道尾 秀介
角川グループパブリッシング
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おすすめ度の平均: 

待ってました!
ただのホラーというわけではなく短編ごとに何かしらミステリのトリックが仕掛けられていた
ホラーだが、ミステリーの要素強し。
可もなく不可もない出来
ひたひたと迫る、狂気と絶望〈収録作品〉
初出:野性時代(角川書店)2006年12月号〜2008年5月号に不定期掲載されたものに加筆・修正を加えました。
「鈴虫」鈴虫だけが知っている、過去の完全犯罪とは。
「犭(ケモノ)」(※犭はけもの偏のみの部分、つまり『猫』の左側のみ)
「よいぎつね」高校時代の私が、あの場所に埋めたのは、本当に人間だったのだろうか……。
「箱詰めの文字」作家を目指す僕のところに、友人が原稿を持ち込んできたが…。
「冬の鬼」日記形式の作品。日付が一日ずつ遡り、最後に明かされる驚愕の真実とは。
「悪意の顔」何でも閉じこめてしまう不思議な「絵」を持った女性の物語。
(角川書店・角川グループHPから引用させていただきました)
◆本書を一言で表すと◆
・道尾秀介氏によるホラーミステリー短編集(ホラー70%+ミステリー30%)
◆概要&感想◆
最近お気に入りの道尾秀介氏の新作。
今作は道尾氏初の短編集。
全編通じて不思議な空気感が漂っています。
読後の印象としては、昭和40年代の地方都市で霧に覆われた森を歩いているような…
ミステリーというよりはホラー色が強い作品が6編。
デビュー作背の眼が、ホラーなので不思議ではありませんが。
ただ、ミステリー色もしっかり残っていておどろくポイントはしっかりと。
でもやはり結構怖いです。
6編ありますが、個人的に良かったのは、「犭(ケモノ)」と「箱詰めの文字」でしょうか。
読後ゾクっとする作品が多いように感じます。
そしてどの作品にも「S」という名前の人物が登場するのも本書の特徴。
著者によると全て別の人物とのことですが。
名前が「S」になっているのには意味があり、道尾氏による自作解説に以下のように書かれています。
ただ、全六話には、それぞれ「S」の頭文字ではじまるテーマが伏在しています。
Sacrifice,Scare,Seeing,Sinner,Slaughters,Spitefulness.
……と、これはアルファベット順に書いただけで、収録順とは異なりますので、どのテーマがどの物語にあてはまるのか、考えていただくのも面白いのではないでしょうか。
(『鬼の跫音』自作解説(道尾秀介@あらびき双生児)から引用させていただきました)
怖いですが、色々と張り巡らされた不思議な一冊でした。
ちなみに、以前エントリした道尾氏の「カラスの親指 by rule of CROW’s thumb」ですが、先日第62回日本推理作家協会賞を受賞されたとのこと。
おめでとうございます!
で、道尾氏のブログによると、この第62回日本推理作家協会賞のエントリ候補として、長編及び連作短編集部門に「カラスの親指 by rule of CROW’s thumb」が、短編部門に本書が挙げられたとか。
ただ、同時エントリは認められていないようでどちらか一方に選ばなければならず、長編部門の「カラスの親指 by rule of CROW’s thumb」にしたとか。
第62回日本推理作家協会賞受賞作品と肩を並べていた本書、ぜひ!
◆オススメしたい方◆
・既にほかの道尾秀介氏の作品を読んでいる方
・ホラーミステリーが読みたい方
・新しいホラー作家、ミステリー作家を開拓したい方
■関連リンク■
・本書紹介ページ(角川書店・角川グループHP内)
・本書紹介特設ページ(角川書店・角川グループHP内)
・道尾秀介@あらびき双生児(著者 道尾秀介氏公式ブログ)
■関連過去エントリ■
・[Book]カラスの親指 by rule of CROW’s thumb
・[Book]ラットマン



