Final)Coventry City - Chelsea


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2009年05月31日

[Book]占星術殺人事件

占星術殺人事件 (講談社文庫)(講談社、著者:島田 荘司)
占星術殺人事件 (講談社文庫)
島田 荘司
講談社
売り上げランキング: 7221
おすすめ度の平均: 4.5
5 ミステリ史に燦然と輝く名トリック
4 悔しい。色々と悔しい
5 めくるめく世界
5 めくるめく謎へようこそ!
4 猟奇殺人ものの傑作

◆概要&感想◆
読み始めの30ページほどは昔の文章で書かれており、読みづらく、微妙…と思いながら読んでいました。
が、途中からの構成、スピード感、トリック、全てが素晴らしかったです。
最初の数ページで決して辞めてはいけない一冊です。

さすがに各方面で本格ミステリの必読書として名高いだけのことはあります。
これぞトリック!という醍醐味を味わえる一冊だと思います。

■関連過去エントリ■
[Book]ブルータスの心臓
[Book]十角館の殺人
[Book]生首に聞いてみろ
[Book]長い家の殺人



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2009年05月30日

[Fooball League Championship][Playoff Final] Burnley FC - Sheffield United

Burnley FC 1 - 0 Sheffield United (24.5.2009 Sun)
34分 ウェイド・エリオット【バーンリー】




先日のエントリで書いたとおりプレミアリーグから降格する3クラブが決定しました。

降格するクラブが3クラブあるということは、昇格するクラブも3クラブあるということ!
というわけで、来季2009-2010シーズンプレミアリーグの舞台で戦う3クラブが決定しました。

既にフットボール リーグ チャンピオンシップで1位と2位でフィニッシュしていた、ウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズFCとバーミンガム・シティは自動昇格が確定。

残る1チームは、3位から6位までの4チームによるトーナメント制のプレイオフで決まります。

ウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズFCは、2003-2004シーズンこそプレミアリーグで戦いましたがそのシーズン最下位に終わって降格、それ以来の昇格となります。
今季はチャンピオンシップ優勝でフィニッシュしていることもあり、目指すは来季のプレミアリーグ残留。

バーミンガム・シティは、2006-2007シーズンに2位で昇格しましたが、翌2007-08シーズンは19位に終わり1年でチャンピオンシップへリターン。
今季再び2位となって来季再びプレミアリーグへ挑戦となります。
目指すは2002-2003シーズンから2005-2006シーズンまでの4シーズンプレミアリーグ残留以上にプレミアリーグに定着することでしょうか。

そして3位から6位までの4チームで争われる第3の昇格枠ですが、その争いを制したのは5位だったバーンリー。
この第3の昇格枠を巡る争いはトーナメント形式となっています。
各試合の結果は以下のとおり。

3位シェフィールドユナイテッド vs. 6位プレストン・ノースエンド
[1st.leg] Preston 1 - 1 Sheff Utd
[2nd.leg] Sheff Utd 1 - 0 Preston
[Aggregate] Sheff Utd 2 - 1 Preston

4位レディング vs. 5位バーンリー
[1st.leg] Burnley 1 - 0 Reading
[2nd.leg] Reading 0 - 2 Burnley
[Aggregate] Reading 0 - 3 Burnley

上記、トーナメントの準決勝の結果、決勝は バーンリー vs. シェフィールド・ユナイテッドとなり、上述のとおり1-0でバーンリーが勝って昇格を決めています。

チャンピオンシップリーグでは5位とはいえ、バーンリーは今季カーリングカップでアーセナルに勝ち、FAカップでも5回戦まで残っていました。
カップ戦とはいえ、自力はあったのだと思います。
カップ戦形式が得意という見方もできるかと思いますが…

バーンリーの1部リーグ(旧ディビジョン・ワン、現プレミアリーグ)復帰は34年ぶりのこと。
さぞかしバーンリーサポーターは歓喜の美酒を楽しんだことでしょう。
ちょっとうらやましくもあります。

2006-2007シーズンに1シーズンで降格して以来、プレミアリーグから遠ざかっているシェフィールド・ユナイテッドや、昨季2007-2008シーズンに降格したレディングは復帰ならず。
また来季の昇格に向けた戦いが始まります。

ただ、来季のチャンピオンシップはニューカッスルやミドルスブラなどいわゆる名門チームが、プライドをかけて昇格レースに臨むことは必至。
しかもミドルスブラのデイヴィッド・ウィーターや、ニューカッスルのダミアン・ダフなどプレミアリーグでも十二分に戦力となる面々で既に残留を表明し、来季の昇格を目指すプレイヤーも既に出ています。

今回は降格してしまったものの、実力的にもプレミアリーグで戦うレベルに十分あるため1年で戻れればまたすぐに落ちることはないであろう読みももちろんあると思いますが、それだけ選手としてのキャリアを賭けても良いということでもあるので、このあたりは名門ゆえのことかと。

来季はチャンピオンシップの戦いも激しく、アツいものになりそうです。
ともあれ昇格した3クラブが来季どのような闘いを見せてくれるのか、今から楽しみです!

■関連過去エントリ■
[PremierLeague]第38節 Aston Villa - Newcastle United
[PremierLeague]残留争い!



posted by Guinness好き at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Football | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月29日

[Gadget][モニター]Lenovo IdeaPad S10e をモニターしています

IMG_0802.JPG

AMN(Agile Media Network)さんのLenovo IdeaPad S10eのモニターキャンペーンに応募したところ、見事当選!
ありがとうございます。

ということで、現在「Lenovo IdeaPad S10e」のパールホワイトをモニターとして試用させていただいています。
期間は5月22日(金)〜6月4日(木)までの2週間。

ひとまず簡単ではありますがレポート第一弾を。

なお、私自身のPC環境ですが自宅には以下の2台のPCがあります。
・DELL Inspiron 6400
・VAIO PCG-SRX3/BD

VAIOの方は外でPCを使う必要がある時以外は余り使わず、メインはDELLを使っています。
ネットブックは初体験です。

◆ファーストインプレッション◆
Lenovo IdeaPad S10eは、いわゆるいま流行りのネットブック。
イメージとしてはもちろん小さい、と思っていましたが実際に見てみると予想以上に小さいです。

ただ、見た目と比べるとむしろ重い印象。
重さ1.38kgですが、これはVAIO PCG-SRX3/BD(約1.25kg)より重かったりするので…

色はパールホワイトでしたが、女性受けしそうなキレイなホワイトです。

◆キーボード◆
とりあえずいくつかメモ程度に打ってみての印象ですが、一番気になったのはとにかく「.(ピリオド)」のキーが打ちづらい、ということ。
キーの幅がただでさえ小さいところ、より一層小さいのでよく隣の「/」を打ってしまいます。

すぐにいつもよりも右手小指を気持ち真下に下ろすようなイメージで打つことで、正しく打てることはわかってきましたが、すぐには慣れなさそうです…

同様にキーボード左上の「半角/全角」キーも位置が微妙に違うためによく打ち間違えしています。

こればっかりはキーボードとつきあった時間が解決するのでしょうが…
果たしてモニター期間の2週間でどこまで慣れますか。

◆画面◆
思った以上にキレイです。
大きさが小さいのはネットブックだけに仕方がないですね。
ただ、ネットをしていてネットブックでは表示しきれないページがあることを初めて知り、その点はちょっと残念です。。

◆性能◆
CPU:Intel ATOM Processor N270 Single Core ( 1.60GHz 512KB )
メモリ:1 GB DDR2 SDRAM
という性能ですが、ネットを見ていてのストレスは感じません。
十分なスピードが出ているかと。

最もほぼ初期状態で使っているので、いくつかソフトを入れることでどのように変わるか、試してみたいと思います。

◆使い勝手◆
気になったのはタッチパッドのクリック部分。
クリックする度に音がするのはマイナスかなぁ、と。
丁寧にクリックしてみても音が鳴ってしまうので。

ただ、他にも「カイラル・モーション機能」やら「マルチ・タッチ・ピンチ機能」などがあるようなのでそれは後日試してみようと思います。

◆まとめ◆
まだまだ使い始めではありますが、印象としてはスピードは問題なし。
キーボードに慣れれば使えるかな、と思います。

とりあえずこれからカメラ機能やタッチパッドなどなどいろいろ使い倒してみたいと思います。
Lenovo レノボ・ジャパン IdeaPad S10e ホワイト 4068AGJ
Lenovo (2008-12-06)
売り上げランキング: 20357
おすすめ度の平均: 4.0
5 画面が大きい
4 重宝して使っています
4 サブノートとして満足
4 買って正解でした
5 満足

■関連リンク■
Lenovo IdeaPad S10e モニターキャンペーンのご案内(AMN内モニター募集ページ)
IdeaPad(Lenovo公式HP)
Agile Media Network(アジャイルメディアネットワーク)

■関連過去エントリ■
[Gadget]SHURE SE110を買いました
[Gadget]F-01Aに変えました!


posted by Guinness好き at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Gadget | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする